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永幸商事株式会社、張國信社長 TOPから学ぶ

張國信/永幸商事株式会社 代表取締役。高校卒業後、5年間アメリカへ留学。帰国後3年程他社でアルバイトとして働き、1995年父が経営する永幸商事株式会社に専務として入社。その約1年後に代表取締役就任。現在はEIKO幡ヶ谷店、中野新橋店の2店舗に加え、カラオケ店の計3店舗を経営している。

本日は永幸商事株式会社の張 國信社長です。学生時代は会社を継ぐ気はなかったという張社長。そこからどのようにして今に至るのか?社長就任に至るまでの経緯や社長就任から、スタッフの皆様とのコミュニケーションで心がけていること、そしてスタッフの皆様に対する想いをお届けします。

張社長、本日はよろしくお願いいたします。まずは社長に就任されるまでの経緯をお伺いしたいと思います。

高校卒業後、母の知人を頼って5年ほどアメリカに留学していました。それ以前の私は人見知りだったんです。でもアメリカって人との距離が近いですよね。話すときもしっかり相手の目を見るし、初めて会った人とは必ず自己紹介して握手する。当時のルームメイトがいい人で、友人もたくさん紹介してくれて。そういう経験を経て社交性が培われましたし、向上心を持つようにもなりました。

そのままもう少しアメリカにいたい気持ちもあって、向こうで就職活動をしていましたが、学生ビザの期限が切れてしまって。それで日本に戻ることになりました。

その後、どのような経緯で入社に至ったのでしょうか?

実は学生時代は会社を継ぐつもりはありませんでした。生まれたときから父が会社を経営していたので、なんとなく「自分はその跡を継ぐんだ」というプレッシャーのようなものはありました。ですが成長するにつれて知恵がつくというか、言い訳を覚えるというか…自分は自分で生きていく、という話を両親にするようになりました。

両親もあっさりしたもので、自分の道は自分で考えなさい。継がないのはかまわないけれど、それなら家を出なさいと言われていました。

ただ、いろいろと考えてみると、やはり私は恵まれた環境で育ったんだと思います。欲しいものはなんでも買ってもらえたというわけではないですが、たまに旅行に連れて行ってもらえて、海外留学もさせてもらえて。親がパチンコホールを経営していたからできたことなんだろうなと思いました。

それまでパチンコで遊んだこともなかったので、実際に働いてみないとわからないと思いました。それで帰国後すぐ、両親がお世話になっていた方のお店でアルバイトを始めました。

実際に現場でお仕事をされてみてどうでしたか?

実際やってみると面白かったです。特にお客様とのコミュニケーションですね。昔の遊技台は出玉にわかりやすい波があり、「のまれたら出る」ようになっていました。早番から遅番に交代するときに台ごとのデータをチェックするのですが、慣れてくるとそろそろ当たるな、というのがなんとなくわかるんです。

午前中ずっとハマっていた台を見つけて、お客さんに「だめもとであと千円くらいどうですか」とおすすめして、当たるとすごく喜んでくれて。そういうお客様とのコミュニケーションがすごくおもしろかった。そういうこともあってパチンコ業界で頑張ってみようという気持ちになりました。

最終的にこうして今も働いているということは、合っていたのかもしれませんね。

アルバイトとしてはどのくらい働かれていたのでしょうか?

約3年です。その間に新規出店にも携わらせて頂き、様々なことを経験させてもらいました。永幸商事が改装することになり、そのタイミングで自社に戻ることになりました。

戻られた際はどのような役割をされていましたか?

役職は専務でした。それまで父が経理を兼務していたので、まずは経理業務を引き継いでやっていました。ただ、修業時代もそうでしたが、手取り足取り教えてもらえたわけではありません。まずは自分で考えて試して、それでもわからなければ自分から聞きに行く。

お店のお金の計算もほとんど教わっていませんが、毎日目にすることで徐々に覚えて行きました。

以前から働いていたスタッフの方との関係はいかがでしたか?

