株式会社つばめエイジェンシー、中原慶太常務 TOPから学ぶ後編
つばめの屋号で宮城県、福島県、栃木県で5店舗を運営する株式会社つばめエイジェンシーの中原慶太常務のトップインタビューです。後編では採用活動や将来のビジョンについてお聞きしました。
課題はありますか?
当社は協調性のあるスタッフが多いので、風通しが良くて、スタッフ同士の人間関係も良好なのですが、弊社しか知らない社員が多いと感じています。もっと組織力を強化するためにも、中途採用を行い、どう融合させていくかという点は重要ですし、課題でもあります。
中途社員で採用したスタッフがいると思いますが、その際の既存スタッフの反応はいかがでしたか?
中途社員で採用した方は非常に優秀ですから、一緒に働いてみて、やはり思うところがあったのではないかと思います。すぐに店長職に就く前例もそれほど多くはなかったものですから。
新しい風が入り刺激になることで、既存社員の成長に繋がるという事ですね。
他社にはこんなに優秀な人がいるんだと感じて、良い意味で危機感を持ってほしいと思います。切磋琢磨して会社全体で成長していきたいですね。
業界としては50代からのキャリアについての課題をよく聞きますが、御社ではどのような取り組みを行っていますか?
平均年齢が若いので、まだそのような問題に直面はしていませんが、やはり本部で活躍する場を作っていきたいとは思っています。
今は現場と本部間での異動はありますか?
あまりないですね。現場から本部、本部から現場のような異動はやはり人がいないと成り立たないので、安心して重要なポジションを任せることのできる社員を増やすことで解決することは多いのではないかと感じます。そういった社員が増えたら本部と現場で新しいポジションも作っていきたいと思っています。
中原慶太/株式会社つばめエイジェンシー 常務取締役。大学を卒業後、大手パチンコメーカーやパチンコ店での現場経験を経て2016年に家業である株式会社つばめエイジェンシーに入社。2019年12月に常務取締役に就任。
今は時期的に難しいと思いますが、将来のビジョンとしては出店を考えていますか?
もちろん、出店していきたいと思っていますが、まずは同一県内でと考えてます。
ただ、更地になるとなかなか難しく、どこも良い物件はないと思いますので、居抜きを中心に考えていますが、今後はM&Aの可能性も出てくるかもしれません。
今回、事務所を宮城県に移転したということですが、どのような経緯があったのですか?
東日本大震災の後に臨時として事務所を福島県の郡山に移しました。それが5、6年続いたのですが、郡山に店舗があるわけでもなかったので、今回宮城県に拠点を移しました。
御社はパチンコ事業以外で何か事業を始められる予定はありますか?
今は考えていませんね。パチンコ店の敷地内の飲食店からや、ビルのテナント料などはありますが、今はパチンコ事業1本ですし、今後もパチンコ事業という土台をしっかりと固めるのが大切だと考えています。
スタッフのことについてもお伺いしたいのですが、もっとこうなってほしいという、求めることはありますか?
失敗してもいいから、もっと自発的にアクションを起こして欲しいですね。考えるより先に行動してほしい。何もしないのが一番駄目だと思うので、指示待ちにはならず、能動的に仕事に取り組んでほしいと考えています。
これはもっとこうしてほしい、これは良くないというとき、中原常務は社員に注意したりすることはあるのですか?
声を荒げて感情的に怒ることはないです。どちらかと言うと理詰めで言いますね。ずっと怒られ続けるのも私自身、嫌なので(笑)自分が嫌なことは人にはしません。
スタッフとの交流はある方ですか?
現場にいたころは店長で集まって半年に1度くらいのペースで食事にいっていました。今は状況としても難しいのですが、もっと親睦を深めたいですね。
最後に、夢やビジョンを教えてください。
店舗数を増やすのももちろんですが、台数も増やしたいと思っています。今は5店舗を運営していますが、東日本大震災の前はその倍の店舗数がありましたので、その頃に戻したいという気持ちはずっとあります。1万台も念頭に置きたいですが、5,6000台を目指したいですね。ただ、先ほども言った通り、そのお店を見られる社員の育成、確保という点でまずは採用活動をしっかりと行い、組織体制を整えてからお店を増したいと考えています。
本日はありがとうございました。
―インタビューを終えて
以前から「人」には力を入れていらっしゃったつばめエイジェンシー様でしたが、中原常務が採用の先頭に立ってから、更にそれが強くなったように感じます。既存スタッフ、新卒メンバーが自社のDNAをしっかり引き継ぎ、そこに中途社員という新たなエッセンスが加わり、より組織が強くなっているという良い見本となる企業様です。中原常務が同世代ということもあり、私も良い刺激をもらいました。ありがとうございます!(インタビュアー米谷)