パックエックス通信

TOPから学ぶSPvol.3株式会社セントラルカンパニー力武一郎社長中編

中編

株式会社セントラルカンパニー(以下セントラルカンパニー)は、大分県にてパチンコ店セントラルパークを4店舗、ボウリング場、保育所を運営する企業である。
熱心な社員教育、地域社会への貢献などの功績により、大分県の学生の就職先人気ランキング12位に入るなど、地域社会から支持される企業となっている。
そんなセントラルカンパニーを率いる力武氏に、社員教育についてインタビューを行った。

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プロフィール
力武 一郎氏
株式会社セントラルカンパニー 代表取締役
大学卒業後、父が経営する株式会社大分セントラル(現株式会社セントラルカンパニー)に入社。
その後新卒採用の開始、360度人事評価の導入、社内研修など、様々な改革を行い、家業から企業へと発展させてきた。
現在では大分県にてパチンコホール、ボウリング場、保育所の経営をする。
ぱちんこ依存問題に取り組むリカバリー・サポート・ネットワークの発起メンバーでもある。
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ずっと後ろめたさがあった

理念を再編し、「顧客満足の追及」を目指すことで社員のモチベーションを高める方針へと変化していったセントラルカンパニー。

しかし、それまで顧客満足を考えてこなかったわけではない。むしろ力武氏はパチンコの持つ悪い部分をなくし、よい部分を伸ばしたいとこれまでも様々な活動を行ってきた。
そのひとつが、パチンコ依存問題への取り組みである。

「パチンコはものすごく高コスト体質になりました。機械台も設備も高い。その資金を稼ぐために、お客様にとってお金のかかる遊びになっていき、大衆娯楽から大きくかい離してしまいました。

それがずっと、私の中で後ろめたさになっていました。

トヨタ自動車が「業の最適化」を目指しています。
これはよい部分を最大化し、悪い部分を最小化するという考え方です。車でいうと、よい部分はドライブの楽しさ、便利さなど、悪い部分は排気ガスや交通事故などです。

私はこの考え方にとても感銘を受け、パチンコも最適化したいと考えるようになりました。

それもあって、リカバリー・サポート・ネットワーク(ぱちんこ依存問題相談機関)を立ち上げました。パチンコの悪い部分の一番は、依存問題だと考えたからです。
依存は個人の問題なので、なくなることはありません。でもそうなったときの頼れる場所をつくりたかったんです」

お客様が楽になった

パチンコのよい部分のひとつは、身近にある娯楽、ということである。
しかし、お金のかかる遊びとなり、身近にはあるけれど誰もが気軽に遊べる娯楽ではなくなっていた。
そんなパチンコ業界に変化が訪れたのは、1円ぱちんこの登場であった。

「1円ぱちんこができたときは興奮しましたね。
パチンコはお金のかかる遊びになりましたが、それを是正する術がありませんでした。

だから今は楽しいです。
利益を出すのは厳しいので、以前のようには儲かりません。
でもどうやって利益を出すのか、難しい分やりがいもあります。

それに、お客様が楽になったように思います。一時は憑き物につかれているような感じでした。朝から並んで、開店と同時に台を奪い合って。しんどいですよね。

1円ぱちんこができて、店の雰囲気はずいぶんやわらかくなりました」

遠くの孫より近くのCP

セントラルカンパニーには、力武氏が理想とするパチンコホールを実現している店舗がある。
それがセントラルパーク津久見店である。

「津久見店がある地域の住民というのは、過半数が60歳以上の高齢者です。そのうちの3割が一人暮らしです。
さみしいし、やることもない。昼間から家でお酒を飲む人も多くて、酒販の量が多いというデータもあります。

そういった環境にある津久見店の役割は大きいです。

スタッフは高齢のお客様に対して、孫のようにあたたかく接しています。遠くの孫より近くのCP(セントラルパーク)。そんな想いです。

お客様も孫に会いに来る感覚で遊びに来てくださいます。そのために無料のシャトルバスも走らせています。

私はよくスタッフたちに、寿命より先に貯金が尽きたら悲劇だよという話をしています。
だからスタッフたちは、ちょっとお金を使いすぎているなというお客様がいたら、『今日使いすぎじゃない?貯金大丈夫?考えて打たんとね』と声をかけています。

そういった取り組みによって、津久見店は地域社会から必要とされる店舗になっています。そしてそれは、スタッフたちのモチベーションにもなっています。

以前、この取り組みを紹介したくてぱちんこ情熱リーグに出場しました。

実は決勝大会に参加したスタッフのうち、女性はほとんどがシングルマザーなんです。
最初は参加するのを嫌がっていました。決勝大会に参加するためには準備が必要です。家事や育児もある中で、通常の業務と並行して準備することができるか不安だという声もありました。でも説得して、参加することになりました。

優勝大会当日、彼女たちが一生懸命大きい声を出して、笑顔で発表する姿を見てとても感動しました。
結果的には優勝はできなかったけれど、大会で得られたものは大きかったです。自分たちが日々行っている取り組みを振り返る機会になり、スタッフたちもより一層、CPで働くことに誇りを持ってくれるようになりました」

 


セントラルパーク津久見店、ぱちんこ情熱リーグ出場時
 情熱リーグ2

情熱リーグ1

 

―後編(10/7)につづく

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