パックエックス通信

株式会社タツミコーポレーション、木下成哲社長 TOPから学ぶ後編

兵庫県を中心に大阪府、山口県で「ミクちゃんガイア・ミクちゃんアリーナ」を32店舗運営する株式会社タツミコーポレーションの木下成哲社長にインタビューさせて頂きました。後編では、今後の経営計画や多角経営について詳しくお伺いしました。
前編はこちら(株式会社タツミコーポレーション、木下成哲社長 TOPから学ぶ前編)

今後の経営計画について教えてください。

攻めの戦略として、スクラップアンドビルドを進めています。去年までは積極的に出店を行ってきましたが、向こう5年は既存店の強化に力を入れていきます。2018年は3店舗閉店し、3店舗出店する計画です。基本的に店舗数を変えずに行っていく方針ですが、仮に店舗数が減っても設置台数は増加させたいと考えています。

多角経営も始められましたよね。

そうですね。グループ会社で不動産運営、ゴルフコースや練習場、カラオケ店、今年2月には油そばのフランチャイズを始めました。

私達が運営している油そばはまだ3店舗ですが、油そばの会社自体は名古屋や海外にも店舗展開し、今では60店舗以上運営しているので、今後は協力関係をより強化していきたいです。パチンコ以外の事業は始めたばかりです。どこまで出来るかも含め、挑戦ですね。

多角経営に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。

いい人材を逃したくないと思ったからですね。嬉しいことに社員も増えてきて、役職に昇格し、頑張ってくれている人が沢山います。しかしパチンコ業だけでは、部長やマネージャーなどのポストが限られているのも現実です。今までは店舗数を増やしてきたので、その分ポジションもポストも増えていきました。しかし、これからは既存店強化にフォーカスしていくので、今までの様にポジションが増えていきません。

だから新しい採用はしない、というのも間違っています。優秀な人材を増やすには、断続的な採用活動、人材の流動性が必要です。ただパチンコだけだと出会える人材は限られてくる。ビジネスの間口が広がれば、その分出会える人材の量も質も高まるということです。

木下成哲/株式会社タツミコーポレーション 代表取締役社長。1995年にアルバイトとして入社。2014年に代表取締役社長に就任。カラオケ店や飲食店、ゴルフ場運営など多角経営も行う。

多角経営は優秀な人材を獲得するための手段であると。

その通りです。パチンコ業だけだと役職ピラミッドがいびつになっていくし、その結果、何らかのルール、例えば役職定年制を設けるなどの施策が必要になってくるかもしれません。

事業を多角化することで、同グループ内で別業界の別業種へキャリアチェンジするということも生まれてくるし、組織の柔軟性も生まれます。

多角経営は、セカンドキャリアにも成りうると。

はい。実はセカンドキャリアを意識して、業者様に発注していた事の内製化に取り組みました。POP関係やコンピューター、入れ替え作業など一通り行いましたが、キリがない。返って非効率なことも多く、正直限界でした。

そこの課題に上手くはまるのが、パチンコ以外の事業になってくると思います。油そばの店内業務やゴルフコースのメンテナンス等の仕事は対象になります。既に数人はセカンドキャリアで活躍していますよ。

そうなんですね。

これらはパチンコ業からその他事業への例ですが、もしかしたら10年後にはパチンコホールで働くことがセカンドキャリアになる可能性もあります。今のパチンコ店の現場は若い人で回すのが常識ですが、現在各台計数機が普及している様に、今後の封入式など、シニアだけでホールを回すようになるというのも十二分に考えられます。

他事業からパチンコ店への異動。新たな考えですね。

そうですね。パチンコ業が母体の会社だからこそ、それ以外の仕事に配置された時、キャリアのはしごを外された様な悪いイメージを持つ人もいると思います。しかしパチンコ業が不調でも、別の事業で会社が回っている、という環境を目指すのは経営として必然。従業員の雇用を守るという点においても重要です。

事業は人ありきで進めていくのですね。

油そばやその他飲食店の運営は、個人オーナー制で拡大していくことも検討しています。例えば、タツミコーポレーションがテナントを貸し、オーナー権を持った社員が経営。売上の何%かを会社に支払ってもらい、あとのお金で雇用を増やしたり、設備投資したり。自分が管轄する店舗を増やしていくのもいいのではないでしょうか。

タツミコーポレーションというバックボーンを上手く活用しながら、店舗を繁盛させる力を養い、発揮してほしいです。こういう取り組みを経て、色々なカラーの店舗が出来たり、新業態が生まれたりしたら最高ですね。夢は大きいですが、簡単な座組ではないので、しっかりと考えていきたいと思います。

それはやりがいがありそうですね。

あとはゴルフ事業と貸付事業ですね。ゴルフ事業に関しては、遊技人口がどんどん減っているので、新しい施策を手数多く打っていく必要があります。

私が今まで心血注いできた事業とは全くの畑違いで分からない事ばかりですが、上手くいった時のことを考えるとワクワクするし、今が最高に楽しいです。

異業種の経営は社長が自ら指揮を執って運営を?

そうです。パチンコ店の運営は副社長を始め、部長やマネージャーに任せていこうと考えています。心配事はありますが、そこは信頼して任せていきます。若い社員も育ってきているので、チャンスを掴んで大いに羽ばたいてほしいです。

ただどこまで行ってもタツミコーポレーションにとって一番大事なのはパチンコホールの運営です。この土台があるからこそ、新たなチャレンジが出来る。私は新しい事業を軌道に乗せ、次の世代に継いでいけるのが理想です。

ありがとうございました。

―インタビューを終えて
木下社長は社員に対する愛に溢れている、とても素敵な方でした!社員の帰属意識を高めるには、制度の構築や待遇の見直しだけではダメ。人と人のつながりがとても大切だというお話が印象的でした。
現在のタツミコーポレーションには、既存社員に加えて、アルバイトから社員になる人、新卒として入社する人、今までの経験を持って中途入社する人、様々な人が働いています。
自ら手を上げる人が増えた、と木下社長は話されていましたが、色んなバックボーンを持った人が活躍できる環境が整いつつあることも魅力のひとつ。
これからのタツミコーポレーションにも目が離せません!(インタビュアー:中村)

 

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