
今回は株式会社カナヤマホールディングスの金山敏也専務に登場いただきました。
大学を卒業後、税理士法人での勤務を経て、経理財務部門担当として株式会社カナヤマホールディングスに入社されました。
現在は研修制度の強化や評価制度の構築など、人材育成にも力を注がれています。
前編では、入社までの経緯、大阪出店のお話についてなどを伺いました。

金山敏也氏
株式会社カナヤマホールディングス
専務取締役
法政大学卒業後、北九州小倉税理士中央法人での3年間の勤務を経て、株式会社カナヤマホールディングスに入社。経理経済部門、人事部門を担当する。
株式会社カナヤマホールディングス
http://kanayama-g.co.jp
宮崎県に5店舗、鹿児島県に1店舗、大阪に1店舗の計7店舗を経営。その他飲食事業、託児事業なども行う。
―本日はよろしくお願いします。まずはこれまでの経歴から伺いたいと思います。
大学は法政大学の工学部システム工学科で、画像認証ソフトや光ファイバーの回路を作るというとてもマニアックな勉強をしていました。
大学卒業後は、実家が商売をしているのでいずれ跡を継ごうという気持ちもあり、様々な会社を見てみたいと考えました。中でも会社のお金の流れや仕組みに興味があったので、税理士になろうと考え、北九州税理士中央法人に入社をしました。
そこで仕事をしながら簿記の勉強をするという日々を約3年間続けました。
その後父の経営する株式会社カナヤマホールディングスは元々宮崎で始めたのですが、管理本部を福岡に立ち上げることが決定したので、そのタイミングで入社しました。
―入社されてまずはどのようなお仕事をされていたのでしょうか。
経理財務部門を担当するということで入社しました。
ですが社長は宮崎におり、福岡には私しか役員がいなかったこともあり、人事部門も私がみることになり、二つの部門を兼任することになりました。
これから人を増やして、強化をしていかなければならないということで、かなりのプレッシャーを感じていたことを覚えています。
―人事を始められていかがでしたか。
それまでは数字に関することばかりをやってきていたので、人を相手にする人事部を担当するということに対しては未知の世界でした。
当初は採用に力を入れていましたが、徐々に採用よりも育てることが大切なんじゃないかと思うようになりました。
数字は基本的に答えが出てきて、それに基づいて予測をすると思うのですが、人はわかりにくいですよね。
経理の世界では1+1は、どんな時でも2です。ですが人の場合は、1+1の答えは2だけではなくて、3になったり10になったりもする。時にはマイナスになってしまうこともある。
今もスタッフの反応や、変化を見ながら、試行錯誤しながら行っていますが、本当に奥が深いですし、難しいなと思います。
―入社当初のことで、特に印象に残っていることはございますか。
入社して1年近く経った頃に、2店舗連続で新規出店をしました。ちょうどそのタイミングが4号機から5号機に代わる頃でもあったため、多額の資金調達が必要になりました。
当時私は26歳だったのですが、金融機関に事業計画を持っていくという仕事も任されていました。金融機関側としても案件として大きいので、対応してくださる方は大抵、年齢も一回り以上上の支店長クラスの方でした。
そういった方を前にきちんとしたプレゼンをしなくてはならなかったので、それが私を大きく成長させてくれたターニングポイントだったなと思いますね。
自分でも、もちろん勉強していましたが、周りの方にたくさんサポートをして頂きましたので、大変感謝をしています。
―宮崎県の店舗が中心だったところから、2012年には大阪に出店もされていらっしゃいますが、その経緯をお伺いできますか。
知人が大阪に土地を持っていまして、その方が大阪でもやってみないかと声をかけてくださったんです。父が大阪出身ということもあり、土地勘もあったので、大阪での出店をすることになりました。
―大阪での出店に際して、大変だったことはなんでしょうか。
やはり宮崎との地域性の違いに最初は戸惑いはありましたね。
例えば、大阪の店舗では自転車やバイクで来られるお客様が多く、駐輪場をかなり広く設けていたのですが、それでも間に合いませんでした。
そのため、オープン後に駐車場の一部を取り壊して、駐輪場を増設しました。
それから人材の面でも、最初の頃はいろいろと問題も起きていましたね。
正社員は宮崎から連れていき、契約社員やアルバイトは大阪で採用をしましたが、中には宮崎に帰りたいという人も何人かいました。それでも徐々に大阪の風土に慣れ、今では元気に働いてくれています。
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