今回は9月9日に行われたぱちんこ情熱リーグ主催の「情熱セミナー」の模様をお伝えします。

ぱちんこ情熱リーグは2012年7月に第3回決勝大会が開催されます。
今回のセミナーでは第3回大会の開催概要紹介と、株式会社エム・アイ・ディジャパン(店舗名:玉三郎)代表取締役三井慶満氏、株式会社鳥海(店舗名:パチンコ富士)取締役副社長恩田泰久氏によるパネルディスカッションが行われました。

パチンコ業界で働く方なら知らない人はいない有名店“玉三郎”と“パチンコ富士”のトップが語る経営哲学に、情熱セミナーに参加された方々は興味津々!
前編では三井社長、恩田副社長が考える“地域密着型営業”についてなどのお話です。
それではどうぞ!

パネルディスカッション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三井慶満氏
株式会社エム・アイ・ディジャパン
代表取締役
店舗名:玉三郎
創業12年目で現在15店舗、次なるステップは『理念の伝承』と『100年以上繁栄する企業作り』。新しい価値を生み続けている企業。

恩田泰久氏
株式会社鳥海
取締役副社長
店舗:パチンコ富士
現存しながらも、伝説の店と言われる地域に愛され続けるホール、北海道函館パチンコ富士を運営。

―まずは三井社長に前回の情熱リーグに参加されてみての感想をお聞きしてもよろしいですか?

三井社長:
結果的には、参加した5店舗は以前よりもまとまりがよくなって全員レベルが上がりました。
参加して良かったと思っています。
情熱リーグの参加は自主性にしました。僕はどっちかというと、参加に反対だったんです。それよりも目の前のお客様のことを考えてほしいと言いました。特に宮城のお店は震災で1ヶ月ほど休んでいましたし、情熱リーグに出るよりもボランティアに行った方がいいんじゃないの?と言っていました。
しかし、参加すると決めた5店舗は一致団結して取り組み、内3店舗が25位以内に入るという結果を残しました。特にこの3店舗に共通して言える事は、近隣に自店よりも大きい店舗があり、営業的には厳しいエリアであるという事です。決勝に残った黒埼店も業績は決していい方ではないです。
ですがスタッフ全員がお客様に喜んで頂くための施策をよく考えていて、議論もよくしています。目の前に課題があった方がスタッフがまとまりやすいんだとも思います。現在店長の悩みの種になっている広告規制等の問題にも、スタッフ間のコミュニケーションが増えた事により、思っていたよりも早く突破口を見出せていますね。
元々、当社では週に1回、10分間店長とスタッフが1対1で話す場を設けていますが、ここでいろんな話をして、スタッフから意見をもらって店舗運営の参考にしたりしています。スタッフも自分の意見を言える場になっているので、店の役に立っているという実感が持てるようで好評です。
その他にBBQ、鍋、カラオケ、ボーリングなど、スタッフ同士がお互いを知る機会を積極的に作っています。心の垣根がない状態にするしくみです。
情熱リーグもスタッフ間の心の垣根を外すのにはとてもいい機会でした。

 ―ありがとうございます。
三井社長、恩田副社長のお店ではどちらも“地域に密着した営業”を大切にされていますが、お2人が考える“地域密着型営業”というのはどういうものですか?

三井社長:
お店の中でお客様同士をつないでコミュニティを作っていく事が地域密着型の営業だと思います。お店の方から“地域密着型営業やっています”とアピールするのはあまり美しくはないです。
店舗のエゴで地域密着型営業とうたい、お客様に押しつけている環境をたまに見受けられますが、本当に地域に密着するためには地域のマーケティングが必要です。自分の周りにいる地域の人の事をもっとよく知らなければなりません。
使えるお小遣いがどれくらいで、遊びに行ける範囲がどれくらいで、遊びに行ける日はいつで、土日なのか平日なのか。もう一度自分のお店が本当に地域に密着した営業が出来ているのかを確かめた方がいいと思いますね。

恩田副社長:
地域密着型営業の気持ちをお客様に伝えていく為には、まずは社員が地域に密着し、貢献していく事が重要です。それを弊社では理念方針を通じて社員、取引先にも伝える努力を行っています。
うちの男性社員で、10年たってようやく地元の牛乳を買う人が出てきました。買う時は手前に陳列されているもの、要は賞味期限が近い品から買うので、帰ると奥さんに怒られる様です。
でもその時に、「2日で飲みきるんだからいいじゃないか、自分たちがこの商品を買わなかったら廃棄になっていたかもしれない。廃棄になったら売上が下がってパチンコ富士にはこられなくなるかもしれない」と言っています。
この様な考え方が、今の富士の源泉になっています。

―地域密着型営業をすすめていく上で、接客というのはどの程度稼動に関係してくると思いますか?

三井社長:
関係はしてくると思いますが、来店動機の一番ではないと思います。
お客様がお店を選ぶときのポイントとなるのは、損か得かと、好きか嫌いかだと思います。通常パチンコ店にやってくるほとんどのお客様は、できれば勝ちたいと思っています。ですので、まずは損得から入り、その次にお店が好きか嫌いかになります。
お店が好きか嫌いかには接客が関係してくると考えています。お客様にとって好きな接客、嫌いな接客があると思いますが、好まれる接客をする必要があるのではないでしょうか。
しかし、お客様はひとつずつの接客方法はほとんど見ていません。見ているのは場の雰囲気です。ですので、接客というよりも、場の持つ空気といった方が正しいかもしれませんね。場の持つ空気が好きか嫌いか。接客方法が多少大雑把でも、スタッフ同士の人間関係がよくて、自然な笑顔が出せる状態の方がお客様に与える印象はいいと思います。

恩田副社長:
 パチンコ富士の場合はお客様とスタッフがつくりだした場の雰囲気が最大の来店動機ですので、接客は稼動に大いに関係してくると思います。
社内ではパチンコ店を“ギャンブル的要素を多分に含む大人の社交場”といっていますが、不特定多数の大人が集まって、日頃の不安や不信を吐き出す場所であり、単に勝ち負けだけではありません。
最近パチンコ富士で一番多いスタッフとお客様の会話は、健康上の話です。人は本当に不安な病気になったときは家族には気丈に接します。でもパチンコ富士にはお金を払っているから、いつも来ているから、この人だったら愚痴っても困らないだろうという理由で、たくさんお話をしてくださいます。パチンコ店にはそういう役割もあるのだと思います。ですので、そこにいるスタッフはお客様のお話を傾聴することができる人でないといけないとも考えています。

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前半はここで終了です!
お2人のお話を聞かせていただき、改めてなぜ地域密着を目指すのか、なぜ接客が必要なのかということを考えることができました。
当たり前なのですが、なんとなくイメージがいいから地域密着営業とアピールする、どこの店もやっているから接客する、ではなく、お客様に愛されるためにはまず自分たちがお客様や地域の方々を愛さないといけないのだと思います。
その具体的な行動として、三井社長がおっしゃっていた「マーケティングを徹底的にする」、恩田副社長がおっしゃっていた「まず自分たちが地域を理解し、地域に貢献しなくてはならない」ということなのだと思います。

―後編では実際に地域密着型のお店を運営していくスタッフの育成などについてのお話です。おたのしみに!

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