パックエックス通信

ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています著者 原田おさむさんインタビュー

原田おさむさん/1994年デビュー。以来、ピン芸人の活動とともにパチンコ店店員として2足のわらじを歩むように。R-1ぐらんぷり最多出場、2回戦以上選出7回。第2回関西園芸しゃべくり話芸対象審査員奨励賞受賞。第1回大阪ともしび大賞受賞。NHKドラマ『京都発・ぼくの旅立ち』、『やんちゃくれ』や映画『ペコロスの母に会いに行く』などに出演。小説投稿サイト「カクヨム」に投稿されたパチンコ店店員としての奮闘記が、エッセイ・実話・実用作品コンテストで受賞。これまでのエッセイを増補改訂し、2017年2月に「ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています」を出版。

masaoicon本日はよろしくお願いします。本、読ませて頂きました!20年以上前からパチンコ店で働き始めた原田さんは私の大先輩になるわけですが、当時の様子や日々の奮闘ぷりがリアルに描かれていて、驚いたり共感したりとあっという間に読み切ってしまいました!
「遅刻ばかりする社員」の話は、こういう人が職場にいたら辛いな~!とモヤモヤしながら読み、最後は少しスッキリしました…(・・;)!
読者の方からも反応が多かったとお伺いしましたが、どういった反応がありましたか?

「そんな若い人よくおる。」とか、「そんな人すぐクビや。」とかいう意見がありました。
あと、「それをきちんと指導できない上司が悪い。」とかですね。言うのは簡単ですが、それを何とも思わない鉄の心臓を持った人間も増えてきているのです。

今はパワハラ、モラハラ等の問題がありますので、怒鳴ったり、「帰れ!」とか言うのも問題ありますよね。問題にならないのは、怒らない事。やり過ごし我慢する事。でもそれは相手を甘やかす事に他なりません。まさに、あちらを立てればこちらが立たず。と言ったところでしょうか?やはりどこの職場にも、怒られない事をいいことに、自分勝手に仕事している人はいるんですね。そういう人間よりも、そういう人間を厳しく指導した方がネットニュースで叩かれる時代です。現代の闇とも言うべきエピソードだったと思います。

masaoicon「店を辞めると言ったときの奥様と店長さんのやりとり」のお話、すごく感動しました。
奥様もとても理解がある方だなと思いましたし、店長さんもそれまでのお話を読んでいると怖いイメージがあったのですが、本当はすごく情のある方なのですね。その他に店長さんのお話で印象に残っているエピソードはありますか?

店長はめちゃめちゃ厳しかったんですけど、徹底的に怒って詰めた後は必ずフォローしてくれるんですよ。散々怒り散らしたその日の夜に、ごはんに連れて行ってくれたりして。「今日は大変やったな。でも期待してるぞ!」なんて。そこがまた上手い人の使い方なんでしょうけどね。

僕は子供が2人いてるんですけど、妻の出産の時は本当に早く帰宅させてくれましたね。妻に対しては、「本当に良い嫁だから大事にしろ。」「早く帰ってやれ。」というのが増えました。
出産のときは少しでも長くそばにいてやれと言ってくれました。もう少し妻とたくさん子作りをしていたら、もっともっと早く帰らせてくれましたかね?(笑)さすがにそれはやらしい考えですけど、家庭を大事にする事が仕事にも繋がると教えてくれました。今でもそれは感謝しています。

怒られてる時は、マジで怖いですけどね。人を怒る事も愛情を持って怒れば、そしてその後のフォローをきちんとしていれば、相手はわかってくれます。それは、今も僕の心の中にあります。

masaoicon「人員不足で38度以上の熱がある中、休憩もなしに働いて気付けば失禁していた」というお話を読ませてもらうと、辛い中でもパチンコ店のお仕事に愛情を持たれているのかなと感じました。
どんなところにおもしろさや、やりがいを感じますか?

お客さんが勝つと喜んで帰ってくれるんですよ。その笑顔ですね!そんな日ばっかりじゃなくて、文句言われたりするんですけど。勝ってくれた日は、自分の事のように嬉しいんですよ。自分のお金じゃないですよ。それでもお客さんと一喜一憂できる仕事なんてそうはないです。

スタッフとも、キツいノルマがあったり、イベントなどで忙しい時もお互い協力しあって乗り越えた時なんか最高ですね!ハイタッチしたりして。喜びを共有しあって。誰が何と言おうとパチンコは娯楽なんですよ。だから楽しいんですよ!
負けて破産したり悲しいニュースもありますけどね、パチンコの楽しい時間に救われる方だってたくさんいてますよ。
うちの祖母も大好きでしたからね。人の心に触れる瞬間っていうんですか?このワクワクは、他の仕事でもなかなかないと思いますよ。

masaoiconなるほど~!原田さんのおばあさんが、大好きな台で遊ぶために遠くの店までタクシーに乗ってまで行っていたというお話もありましたよね。なんだかじーんとしてしまいました。
では最後にパック・エックス通信の読者の皆さんにメッセージをよろしくお願いします!

KADOKAWAより、「ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています」という本を出版させてもらいました。パチンコ業界はこれから規制が厳しくなり、どこのホールさんも大変ですけどね。人に支えられてる業界なのは間違いないです。僕も本を出してから知った事なんですが、何がきっかけで成功するかわからないものです。
芸人で飯が食えなくて、パチンコ店員やってるなんて、今まででは恥みたいなもんでしたよ。人に自慢できる事じゃないです。それでも本になってしまうとね、それが特別なんだって気がついたんです。どっちかの仕事辞めていたら、本になってなかったんですから。「僕も、ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています!」「私は、歌手やりながら、パチンコ店員やってます!」って同じように声を上げてくる人が出てくるかもしれません。
二足のわらじ履こうが三足履こうが、一生懸命やっていたら認められはしなくても、こんな奴他にいない!ってくらいになるもんです。僕もまだまだこれから両方とも頑張っていきます!本をまだお読みでなければ、是非ともお読み下さいね。皆さんも、頑張って下さい。

masaoiconありがとうございました!

まさお取材MEMO

壮絶なエピソードが多いのですが、パチンコ店の仕事、芸人の仕事、お客さまや仲間、奥様やお子さんなどへの深い愛情を感じられました!
記事中で紹介した以外にも、パチンコ店で働いている方なら共感できるお話がたくさんあります。みなさんも是非読んでみてくださいね!

まさお。

店長×鎌鼬まさおの4コマ漫画

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