平和観光有限会社、酒井貴浩社長 TOPから学ぶ

プレイランド平和、G&Lの屋号で7店舗のパチンコ店を運営している平和観光有限会社。今回は代表取締役を務める酒井貴浩社長のインタビューをお送りします。
本日は宜しくお願いします。まずは平和観光について教えてください。
当社は祖父が一宮市の松降に40台ほどの小さなパチンコ店を開業したことが設立のきっかけです。その後、そこからすぐ近くに第一平和をグランドオープンさせたタイミングで法人化。父の代でチェーン化を推進し、現在7店舗のパチンコ店を運営しています。
酒井社長が生まれた時からパチンコ業を営んでいたのですか。
そうですね。私が生まれた時からパチンコ店を営んでいましたし、幼少期は第一平和の2階に住んでいたので、パチンコ店の音、人の出入りなど、私にとっては日常でした。子供のころはパチンコ店の前で遊ぶことも多く、お客さんから「坊、坊」と呼ばれて可愛がってもらいました。
お客さんは地元に住んでいる方ばかりなので、幼いながら、パチンコ店は地域の人が集まる場所だと理解していたような気がします。ニコニコしているお客さんはお菓子をくれるし、よくかまってもらった記憶があります。

なるほど。学生になってからは、どう過ごしていましたか。
高校は地元で、大学は兵庫県の私立に進学しました。大学生になってアルバイトデビューしたのですが、最初はカラオケ店でした。その後、パチンコホールや販売員など数多くのアルバイトを経験しましたが、振り返ってみると接客業ばかり選んでいますね。お客さんと接するのは楽しいし、時間が過ぎるのもあっという間。自分としても向いている仕事だなと感じていました。
卒業後、すぐに平和観光に入社しましたか。
いいえ。大学卒業後は大都販売に入社しました。大都販売は遊技機販売以外にも、パチンコ店の設計や施工、設備機器など、総合的に事業展開している会社です。将来的に家業を継ぐことを考えての選択でしたが、戻ることを忘れるくらい、毎日充実していました。
家業を継ぐことへの意識は学生時代からあったのですか。
私には上に姉が2人いますが、長男で男は私のみですので、父から面と向かって直接言われたことは無かったと思いますが、会社を継ぐのは私なのだろう、そう感じていました。
入社するタイミングは決めていなかったのですが、大都販売に入社してから約3年後、父からそろそろ、という話をされたタイミングで平和観光へ入社することになります。
入社してから社長になるまでの経歴を教えてください。
ホールでの現場仕事を経験しつつ、1年後に専務になり営業全体を統括、3年前に社長に就任して会社全体を、という流れです。
立場は自分が思っている以上にトントンと上がっていったような気もします。実は私も知りませんでしたが、当時の父は体調に不安があったようで、そういった意味でも今後を見据えてのことだったのかなと思います。
入社した当時の平和観光はどういう会社でしたか。
店長は休みが少なく、ほぼ終日店舗にいて生活しているような、いわゆる昔ながらのパチンコ店でした。そういう環境は変えていきたいなと日々感じていましたね。
専務という立場で営業を見る中で、悪い風習は正し、新しい取り組みを推進する。経営者としてそういう期待を寄せられているのも分かっていましたし、自分がやらないと!という想いも強くて。試行錯誤の毎日はあっという間に過ぎて行きました。

