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株式会社イクサム、後藤浩部長 採用の現場から

イクサム

後藤浩さん/株式会社イクサム 経理部部長。トヨタ系列企業で企画を担当。その後経理全般を経験した後、2004年に株式会社イクサム入社。現在は経理だけではなく新卒採用や中途採用も兼任。

中途採用の悩みで多いのは、期待していたような成果をなかなか出せない、社風になじめず早期離職してしまうなどの入社後のミスマッチ。しかし、株式会社イクサムでは入社後の人財満足度が高く、定着率も高いと言います。今回はその秘訣をお聞きしました。

後藤部長は面接前の準備としてはどんなことをされていますか。

「履歴書・職務経歴書を読み込み、気になるところをチェックします。例えば、職務経歴書に書いてある業務でも、“やったことがある”と、“できる”は違います。どの程度のレベルでできるのかが把握できるよう、面接でどのように聞くかを考えておきます。ただ質問をするだけだと尋問のようになってしまうので、会話の流れを事前にシミュレーションします。

というのも、採用するときは私も自信を持って現場に紹介したいと考えています。どんな人物で、どんなことができ、将来的にはどんなことを望めそうかを把握しておきたいので、面接でそれらを具体的に知ることができるように、事前の準備は念入りに行います」

面接前は入社意欲がそれ程高くない人財でも、御社の面接後は「是非入社したい」と入社意欲が高まるケースが多いです。

「会って30秒で採用したいかどうかはわかります。採用したいと思ったら、熱意を持って入社してほしい気持ちを伝えるようにしています。具体的に話すことの一つとしては、自社のよいところだけでなく、よくないところも話すようにしています。

例えば、うちは残業もありますが、全てが意味のある残業だとは言えません。業務効率をよくすることで残業を減らすことはできると思う。それをあなたが変えていってほしい。そんな話をします。そうすると、やる気を出す人、そうでない人に反応は分かれますが、当然ながらやる気を出す人は採用したいと思います。

もう一つは入社後の働き方をイメージできるように、具体的なキャリアプランを話しています。例えば、“まずは○○店に配属になります。△△というトレーナーがいるから、その下で仕事を覚えてもらいます。その後はAさん、Bさんのトレーナーを担当してもらうことになります。2名とも年齢も社歴も浅いので、社会人の先輩として、仕事のすすめ方や考え方を教えながら、成長をサポートしていくことになると思います。大変かとは思いますが、マネジメントを行うことで自分自身の成長にもつながります。そしていずれは□□というポジションを目指してほしいと思っています”といった話です。

転職は不安なことも多いと思うので、具体的に働くイメージをしてもらうことで安心感を与え、入社意欲を高めています」

御社では前職で役職に就かれていた方も一般職として採用されていますが、どういった理由があるのでしょうか。

「これまで前職と同じ条件で採用していたこともあるのですが、うまくいきませんでした。他社での実績がそのまま当社で活かせるとは限りません。同じ店舗責任者という役職であっても、任される役割や、権限の範囲は異なるためです。私が採用を行うようになってからは、みなさん一般職からのスタートです。

パチンコホールの実務的な仕事の多くは、アルバイトや一般職が行っています。彼らを動かすことができる人財でなければ店舗を任せることはできないですし、そういった人財でなければ会社を動かすこともできないと考えています。ですから、まずは一般職から初めてもらい、共に働くスタッフたちとの相互理解を深めた上でキャリアアップさせるようにしています。やはり現場からキャリアアップした人は、アルバイトや一般職など、周りからの評価も高いです。

役職が下がるということは、年収を下げての入社となるケースも多いです。生活に直結する問題なので、きちんとその理由も伝えます。そこで弊社の考えに共感してくださる方は採用となりますが、一方で考え方は理解できるけれど一時的にでも年収が下がることを懸念する方は採用しないようにしています。これまでお金の面で短期的な思考を持っている人は、入社後何らかのトラブルを起こすことが多かったからです。そういった面においても、入社時はかならず一般職からというのは今後も続けていこうと考えています。」

