Profile
大谷 和也さん
NEXUS株式会社
人事部採用課 課長 兼NEXUS広報

2007年新卒でNEXUS株式会社入社。入社後は事業拡大に伴う新天地でのグランドオープンを数度立ち上げ、2011年に人事部へ異動。2012年には採用責任者に就任。2017年3月には実施例が少ない「奨学金返済支援制度」の導入(業界初)を主導したことでも話題になった。

現在採用の責任者をされていますが、今特に力を入れていることは何でしょうか?

結果を出せる強いチームを作ることです。
今では会社説明会に毎回50名程の学生が来てくれますが、以前は0名ということもありました。
私が人事に異動してすぐの頃のことですが、都内で開催予定だった会社説明会で0名を経験したときの気持ちは今でも忘れられません。上司と二人、何もせずに新幹線に乗って帰ったのですが、こんな経験は二度としたくないと思いましたし、そのために何をすればいいかをより深く考えるようになりました。

私が責任者となったときは2名のチームでしたが、今では採用数や目標人数も増えたこともあり、メンバーを増やすことが出来ました。今は個の力だけでなく、チームの力でより確実に大きな成果を出せるよう、チームビルディングに力を入れています。
特にこだわっているポイントは2つあり、1つはチームのゴールを明確にし、共有することです。
メンバーと面談していると、やはり共通のゴールはあってもそれぞれ考え方は違います。プロセスを重視する人、結果を重視する人など様々です。コミュニケーションを取りながらチームとして何を重視するか、ゴールは何かを明確にし、全員の共通理解にしています。

もう1つは自信を持たせることです。人事としての自信は、2、3年の経験を積むことで徐々についてくるのが普通ですが、成長スピードを高めるためにも、まずは「自分たちは結果を出せるチームなのだ」と自信を持たせるようにしています。そういうチームであるためにも、私自身が高い結果を出せるように取り組んでいます。
自信を持つことで、合同企業説明会などでも学生に対して堂々と話せるようになりますし、そういう姿を魅力に感じる学生はとても多くいます。
一般的には好きだから勉強し、自信につながることが多いと思いますが、まずは自信を持たせ、好きになり、勉強するという流れでビルドアップを図っています。

私が責任者になってから一人だけ結婚を機に地元に戻るということで辞めたメンバーがいるのですが、彼女は人事の仕事にとてもやりがいと自信を持ってくれ、地元に帰ってもこの仕事がしたいと言い、今も転職先で人事の仕事をしています。

私はメンバーに自信を持ってもらうためにも、「ここでの経験はどの会社に行っても通用する」と伝えているのですが、実際に転職先で経験を活かしてくれているメンバーがいることは嬉しいです。会社は違いますが、今でも交流があります。

メンバーとのコミュニケーションは積極的に取られる方ですか?

そうですね、仕事以外のプライベートの話もしますし、よく話す方だと思います。採用チームはあえて様々な個性の社員を集めています。それぞれの得意分野を活かしながらチームとして力を発揮できるようにするためです。
それぞれの個性を把握するためにもコミュニケーションは大切です。どういうことが得意なのか、どういう伝え方をするとモチベーションが上がるのかなどを考え、ひとりひとりに合わせてマネジメントしているつもりです。

また、できるだけ有休休暇は取りやすくしています。「今月がんばったから来月休み取っていいよ」という話をすることもありますね。
そういった働きやすさもチームビルディングにおいては大切だと思います。

奨学金返済支援制度を始められましたが、こちらについて伺えますか?

2017年3月1日より、新たな福利厚生制度として導入しました。アミューズメント業界では初の試みで、全国でもまだ導入事例は多くありません。
具体的な制度の内容としては、新卒入社後5年間、180万円を上限に月々の返済額相当額を月々の給与に上乗せして支給します。これは奨学金返済中の既存社員にも適用しています。
奨学金制度を利用する学生は増加していると言われますが、日本学生支援機構の調査では2014年時点での奨学金利用者は141万人。大学生の2.6人に1人が利用しているという結果が出ています。また、2014年度末での延滞3カ月以上の延滞債権額は2,491億円にものぼり、年々延滞者は増加しているそうです。労働者福祉中央協議会の調査では、奨学金の借入総額は1人あたり平均312万9,000円、月々の返済額は1万7,000円というデータもあります。

奨学金の返済はやはり生活的負担が大きいですし、会社としてサポートすることで、興味を持ってくれる学生が増えたり、既存社員の帰属意識が高まるのではと考えました。
離職の防止につながれば、上限180万円は決して高い金額ではないと思います。
制度導入にあたっては新卒採用でもアピールポイントにしたかったので、3月1日の就職活動解禁にリリースが間に合うように進めました。
事前に社内アンケートを取り、奨学金の借入があるかないか、ある場合の借入総額はいくらか、毎月いくら返済しているかを全ての社員に答えてもらいました。
その結果を踏まえて役員会にてプレゼンをし、導入しようと考えてから数週間で導入決定となりました。業界初を狙う為にも、スピード感を第一に意識し、導入しました。

最後に、今後について伺えますか?

今、NEXUSの採用活動は好調ですが、かつては「会社説明会0名」を経験したこともあります。だからこそ今の好調は「たまたま」ではなく、そうなるために努力した結果だという自信があります。常に不安と時代の流れもあるのですが、今までやってきたことへの自負もあります。

今後は全国的に店舗展開していくので、採用も全国で行っていくでしょう。初出店の地域ではまだ知名度も高くはないので、これまで培ってきたノウハウを活かしながら、地域に合わせた工夫が必要になってくると思います。

会社の成長にとって、いかに優秀な人材を採用できるかは非常に重要なので、プレッシャーでもありますが、新たな挑戦にワクワクもしています。

ありがとうございました!

関連記事