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株式会社富士千、藤井 俊博副社長 TOPから学ぶ

藤井俊博/株式会社富士千 代表取締役副社長。父が興した有限会社富士千に、大学卒業後常務取締役として加わる。現在は熊本県で3店舗を経営。熊本県遊技業協同組合で青年部会の部会長を務め、パチンコ業界全体の発展に貢献する。

今週は株式会社富士千の藤井副社長に登場頂きました。<大学時代から家業であるパチンコ店で仕事を始められました。周りの友人のように遊ぶ時間はなかったもののそれに対してつらいと思ったことはなかったのだとか。現在に至るまでのお話と、部会長を勤められている熊本県遊技業協同組合青年部会での取り組みについてお話いただきました。

藤井副社長本日はよろしくお願いします。まずは御社に入社された経緯から教えていただけますか?

仕事自体は大学時代からしていて、正式には大学卒業後に入社しました。本当は県外の大学に進みたかったんです。でも高校3年生のときに新しい店を出し、店の仕事を手伝ってほしいと言われたので地元の大学に進みました。大学時代はホール回りやトイレ清掃など、一スタッフとして仕事をしていました。

跡を継ぐことに抵抗はありませんでしたか?

子供の頃から父ががんばっている姿を見ていたので抵抗はなかったです。特に父から言われたわけではないですし、むしろ好きなことをやれと言われていました。それでも小学生のときには担任の先生に「将来はパチンコ屋さんになる」と言っていたみたいです。中学生のときの進路相談でも将来は跡を継ぐので高校は商業科に進みたい、と先生に相談していました。専門的な勉強は大学でできるからという理由で高校は普通科に進んだのですが。

大学時代から仕事をしていて、辛いことはありませんでしたか?

飲み会に誘われてもなかなか行けないということもあり、付き合いが悪いなと言われることもありましたね。でもそれを嫌だと思うことはなかったです。遊びたいというのがあまりなかったのかもしれません。

大学卒業後はどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

常務として正式に会社に入りました。徐々に任される仕事が増えていったというよりも、最初から全部やっていました。父の弟が経理や事務をしていたので、そういったことも教えてもらいながらやっていました。当時はほとんど家族で経営しているような感じでしたね。

熊本県内への大手企業の参入はどうでしたか?

遅い方でしたね。熊本県内の大手が強かったというのがあると思います。弊社は地域密着という営業をしていたのでなんとか地元のお客様はつなぎとめていました。ただやはり台の入れ替えも早いですし、大手が参入してくればくるほど、パワーゲームになってしまいますね。広告宣伝も厳しくなったことでさらに集客は厳しくもなりました。でも組合の方で調査をしていますが、熊本県内は広告宣伝のルールをよく守っていますね。

営業戦略として心がけていらっしゃることはどのようなことですか?

一番はお客様に出玉を還元することだと思います。以前は新台をどんどん入れるということをしていましたが、それを少しずつ中古台も買うようにして、経費を抑えて還元できるようにしています。低玉貸しにもあまり比重を置きすぎないようにして、なるべく4円、20円で遊んでいただけるようにしています。低玉貸しと違ってなかなか回せないんですけど、それでもできるだけお客様に回して頂ける環境にしようと思うと、経費を削減することが必要です。人件費を抑えるために各台計数の導入も検討しています。

現在いくつかの組合に入られ、青年部会では部会長もされていますが、引き受けた経緯を教えていただけますか?

前部会長の時代に副部会長としてずっと一緒にやっていたんです。考え方もわかっているので引き継ぎが必要ないですし、次は君しかいないと言われました。うちの会社は規模も大きくはないので私ががんばらないといけないですし、社長には反対されました。それで一度お断りはしたんですが、理事にも「あんたががんばらんといかんばい」と言われ、引きうけることになりました。

僕と同じ年代の人はあまりいなくて、40歳くらいの人が副部会長でいるので、彼らが育つまではがんばろうと思っています。会社の仕事もあるので大変ですが、やりがいもあります。

青年部会では現在どのようなことに取り組まれていらっしゃいますか?

