パックエックス通信

ひぐちグループ、樋口 益次郎社長 TOPから学ぶ

樋口益次郎/ひぐちグループ 代表取締役社長。また社団法人日本遊技関連事業協会 人材育成委員会 理事でもある。日遊協の人材育成委員会理事として、「パチンコ産業への就職促進」「新卒採用にチャレンジする協賛企業へのワンプッシュ」「若年層ユーザー化の“キッカケ”創出」に取り組む。2011年からこれまでに3回、リクナビLIVEに「ぱちんこ産業合同説明会」ブースを日遊協主催で出展。

本日はひぐちグループ樋口益次郎代表取締役社長に登場いただきました。実は以前にもトップインタビューに登場いただいている樋口社長。(前回の記事はコチラ)今回は社団法人日本遊技関連事業協会(以下:日遊協)の人材育成委員会の理事として、業界の採用、そして今後のビジョンについてお話しいただきました。パチンコ業界の合同説明会を主催することになった経緯や業界に求められる意識、そして今後のビジョンについて伺いました。

本日はよろしくお願いいたします。樋口社長は日遊協の人材育成委員会の理事をされていますが、どのような活動をされているのでしょうか?

パチンコ産業が大衆に愛され続けるためには、将来を担う人材の発掘・育成が必要不可欠です。人材育成委員会では、優秀な人材の獲得、会員企業社員の交流促進、教育研修プログラムの充実などを通じて、パチンコ業界全体の人材の底上げに貢献したいと考えています。

具体的には、店長・管理職能力開発講習・試験の実施、次世代経営者向けのマネジメント・カレッジ、リクナビLIVEへの「ぱちんこ産業合同説明会」ブースの出展などです。

「店長・管理職能力開発講習・試験」は1994年より行っているもので、パチンコ業界における次世代のリーダーたちを育成することを目的としています。ぱちんこ業界に従事される『管理職』の方にはぜひ身につけておいて欲しいと考える項目(業界の現状・人材マネジメント・マーケティング・コンプライアンス・風適法)が盛り込まれています。

参加される方の多くは、これから店長を目指される主任・副店長クラスの方です。参加のきっかけは、上司・会社からの勧めという方が多いのですが、講習終了後には「仕事に活かせると感じた」「自分の知識・認識が甘かった部分が理解できた」といった意見も出るなど、意欲的に取り組んでいらっしゃいます。特に現在の仕事に直結する「マーケティング戦略概論」や、「管理職の役割」に興味を持たれる方が多いですね。

「ぱちんこ産業合同説明会」について伺いたいのですが、これはどのようなものでしょうか?

株式会社リクルートが就職活動中の学生向けに開催する合同会社説明会「リクナビLIVE」※に日遊協として出展しているブースです。2011年から始め、2013年12月に行った15卒向けのもので3回目になります。

2013年は37社に協賛頂き、学生の動員数は603人でした。パチンコ産業と社会との関わりなどについて映像とスピーチで紹介し、協賛企業の会社パンフレットやノベルティグッズの配布、遊技機を設置した遊技体験なども行いました。

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パチンコの遊技人口は全人口の1割程度だと言われています。つまり、残りの9割はパチンコなんていらないと思っているんです。

学生にしても、「大学にまで行ってパチンコ?」という意識が絶対にある。私たち日遊協の立場でなにができるのか、なにをしたいのか考えたら、「就職してほしい」ではなく、まずは「業界のことを知ってほしい」なんです。たとえこの業界を選んでくれなくても、パチンコ業界を知って、将来ホールの扉を開いてもらえればそれでいい。この合同説明会が、そのきっかけになればと思っています。

パック・エックスでも業界全体の採用力向上を目的として、学生向けのパチンコ業界専門就職情報誌※の発行や、人事交流会※の開催など様々な活動を行っています。人材育成委員会の活動目的とリンクしてくる部分もあるのではと思います。

そうですね、我々の活動目的と方向性は同じだと思います。パチンコ業界はまだ学生にとって人気業界とは言えません。就職活動中に学生が自らパチンコ業界を調べるということはあまりないと思うので、情報誌として配布するのはいいきっかけづくりになるのではないでしょうか。以前日遊協でも同じような企画案が出たこともあります。

人事交流会というのも、業界にとって必要なことだと思います。我々が行っている合同会社説明会でも人事担当者同士が交流できるという面もあります。先日は初めて開催に関わったメンバーとの打ち上げをしたのですが、この打ち上げが大事だと私は思っています。折角全国各社から集まったメンバーなのに、ただ手伝って終わりはもったいない。自社に戻ったとき、社長や同僚に「全国にこんなに仲間がいて、学ぶことも多々あり刺激になりました!」と話すきっかけがあれば、我々の想いが伝わるかなと思っています。

営業の部分ではライバル同士なので、他社と情報交換することはノウハウを晒すことになりかねません。ですが、人事の部門はまだまだ協力できる部分が多分にあります。我々の業界には、「人材を育成する」という意識が低い、昔ながらのパチンコ屋さんという企業様もまだまだ多いのではと思います。