面接時にキャリアプランを詳細に伝えるためには、現場の状況を把握することが必要かと思いますが、どのように情報を収集されているのでしょうか。

「全店をまわってヒアリングしています。これは採用した人財の入社後のフォローも兼ねています。入社後1か月、3か月と決めて、そのタイミングでアポイントを取って訪問します。店舗で面談するだけでなく、食事に行くこともあります。

そのときにアルバイトスタッフや、清掃スタッフにも声をかけてヒアリングしています。困っていることはないか、入社した人財の様子はどうかなどを聞いています。

このように日頃から店舗をまわっているので、店舗の状況はかなり把握できています。ですから面接時にその人財がどこで活躍できるかをイメージできるのです。元々A店に人財が欲しいと考えての求人だったとして、面接してみたらB店の方が合いそうだと考えたら、今度はB店からA店に異動できる人財はいないか考えることもあります。それも全て、店舗の状況を把握しているからこそ可能だと思います」

採用という仕事において、大事にされていることはなんですか。

「採用するからには、採用するだけでなく、活躍できるようにサポートしていくことも私の仕事だと考えています。

店舗をまわるようになり、コミュニケーションの大切さをより一層感じるようになりました。やはり、コミュニケーションが取れている店舗は業績がいいです。この上司ならついていこうと考えるから結束力があり、モチベーションが高い。それがお客様にも伝わり、雰囲気が明るいから業績がよくなっていく。好循環が生まれています。

一方で、『入社して半年経つけれどストアマネージャーとほとんど話したことがない』というアルバイトがいる店舗は業績もよくありません。そういう場合は必ずエリア長、ストアマネージャーに、改善するよう伝えます。

やはり採用したからには、活躍できるよう周りが環境を作っていくことは大切だと思います。いくら種がよくても土壌が悪くては芽は出ません。そういった想いもあり、現場の状況を把握し、必要に応じて環境を整えることで、人財が活躍できるようサポートすることに力を入れています」

その後、後藤部長の面接を受けて入社した2人へのインタビューをさせていただきました。

Aさん/自分の可能性を試したいと転職を決意。転職活動では10社程受け、ほぼ全社から内定を獲得。

一般職スタートということもあり、実は私が受けた会社の中で最も入社時の条件がよくありませんでした。ですから正直かなり悩み、他社に行こうかとも考えていました。しかし、面接後に後藤部長から電話をもらい、もう一度会うことになりました。当時私は岐阜に住んでいたのですが、自宅近くまで来てくださり、話をしました。

私自身、人を大切にするという考えがあるのですが、イクサムにもその考えがあることを話してくださったことを覚えています。企業としての考え方に共感できたこと、そして部長という立場の方がわざわざ会いに来てくださったことで必要とされていることを強く感じたことが、入社の決め手となりました。

入社後も後藤部長から定期的に電話をもらいましたし、お会いする機会も多かったです。私だけでなく、新しく人が入ると、店舗をまわって話をしたりということをよくされています。何か問題があるとすぐに店舗へ来て話をするということをされていて、とてもフットワークが軽いです。入社後も何かあれば相談できる方がいるというのは、安心だと思います。

Bさん/東京のパチンコホール企業で10年経験し、次のステップとして転職を決意。

前職は副店長だったので、一般職からのスタートということで、内定をもらった企業の中でイクサムが最も入社時の条件は悪かったです。それでも、必要とされていることを感じましたし、可能性を感じたので入社を決めました。

また、後藤部長だけでなく配属先になるであろう店舗の店長と面談の機会があったことも大きかったです。他に受けた企業では、現場の方と話す機会はありませんでした。入社後ギャップを感じるというのは、入社前に現場を知る機会がなかったというのも理由のひとつなのではないでしょうか。

その点イクサムでは、現場の方と直接話をすることができたので、とても安心しました。

事前準備ときめ細やかなフォローが秘訣

イクサムの採用・育成が順調であるのは、これまでうまくいかなかったことも含めた経験によって培われたノウハウがあるからです。人を大切にする企業として、今後もさらに定着率を高めることを目標に、「求める人財をいかに採用につなげるか」、「入社後の活躍をいかにサポートするか」に努められています。

準備を徹底すること、そしてフットワークを軽くきめ細やかなフォローを欠かさないことが、定着率を高める秘訣です。

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