新入社員に最初に教えるべきこと 前編

新入社員が入ってくるこの時期に、もう一度見直したいことがあります。
それは、「仕事の基礎」です。

皆さんの社内でも下記のような問題が起こっていませんか?

■社内のコミュニケーションが取れない
■リーダーが育たない
■昇進したくない
■受け身の社員が多い
■何度言っても出来ていない
■会議の発言も少ない
■部下の言うことが的を射ていない発言が多い

様々な原因が考えられますが、そのひとつに「仕事の基礎」ができていないことがあげられます。

「仕事の基礎」とは

大手A社での事例をご紹介します。

A社では、新入社員に対して、入社時から継続的に「仕事の基礎」を教育しています。

仕事の基礎とは、ビジネスマナー、報連相、PDCA、接客といった社会人としての基礎力。それから会社の理念といった、考え方です。

A社が仕事の基礎を教えることに重点を置いているのは、スタッフの価値観を共有させたいという想いがあるからです。
会社が大きくなると、意思の疎通がうまくいかないといった問題が起こりがちです。しかし、価値観が同じであれば共通言語で話すことができるため、こういった問題も起こりにくくなり、成長のスピードが落ちにくくなります。

A社では、営業面でのスキルが高かったとしても、仕事の基礎ができていなければ店長には昇格させないようにしています。基礎があるからこそ、時代の変化にも柔軟に対応できるバランスのよい人材に育っていきます。

社会人に求められる「基礎力」

社会人に求められる「基礎力」については様々な考え方がありますが、日経就職ナビでは12項目に分けています。

採用時に重視する社会人基礎力(出展:日経就職ナビ)

上記グラフでは企業が必要と感じている順に、パーセンテージが高くなっています。
ここでは主体性とストレスコントロール力をご紹介します。

①主体性
冒頭で紹介した「受身の社員」というのも主体性がないことによります。
「自らやるべきことを見つけて、行動する」という当たり前のことができていないのがこのタイプ。
主体性を鍛えるためには、自分の状況を把握し、決断して、行動するということが必要といわれています。
主体性を感じられない部下には、今の役割をなぜ任せられているのか、何を期待されているのかを考えさせます。そしてやるべきことを自ら決め、行動させるようにします。
文章で書くと簡単なことですが、実際に部下の意識を変えるのは簡単なことではありません。根気よくお互いの認識を確認しあい、進めていく必要があります。

②ストレスコントロール力
社会人になると、それまでとは比べ物にならないストレスを感じることもあるはずです。
それをどう対処するか、というのがストレスコントロール力です。ここで重要なのは、ストレス耐性ではなく、コントロール力という点です。
嫌なことに耐えるのではなく、ストレスの原因となることに向き合い、どうすればストレスを感じなくなるか、自身でコントロールすることです。
最近の若い子は根性がない。。。と感じていらっしゃる方も多いかもしれません。そういった部下をお持ちの方は、耐性ではなく、コントロールする方法を教えてみてはいかがでしょうか。適度にストレスがかかる仕事を任せ徐々に慣らしていくことも必要です。

日経就職ナビがまとめた「基礎力」は、採用時に重視する項目に順位をつたものです。
多くの企業が「主体性」、「実行力」を重視しているとも言えますが、同時に、教えることが難しく、潜在的な能力によるものが大きい項目であるとも言えます。
とはいえ、まったく主体性もなく、実行力もないという人材も少ないはずです。どの項目を優先的に教えるかは企業の考え方によりますが、社員が自身の能力を最大限に発揮できるよう、教育を施すことは可能なのではないでしょうか。

―続きは後編で!

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