特に中小企業では採用に苦戦されている企業様も多く、育成に対しても充分な時間・費用をかけられる企業様は少ないのではと思います。

一社一社が頑張ってもほとんど世間の目には留まらない。けれど皆で協力をすれば、大きなムーブメントを起こすことができる。人事同士のネットワークをつくることは、業界全体の採用力の向上、人材育成につながるのではと思います。

人材育成委員会では女性の方も活躍されているそうですね。

そうですね、特に合同説明会では女性の方が積極的に動いてくれました。社外に出る機会が少なく、社外の人との交流が少なかったという方が多く、とてもいい機会になったようです。私は業界を活性化するためにも、これからは男性と女性が一緒になってやっていくべきだと思っています。

これまでパチンコ業界は男性が多い業界でした。でも男性だけでは限界が見えている。女性にしかわからないところはどんなに努力しても僕らにはわかりません。だから「男性と対等に」というのは違うと私は思っています。女性にしかできないことがたくさんありますが、それは男性も同様です。大切なのは競争し合うのではなく、お互いの力が十分に発揮できるよう、支え合うことだと思っています。

ぱちんこ産業合同説明会について、今後の取り組み予定などはありますか?

地方での開催ですね。これに取り組まなければ、本来の目的を達成できません。ただ、無理矢理数を増やしていこうとは思いません。業界の現実を認識していない人たちに強要する形で呼びかけても仕方がないからです。あくまで現実に直面してから、私たちの想いに同感していただければと思っています。

自分ができる範囲はある程度決まっていると思うので、こうならなきゃ、そのために一歩でも進まなきゃという焦りのようなものはありませんね。

取り組みのために、課題とされていることはありますか?

目的を見失わないことです。ネットワークをつくってその中だけで完結していては業界を変えることはできません。流れでなんとなく参加者数や採用数など、数字ばかり追うようになることだけは絶対にしたくありません。

それでは業界にも、一緒につくりあげているメンバーにもなにも伝わらない。僕が理事を辞めた後も誰かがこれを続けるのだから、しっかりと目的をもった団体であり続けたいですね。

我々が目的を見失わないために、どのような意識が必要なのでしょうか?

必要とされているという意識を持たなければ、業界はどんどんだめになります。たしかに世の中の大半にはパチンコは不必要だと思われています。ですが、1割の人はパチンコが好きで、必要として、我々の業界が社会に成り立っています。

それなのに、ただ売上が悪い、人が採れない、続けられないとかそう言ったことではないでしょう。お客様は価値があると思ってくださったから、お金を払ってくれたということを忘れてはいけない。どんなに自社をよい会社だと自負していても、お客様にいらないと言われたらもういらないんです。

採用についてもそうです。人を成長させる場でないと職場であってはならない。我々がしていることは生活するためのことではないことを、意識しなければいけないと思います。

ひぐちグループ様でも早くから新卒採用を始められていますが、新卒採用を始めるかどうか迷われている企業様になにかアドバイスはありますか?

弊社では30年以上前から大卒の新卒採用を始めて、新卒一期生がもうすぐ定年退職です。まだまだ大卒なんてとんでもない!と思われている企業様も多いかもしれません。

学生にとっても就職先の選択肢にパチンコ業界を入れているとても少ない状況です。でも、どうしても大卒の力が必要だと思ったら声をかけていいんです。志や想いに共鳴してくれる新しい仲間を求めることに、なぜ躊躇するのかがわからない。もしミスマッチだったとしたら、それだけの話です。媚びる必要もないし、裸でぶつかればいいんです。

最後に、今後人材委員会理事としてのビジョンをお願いします。

我々の業界には、絶対に我々が思う以上の才能と可能性が秘められています。ただそれを、我々自身が止めてしまっているんです。我々はまだこれで終わりじゃありません。私自身、素敵な方たちに支えられ、ここまでやろうと思えました。その方たちのお手伝いがしたい。私の想いはそれ以上でも以下でもありません。

いろいろなところから声が出れば出る程、声は大きくなります。皆様の力を借りながら業界に対して色々な可能性を示して行きたいと思っています。

ありがとうございました!

※リクナビLIVE

株式会社リクルートが就職活動中の学生に向けて行う合同会社説明会。採用活動を行う企業が集まり、各ブースにて説明会を行う。日遊協が「パチンコ業界特集」として参加した「リクナビLIVE SUPER開幕★LIVE 東京 」は2013年12月8、9日に2015年卒業予定の学生に向けに幕張メッセにて行われた(日遊協は12/9のみ出展)。2日間の合計参加企業数は501社、学生動員数は35,824名。

※学生向けのパチンコ業界専門就職情報誌

「パチンコ業界就職活動book」として2014年1月に創刊準備号を発行予定。新卒採用活動を行う企業様約200社の採用情報や、パチンコ業界について紹介するページなどを掲載。創刊号から学生向けに無料配布し、パチンコ業界の新卒採用を知ってもらうきっかけとする。

※人事交流会 「アミューズメント・ナレッジ・バンク」内で実施。アミューズメント・ナレッジ・バンクとは新卒採用の情報・ノウハウを話し合い、参加企業それぞれの採用活動をよりよい方向にしていく会。詳しくはこちら

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