うちは長く働いてくださっている方が多い会社です。それこそ私のことを子供のころから知っているような方たちなので、基本的には暖かく迎えてくれました。ですが、きっちり面と向かって話をすると、やはりお互いの中にギャップは生じます。スタッフにはここで働いて積み上げてきたものがもちろんありますし、私にも他社で働いて積み上げてきたものがある。それで多少はぶつかりました。

それでもやはりスタッフの方が大人なので、助けられることや教わることもたくさんありました。基本的に否定はせず、「そうですよね。でもこういうこともありませんか?」と、さりげなく新しい道を教えてもらうことも多いです。

社長に就任される際は、なにかきっかけになる出来事はあったのでしょうか?

なにもありませんね。入社して1年経ったくらいの頃に社長になりましたが、特に引き継ぎもなかったです。父はまだまだ現役でやっていけるのに、ぱっと引いてしまいました。

お父様から、社長としての教えのようなものはありましたか?

お客様からいただいたお金で自分たちのお給料が出ていて、だからお客様が楽しんでくださるお店であるよう、精一杯努力しなさいということは言われたと思います。それ以外は特にないですね。私がすることに対してもほとんどなにも言われません。

会話がないというわけではないんですよ、顔を合わせることも多いですし、「最近どうだ」という話もします。私が社長になってからはほとんど任せてくれていました。これまでも何か言われたのは2回くらいしかないです。そこまでだと、逆に少し不安にもなるんですけどね。

それだけ信頼されているということですね。

<@>私が信頼されていたというよりは、入社前に修行させていただいたお店の方たちがすごい方たちだったんです。そこで修行したのなら安心だというのがあったんだと思います。

御社は長く勤められている方も多いということで、社内の雰囲気がいいのではと感じるのですが、社長がスタッフの方とのコミュニケーションで気をつけられていることはありますか?

社員とは事務所で顔を合わせよく話すようにしています。それから想いを伝えるということは気をつけています。私の伝え方が下手なせいか、伝えたいことがうまく伝えられないと感じることがよくあります。

理想は一回で全てを伝えきれることですが、それはまだできないので、同じことでも角度を変えてみて、繰り返し伝えるようにしています。相手がわからないことを、レコードの針が飛んでしまったみたいに同じように繰り返しても仕方がない。伝えるということは一方的な行為ではなく、相手に受け止めてもらう行為だということを忘れてはいけません。

僕は色々な人と会うので、よく細かい部分が変化してしまうことはありますが、その都度丁寧に伝えて、全員が同じ方向を向いて歩いて行けるようにしていきたいですね。

ではスタッフの方にはどのようなことを求められていますか?

考えるだけではなく、実際に行動に移して欲しいということですね。考えることはもちろん大切ですが、それだけなら誰にでもできます。

大切なのはどれだけスピード感を持って動けるのかです。今はそうして動くのが僕の役割になっていますが、全員が、特に役職者がそれをできるようになっていくといいですね。大きい会社ではないので、役職者には必ずお店の動きが見えるはずなんです。

お店の動きをしっかり把握して、全員で共有して協力して動いて行けるように進化して欲しいです。

これから採用する方については、どのような部分を重視されていますか?

やはり第一印象は大切です。さわやかで、はきはきと話して目をそらさないような方がいいですね。とは言っても、教科書通りの返事をする方よりは、フランクな方が良いと思います。

現在は私が採用面接に携わることはほとんどありませんが、もし社長として私と対面したときもフランクに話せるなら、お客様にも同じように接せられるはずです。そういったコミュニケーションが好きな方かどうかは必ずチェックするようにしています。後は実際に働いてみないとわかりませんね。

お店の今後について、なにか夢はお持ちですか?

パチンコで新規出店をしたいという夢はかねがね持っています。今いる社員たちに新しいフィールドを与え、そして会社を立派な組織へと進化させていきたいです。

うちはカラオケもやっているので、パチンコに限った話ではありませんが、今いる社員から店舗の長を輩出し、各店舗で頑張って全員で会社の成績を上げて行きたいです。

それでは最後に、スタッフの皆様へのメッセージをお願いいたします。

全員で頑張ろう。それに尽きますね。

頑張って会社の成績が上がってみんなで美味しいものを食べるのが一番だと思っています。いわゆる大手と比べても仕方がありませんが、うちくらいの規模だと今現在、どこまで満足のいく給料を支払えているかわかりません。休みもどれだけしっかりとらせてあげられているのか不安です。それでも文句のひとつも言わず、私に、永幸商事株式会社についてきてくれている。本当に会社というものは人があってこそのもので、とても感謝しています。

ありがとうございました。

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