パックエックス通信

愛染興業株式会社、文基源常務 TOPから学ぶ

文基源/愛染興業株式会社 常務。【私たちは、人々の快適でうるおいある生活に貢献するために「遊びの空間」を創造して地域社会のアメニティ文化の繁栄を支えます】という企業理念と【楽しいをどこまでも】という企業コンセプトのもと香川県内で16店舗を経営。

今回のパックエックス通信は、愛染興業株式会社 文常務のトップインタビューです!1951年に「パチンコ愛染」を創業。
現在の取り組みや社長との関係性、文常務にとっての喜びや座右の銘、社員の方への想いなどをお届けします。
常に正直で分かりやすく、という文常務の考えがたくさん散りばめられていて、今回の取材は気づいたら2時間以上が経っていました。全てをお伝えしきれないのが残念ですが、ぎゅぎゅっと凝縮してお届けします^^

本日はよろしくお願いいたします。まずはご経歴を教えてください。

愛染興業には28歳の時に入社しました。大学を卒業した後、大都販売に入って、その後親戚のお店で出店段階から勉強させてもらいました。入社後は業務部長、営業本部長と経験し、常務になりました。

もともと継ぐという意思が強かったんですか?

そうですね。10代のころは、文章に関係する仕事がしたかったので、文学部に進学しようと考えていたんですが、大学に入る時に父と話をして、そこで継ぐという考えに切り替えました。もともとパチンコとかスロットが好きで、継ぐこと自体に抵抗は無かったです。そして、ホール経営を一生の仕事として考えた時、お客さんの目というのは持っているので、もうひとつのホールに対しての目を持ちたいと思って、パチンコ設備関連会社の大都販売に入社する事にしたんです。

なるほど。【私たちは、人々の快適でうるおいある生活に貢献するために「遊びの空間」を創造して地域社会のアメニティ文化の繁栄を支えます】という企業理念は当時からですか?

そうですね、社長が作りました。作った当時はまだまだ街が出来あがっていない時期だったので、弊社が出店する事によって、街づくりの先頭をきりたいという理想があったんだと思います。当時はまだ郊外に出店をするというのがあまりありませんでした。郊外に出店することで結果的に人が増えていくという体験が社長の中で大きくて、それを理念として掲げようということになったんだと思います。

班長以上の社員に支給している会社の手帳があるんですが、そこに理念や、社長訓示、業界で仕事をする上で最低限必要な事などをまとめて載せてあります。

すごいですね!ここまでしっかりした物はなかなかないです。

私はどちらかというと体よりも頭を動かすというタイプで、今はそれが欠点かなと思っているんです。考え過ぎると行動がスローテンポになってしまう。石橋を叩いて渡らないみたいな(笑)。今は「即行動」と肝に銘じているところです。

なので、こういう手帳を作ったりするのは性格的に好きなんですよね。でもこれを実際どういう風に活用してもらうか、という部分が未だにちょっと弱いかなと思っています。ツールはあってもそれをどう使うかが重要なので、そういう考え方は私を含めて全社員に意識してもらいたいと思っています。

文常務自身のモチベーションは何ですか?

私は仕事に対するモチベーションに、個人的な欲が直結しないんですよ。なので社員をモチベーションにしています。自分で起業した人ではあまり聞かないタイプなので、やっぱりオーナーとして跡を継ぐという形だからなんですかね。でも私個人のモチベーションはそれで問題ないと思っています。

とりあえずの目標としては賞与の面で、「他の企業より貰えてる!」と社員が自慢できる金額にしたいです。現金手渡しで決算期ボーナスも出したいですね。もちろんお金だけじゃないんですけど、わかりやすいし、それが一番スタッフのモチベーションが上がるんですよ。…これは社長には言ってませんけど(笑)

社長との関係性はいかがですか?

なにも言わないようにしてくれてるんだと思います。リニューアルや出店の決裁も、はじめから社長は口を出してこなかったんです。潰れるかと思いましたね。何も経験もないのに自分の感覚で大きなお金を動かしていたので凄くプレッシャーでした。本当は意見を聞きたいですし、何回も聞きに行ったことがあるんですが、「お前がやりたいようにやれ」と言われました。

よく帝王学とか言うじゃないですか。こうしなきゃいけないみたいな芯の部分を据え付けてくれるかなと思っていたんですが、甘かったですね。私の中では、言われる方が楽だと思うんですよ。きつい言い方さえ我慢してれば、失敗しても要は社長のせいじゃないですか。責任転換を自分の中で出来るから楽かなと思うんですけど、それがなかったので失敗したら誰が見ても私のせいですからね。だから必死で勉強してます。ある意味それが教えだったのかなと、都合よく考えてます。ないものを埋めるのは勉強しかないですからね。

文常務にとって良い人材とはどのような人ですか?

アイゼンに入ってくれる人で、一番重要なのはやる気なんですよね。もちろん中途社員となると希望する役職に相応なスキルはいるんですけど、やっぱり「やってやろう」っていう気持ちがあるかないで全然違う。私は責任を口にする人があまり好きじゃないんですよ。「これが駄目だったら責任とって辞めます」とか。辞めることが責任をとることにはならないですから。

だったら「責任を取らなくて済むように頑張ります」と言ってほしいですよね。責任は上司にとってもらうから、自分は精いっぱい頑張るだけと思ってくれる人が私の思ういい人材です。

それから、上司だろうがなんだろうが、おかしいと思うことはおかしいと言ってくれる人。一番困るのは私が言ったことに対して何もリターンがない時。異論がある場合は、強く言い返してくれる人の方がいい人材に見えます。否定されたら、その否定を乗り越えるために考えますよね。それが議論じゃないですか。やっぱり社員と普通に話がしたいし、議論したいんです。

常務にとっての喜びとは?