知的障害者の雇用促進と、児童養護施設にいる子供たちへの支援がメインです。社会貢献事業だけではなく、自分たちの業界の利益になることもやっていこうと思いメーカーさんとの座談会を開催する準備を進めています。今までは部会長中心で行っていましたが、これからは事業委員会のようなものをつくって、それぞれ長をつけてやっていく予定です。

組合に入ってよかったと思うことはどのようなことですか?

県の理事になったのは24歳のときで、同じ頃に青年部会にも入りました。もう約20年になりますね。やはりいろんな意見の方がいらっしゃるので、視野を広く持てたというのが一番よかったことです。社内では私の意見が通るのが普通ですが、組合は経営者の集まりなのでなかなか意見が通りません。意見交換をして議論をしていくうちに、多角的な考え方ができるようになりました。

それから県内だけでなく、県外の方とも交流を持てるようになったことがよかったですね。今年は熊本で全国交流会も行いました。組合に入っていなかったら出会えなかった方々とも多く出会えて、今はよかったと思えることの方が多いです。

多くの会社を見てこられたと思いますが、藤井副社長が考える、「伸びる企業」と「伸びない企業」の違いはなんでしょうか?

伸びていく会社はやはり店舗のスタッフにまとまりがありますね。年齢も若いし、前向きで活気があります。若手を採用して育成している会社は伸びていきますね。伸びていかない会社は高齢の方が上にいることが多いです。人を大切にするという意味ではいい企業なのかもしれないですけどね。

今とても成長している知り合いの企業さんでも、若い方が一生懸命働いていらっしゃいますね。社内レクリエーションを行って社員さんとコミュニケーションをとりながら、厳しい教育もとっていく。メーカーさんの展示会で社員の方とお会いしたことがあるんですが、一生懸命レポートを書いているんですよ。そういった細かいところから社員教育を徹底されているんだなと思います。

御社ではスタッフの方の育成というとどのようなことをされていますか?

育成マニュアルをつくってそれを学ばせています。うちはアルバイトからの正社員登用がほとんどなのですが、試用期間を経てアルバイトか、社員か選んでもらっています。だからうちはほとんど社員です。離職率も低いですね。

スタッフの方とお話する機会も多いですか?

毎日現場には行きますし、スロットの設定も私が教えていますので話す機会はありますね。自分が率先して仕事をするようにしているんです。そうすることで、みんな私に仕事をさせないようにと一生懸命やってくれます。以前、ホール回りもしようかと言ったこともあるんですけど、それは反対されました(笑)。

自社の方々にいつもは言えないけれど、伝えたいことは何かありますか?

私もがんばるから、みんなもがんばってほしい。みんなでいい思いができるようにがんばりましょうということですね。「同じ釜の飯を食う」と言いますが、食卓を共にはしないものの、同じ屋根の下にいるので家族のようなものですね。私だけではなく、みんながいい思いができる会社にしたいです。

それからやはり私が本社で仕事ができるのも、社外に出て活動できるのも、みんなが店でがんばってくれているからです。とても感謝しています。

会社としての今後の目標を教えていただけますか?

これからさらに小規模の企業は厳しくなっていくと思いますので、最低でも5店舗は持っていたいと思っています。これは私が社長になったときの課題ですね。

消費税の問題もあって今は設備投資に慎重にならざるを得ない状況ですが、既存店は改装も検討しながらやっていきたいと思います。

座右の銘は何かございますか?

座右の銘というと特にありませんが、引き受けたら中途半端にはできないので全力でやることですね。信頼を損なわないようにしたいと思っています。どんな人にも思いやりは持って、競合だろうがなんだろうが、情報交換をして協力していきたいと思います。以前、競合店がゴトに遭ってその対策を助けたこともありました。競合ではありますが、エリアでの連携というのはすごく大切だと思っています。

それでは最後に読者の方にメッセージをお願いします。

大手だけが営業をやっていても業界はよくならないと思うんですね、中小企業ががんばることも必要です。店がなくなってしまえば何もできませんから、何とか存続させていきたいです。それからメーカーさんには1円じゃなくて4円でもお客様に遊んでもらえる台を開発してもらいたいですね。メーカーさんも、ホールも、お客様も、win-win-winの関係になれるようにしていければいいですね。

ありがとうございました!

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