はじめまして、パック・エックス新入社員のはしもとです。
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さて、これまでパチンコ業界での新卒採用についてお話してきました。後編では事例を交えてお話いたします。

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新卒採用を行っている企業と行っていない企業 後編

【新卒採用を行って生まれてくる変化】

新卒採用を行うと企業体質が変わってくるとお伝えしましたが、実際何が変わるのか?

まず、必ず言えることは、経営陣や既存社員が社内の環境に目を向けるようになります。例えば、労働時間、仕事の役割分担、教育担当、現場の空気・設備、社員の身だしなみなどなど。「この今の環境に新入社員を置いて良いのか!?」と感じ、第3者目線で会社を見ます(見る必要があります)。
そして、今まで以上に自社の現在と将来のことを考え、ビジョンを明確にするようになります。そのために必要なことが見えてくるので、実際に行動に落とし込むのが早くなります。新卒採用を始めると、自社の強みと弱みを知らなければなりません。そしてそれを学生に伝わる言葉に変換することが必要です。これが毎年行われますので、新卒採用を行っている企業は自然と1年の振り返りと、現在の事業戦略、将来のビジョンを考える癖がつきますし、そこで働く社員も会社の事をより知る機会が増えてきます。

実際、ある企業様で新卒採用を始めた際、初めに目を向けたのは給与面の見直しでした。大卒は初めてですので、当然ですが「初任給」を決定していかないといけません。まず、この企業様では地域の他社と比べながら決定しました。そして、それが現在の社内の給与制度とうまく結びつくように変えていったのですが、その過程ではいろんな問題が生じました。

ひとつの問題を挙げると、新卒入社の初任給を決定した際、中途入社の初任給と比べると、新卒入社の初任給のほうが低くなりました。高卒で2社目として入社してくる中途社員は、大卒で新卒入社の新入社員の給与よりスタートの時点で高いことになります。すると何が起こるか?高校を卒業して半年間どこかに勤めてからこの会社に入ったほうが、大学を出て、新卒入社するよりもお得になるということです。他にも給与制度見直し後、シミュレーションをしたところ、現給与総額の1.3倍になってしまったりもしました。

このように、いろんな課題が生まれました。解決のためにいくつか実施した施策のひとつとして次のようなことを実施しました。

①新卒社員の初任給をリーダーの1号俸に設定
②当然、一般職よりも上の給与スタートになるので、アルバイトから正社員に登用される人材よりも給与は高くなる
③ただし、1年間の幹部候補育成研修(新卒のみ)を受け、1年後、リーダーとしてホールに立てるように育成する(人事部の責務)

このような仕組みを作り、この会社では新卒入社の社員は、入社して1年間でリーダーとして務まる「成長責任」を設けました。

結果、責任と意欲を高めると同時に、既存社員の基本給の改定にもつながる良い変革が行えました。

新卒採用を初めて行う企業は、「採用獲得人数」だけでみれば、多人数の採用は見込めませんし、そこだけでは費用対効果は高くありません。しかし、社内の変革を含めた1年間の成果に対する費用対効果として考えれば十分ではないでしょうか。

「新卒採用を行っている企業と、行っていない企業の違い」、それはこれからの企業の成長を分けていく選択肢の大きな違いのひとつだと言っても過言ではありません。

~まとめ~

「新卒採用市場の変化」
① 新卒採用の「対象」となる学生は年々減り続けている
→少子化に伴って大学進学率が上がってきた結果、大卒者数はほぼ横ばいで約55万人。よって、「学生の“数”は変わらないが、“質”がどんどん低下」している。
→「新卒を採用したい企業」の数はこの10年以上あまり変わっていない。パチンコ業界では年々微増の傾向にある。
② 中小企業に応募する学生は少ない!

「新卒採用をしないほうが良い企業とは?」
1. 出店戦略と関連して、今後人員増大が見込めない企業
2. アルバイトや派遣社員のほうが求める人物像にあう企業
3. 新卒採用を行う準備が整っていない企業

「人を採用する」一番の目的は何か?
突き詰めると、会社の利益を上げること。だから企業は優秀な人材、理念に共感してくれる人材を獲得するために尽力するのではないでしょうか。

『「即戦力にならない」新卒を採用する意義』とは?
① 企業理念および帰属意識の向上
② 既存社員の成長・刺激
③ 運営機能の組織化スピード向上

「新卒採用のデメリット」
① 投資に対しての回収スパンが長い
② 半年、1年後の固定費が決まってしまう
③ 採用活動に多大な工数を割かれる

「新卒採用を考える企業様への一番大事なこと~社長の覚悟~」
社長自ら「新卒採用の意義をしっかりと幹部(出来れば全社員)に伝え、共有し、全社員が協力的な意識を持つような環境を作ること」

(そのための発信事項)
・新卒採用を自社で行う目的とは?なぜ新卒採用を始めるのか?
・新卒採用は営業活動と同じくらい大事だということ
→優先順位がごちゃごちゃにならないように意識を統一させる
・新卒社員への接し方、放置しない仕組みを作っていくということ
→既存社員の受け入れが大事であり、既存社員への研修(スキルの統一や、理念の理解)も行っていくということ

―以上、「【新卒採用 Vol.3】新卒採用を行っている企業と行っていない企業」でした!

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