社員が会社のことを良く言ってくれる事です。あとは「常務の人柄があったから入りました」って言われた時は涙が出ましたね。どちらかというと、会社業績よりも人です。月並みですが、やっぱり会社は人なので、この会社にいることが、各々の質を高めていくことに繋がれば、それがベストだと思います。それがなによりの社会貢献だと思うんですよね。

私は、人間って所詮自己満足だと思っているんです。だから、どうせ自己満足するんならみんなに喜ばれる自己満足の方がいいでしょ、っていうだけの話なんです。たとえば、寄付したりすると売名がどうこうとか言うじゃないですか。でも実際お金を出してる。売名して自分の利を追って、その結果そのお金で助かった人がいるんだったらそれでいいじゃないのって思うんです。やっぱり人間は100%分かり合えることなんてないんです。だから、一番良い自己満足を目指そうというのが僕の考えですね。

座右の銘はありますか?

言葉だけ聞くとちょっと印象悪いんですが「信用しても信頼するな」ですね。自分自身の問題です。その相手が信用に足る人物かどうかという話ではなくて、信じて用いることはいいけど、信じて頼っては駄目だってことなんです。自分の成長も止まるし、その人に丸投げすることになるのでどっちも良くならないですよね。この辺りは社長の話を子どもの頃から聞いていて出来あがっていったものだと思います。

あと、これは座右の銘ではないのかもしれませんが、「自分が経験していない事を否定するな」というのもあります。逆に言うと「なんでも経験しよう」ということです。自分で経験したこともないのに否定する人がいます、やったこともないのに否定するのはおかしな話じゃないですか。否定したいんだったら自分がまずやってみて、フラットな目線で話をしないと相手も納得しません。そういう風にみんなにも思ってほしいんです。やらない理由を並べるよりも、まずはやってみたら?と思います。

これについては、自社で仕事をするようになってから特に思うようになりましたね。大都販売にいたころは先輩に飲みに誘われても断っていました。自分が好きなパチンコとか、漫画喫茶とかにばっかり行って、世界が狭かったんです。今は初対面の人とも積極的に会うようにしています。やってみると案外悪いことなんて全然なくて、良いことの方が多いんですよね。だから自分の取り組み次第だと思うんです。会社でもそういうことを実践できるように、少しずつ取り組んでいくつもりです。

では、今働いている社員やスタッフさんにどういう人になってほしいですか?

難しいですね…。なんとなく生きてほしくないなというのはあります。自分が関連するであろう法律や政治にも興味を持って欲しいですし、選挙にも行って欲しいです。夢が大きかろうと小さかろうとなんでもいいので、何か目的を持って自分の人生を考えてほしいと思います。

その結果、うちの会社じゃなくてもいいんですよ。うちが繋ぎだったら繋ぎだって言ってくれてかまわない。でも、だったらちゃんと繋ごうよ、と。お金を貯めるんだったら、もっとお金をもらうために何をしたらいいとか。仕事自体をどうして欲しいというより、自分自身がしたい事や目標を軸として持ってもらえば、結果的に会社のためにもなるのかなって思います。

今は目的をもたない人も多いと思いますが、その人に目的を持ってもらうには?

目的がないのであれば、好きなことを徹底してやってみること。そうすると、違うものが見えてきたり、自然に興味が移ったりすると思うんです。そうやって、個人のフィールドを拡げていく。なんとなく型にはまっているという状況を崩せれば、人間って案外自分でいろんなことを見つけるものだと思ってます。

常務自身はどんな人になっていきたいですか?

やっぱりプライベートと仕事をしっかり両立出来る人間になりたいですね。私は社員の人生にとってのメインが仕事だと思ってないんです。もちろん私自身はメインですけど、社員はプライベートのための仕事だと思っています。今でもプライベートを犠牲にしている人も、その逆の人もいるんです

けど、私にはバランスが悪く映ります。そういう人が私の生き方を見て、こういう形でやったら人生楽しそうだなって思ってもらえる人間になりたいと思ってます。単純に、誰から見てもいい生き方しているなと思われたいなというのはありますね。

では最後に、業界で働いている方々へメッセージをお願いします。

一言でいうと、もっと業界の事を考えて欲しいということです。もちろん自分の会社や個人の利益はあるんですけど、せっかくパチンコ業で飯を食ってるんだったら、業界自体が良くなるにはどうすればいいか、ということをすべての人に考えて欲しいですね。それさえあれば業界は安泰ですから。

私はやっぱり文化としてのパチンコが好きなんです。「ホール」ではなく、「パチ屋」が好きなんです。地域性も出ますし、各店の色も出しやすい。今の「ホール」という形は、資本が上に立つような図式になっているのであまり好きじゃないんですよ。小規模で営業しているところを、特にメーカーさんには大事にして欲しいですね。「文化としてのパチンコ」を自らが支えてるんだという意識をみんなが持って欲しいなと思います。

ありがとうございました!

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