パックエックス通信

株式会社タツミコーポレーション、木下成哲社長 TOPから学ぶ前編

兵庫県を中心に大阪府、山口県で「ミクちゃんガイア・ミクちゃんアリーナ」を32店舗運営する株式会社タツミコーポレーションの木下成哲社長にインタビューさせて頂きました。前編では、木下社長が注力した5ヶ年計画や社員とのコミュニケーションについてお話を伺いました。

社長就任の2014年にインタビューをさせていただいてから4年経ちました。木下社長の中で何か変化はありましたか?

気持ちの変化が大きいです。思い返せば、4年前は社長になりたてということもあり、何もかも無我夢中で取り組んでいたなと思います。今は会社全体の流れを見て経営を行うようになり、今年初めて社長になれたかなと。同じ社長という肩書ですが、4年前は本部長レベルの役割しか果たせていなかった。今は経営をしているという実感もありますし、これから会社全体がどう変わっていくのかを楽しめています。でも一番楽しいのは現場の仕事ですけどね。

今でもよく現場に行きますか?

もちろん!去年までは店舗でマイクパフォーマンスをしていましたからそういうのも含めてタツミコーポレーションという会社のカラーではありますが、社長が店舗に来て、マイクパフォーマンスしているのはなかなか珍しいのではないでしょうか。結局現場が好きなんですよね。現場は楽しいし、アルバイト上がりの私にとっては原点ですから。

木下成哲/株式会社タツミコーポレーション 代表取締役社長。1995年にアルバイトとして入社。2014年に代表取締役社長に就任。カラオケ店や飲食店、ゴルフ場運営など多角経営も行う。

木下社長が今まで最も力を入れてきたことを教えて下さい。

5ヶ年計画です。私が社長に就任する前から計画し始めていますが、年功序列を撤廃し、入社してから5年で店長へキャリアアップしていく計画です。15期生が入社する8年前から運用を開始し、12期生から14期生もこのプロジェクトに参加させました。

その結果、この5ヶ年計画で店長に昇格した社員が3人、エリアマネージャーに昇格した社員が1人います。若いうちからキャリアアップを目指せる制度として、一定の成果がありました。

なるほど。これから力を入れていきたい事は何ですか。

会社として、もう一段レベルアップしたい。まずは働いている社員が今まで以上に安心して働ける会社にしたいです。数字的には離職率を下げることを目指すのも1つだと思いますし、雇用を目的とした事業の多角を視野に入れています。事業である以上収益が大切ですが、当社は働く人ベースで判断している事も多い会社です。結局、人材がいないと事業が成り立ちませんから。

なるほど。木下社長が人・社員のことを理解するために行っている工夫はありますか?

たくさん話すことです。コミュニケーションの量が、理解量へ比例していますから。その人の情報以外にも、私が知らない店舗の情報をキャッチする事も出来るので、聞き役に徹して人の話にたくさん耳を傾けるようにしていますね。

社長に対してフラットに話してくれますか?

まあ、これも数というか量の賜物でもあるかなと。本当によく店舗にも顔を出していますし、社員の名前は当然覚えています。直接名前を呼んで声を掛け、仕事やプライベートなど色々な話をします。

私はアルバイトから社長になっているので、現場の大変さや苦労、また楽しさや嬉しさを知っていますし、社員も私がそういう人間だという事を知っています。このバックボーンにも近寄りやすさがあるのかもしれませんね。

社員との距離がとても近いですね。

会社は従業員とのつながりで成り立っていると思います。つながりを大事にする事で、会社を好きになってもらえる。会社が好きでなければ働けないし、仮に会社を好きであっても上司、部下や共に働く仲間が好きじゃなければ辞めてしまう。

待遇面だけ良く見せるのも良いですが、当社はそれよりも人とのつながりが働く上で大きな部分を占めていると考えています。

つながりを強くすることで退職者を減らすという事ですね。

そうですね。普段から繋がりを持つことで少しの異変にも気づくことが出来ます。昔であれば、退職を申し出た社員に対して、話し合いの場を設けて引き止めていました。しかし、私が引き留めてしまうと立場の違いもありますから、離職は止められても、そのもととなる本来の問題が改善されない事に気づき今は一切引き止めません。

とても頑張っていた社員が辞めることもあって、顔で笑って心で泣いたこともありました。でも5年後その社員が辞めなければよかったと後悔するような会社にしていけるよう、私自身のモチベーションを上げています。

御社は中途採用を開始してここ数年で社員が急増しましたよね。

そうですね。社員が増えたからと言っては甘えになるかもしれませんが、前よりも社員との距離が遠くなってしまったかなと。でも社員の名前と顔はどんなに社員が増えようとも覚えています。理想は社員から「店舗に来て」と言ってくれるような関係性になれたらなと思います。

中途採用を積極的に取り組まれたきっかけはありますか?

中途採用で入社した方が起爆剤となって既存社員の意識を変えたいと思ったのがきっかけです。時代の変化もあり、キャリアアップ志向が低い人も多く、店長や2番手を任せられる人が少なくなり、新しい風を取り入れたいと考えました。

中途採用を始めたことによって、大手企業出身の方が入社することもあり、大手企業ならではのやり方を知る事が出来たり、他社で経験したからこその気づきや考えも積極的に取り込む事が出来ました。

中途採用を始めて、メリットはありましたか?

社内が活性化しましたね。例えば新規事業を始める時に手を挙げてくれる人が多くなり、経営者として取り組みやすくなりました。今までは社内公募に対して、こちらから「やってみないか」と指名する事が多かったのですが、今は自ら手を挙げる人も増えてきました。そうゆう人に任せた方が会社も個人も成長するし、何よりも成功率が高い。現在は良い事例が多いので、今後も中途採用を強化していく予定です。

後編に続く

 

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