入社してから印象に強く残っている出来事はありますか。
新ブランドとして立ち上げたG&L(グッドラックの略)ですね。1号店がG&L一宮店、2号店が長野県のG&L佐久店です。この2店舗は専務になって初の新店立ち上げだったので思い入れは強いです。それから、2店舗の閉店を経て現在の7店舗体制になっています。
現在の新規出店に関するお考えを教えてください。
今後の新規出店はもちろん考えていますが、具体的な数字目標は立てていません。目標に引っ張られて無理して、成功すれば良いですが、失敗したときの会社への影響はとても大きなものです。
業界全体が新たな局面に向かう中で、変化多い時こそチャンスも多いので、環境に合わせて小回りが利くように、柔軟にアクションできるスタンスを取りたいと思います。ただ、想いとしては、先代から譲り受けた店舗を守り、さらに私の代で倍にして、次の代にバトンタッチしたいですね。
酒井社長が力を入れている取り組みはなんですか。
人材の育成です。人材育成を通じて社員が活躍できるシーンを増やし、待遇や役職が上がるサポートすること、それが会社にとっても重要だと考えています。
人材育成に対する想いを教えてください。
パチンコ店の現場仕事は生活が不規則になりがちだと思うんです。そういう中で、家族と休みが合わなかったり、家族が寝静まった後に帰宅したりと、社員だけではなく家族にも負担がかかっているでしょう。私もそうでしたから笑。
それでも会社や仕事が好きで、一緒に働いて入れる社員には本当に感謝しています。社員だけではなく、社員の家族もハッピーになるために、それぞれが成長できる環境をもっともっと作りたい。いきなり制度をつくるとかではなく、社員の皆とも一緒に考えながら、平和観光らしい取り組みを行いたいです。
社員との接し方で心掛けていることはありますか。
人それぞれ環境の違いもあると思いますから、その人の印象や評価を決めつけるようなことをせず、常にフラットな目線で接することを心掛けています。そういった意味では、「仕事は楽しそうかな」「辛そうにしていないかな」と私なりに社員の顔色をうかがっていますね。
社員とのコミュニケーションは多いですか。
ある程度の役職に就いている社員、特に店長などは会議を通じて月に何度も顔を合わせますが、ホールで接客仕事が中心の若い社員はコミュニケーションの機会が多いとは言えないかもしれません。
どんな立場の社員であれ、個人的にはいろいろ話しかけてほしいと思っています。私は社長という立場なので、社員としては「そうは言っても・・・」と思うかもしれませんが。

どんなことを話したいですか。
やっぱり、嬉しいこととか楽しいことは、聞いているこっちもハッピーになりますよね。仕事でも、プライベートでも、内容は何だって構わないです。彼女彼氏が出来た、結婚した、子供ができた、家を買ったなど、人生の節目をうちの社員として迎えていることは、何より嬉しい。
ハッピーなことではなく、悩んでいることや不安に感じていることなど、気兼ねなく話してほしいです。一応、私の方が長く生きているので、人生の先輩として良いアドバイスが出来る可能性はあると思います笑。
なるほど。話変わりますが自社採用に関して教えてください。
個人としては、今年から積極的に携わるようになりました。現在は店舗スタッフの採用が中心ですが、いずれは本部機能の強化など、積極的に取り組んで行きたいと思っています。
これから入社する社員に求めていることはなんですか。
「成長」と「信頼」です。「成長」とは、人を預かる側としてノビシロがあるか、成長させてあげられるのか。「信頼」は人柄も含めてです。幹部になれば年商数十億円の店舗を任せることになるので、そういう大きな仕事を任せうる、信用できる人であることですね。
こちらからはそういうところを見ていますが、逆に、自分が成長できる環境があるのか、仕事をする場として信頼できる会社なのかを見ていただきたいです。お互いにとって「成長」と「信頼」を感じられる環境であることが重要だと思います。

成長と信頼ですね。
あと、個人的に気にしているのはプライベートの過ごし方ですね。仕事をしていればストレスや息が詰まることもあるでしょう。オンとオフをコントロールして息抜きできるのも重要だし、そこは会社としてどうこう、という部分ではありませんので。過ごし方は何だって良いと思いますけど、休日にしっかりリフレッシュできることも才能だと思います。
御社の現場を引っ張る、店長はどういう人たちですか。
当社の店長はみんな個性が強くて。統一感はないですけど、それも強みかなと思っています。それぞれの店長が色を出して営業しているので、同じようなお店はひとつもないですね。
店長には何を求めていますか。
売上や利益など実績の他にも、実績を上げるために今までのやり方や成功体験などにとらわれずに、物事を色んな目線で見て、感じて実行できることではないでしょうか。
あとは、人を育成できること。これは大事です。全部自分でやってしまうと後が育ちません。自分でやりつつ、背中で語りながら、適切なアドバイスが出来るとベストですね。
最後に、酒井社長の今後のお考えを教えてください。
店舗が増えればポジションも増えるので、今頑張っている若手社員、これから入社してくれる社員にどんどんチャンスを増やしていきたいですね。毎日が楽しくて、職場が明るい。そんな素敵な組織の実現を目指して、社長業に取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。

インタビューを終えて―――
最近は若い社員と接する機会も少しずつ増やせるようになったと笑顔で話されていた酒井社長。写真を撮影している際には多くの社員が話しかけていて、雰囲気の良さを感じました。
会社設立から半世紀と歴史ある会社ですが、今までの伝統とこれからの挑戦をうまく融合して、地域社会と共存共栄していきたいとご説明いただきました。(インタビュアー元木)