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vol101 株式会社不二商事 安藤慎一社長 後編

fujiahojb 今週は株式会社不二商事の安藤社長に登場頂きました。 後編では、2010年に策定された企業理念、クレドのお話、そして新卒採用のお話を中心にお伺いしました。 ―御社では2010年に企業理念とクレドをつくられていますが、きっかけは何だったのでしょうか? パック・エックスさんと出会ったのが2008年頃だったと思いますが、当時相談させていただいたように、その頃は会社として伸び悩んだ時期だったんです。 新店を出したくても人材が足りない。数もそうですが、能力的にも新店を任せられる人材が育っていなかったんです。 また、ハード面で競合店と戦うには限界が見えていたのもこの頃でした。 大手が進出してきたらパワーゲームでは勝てません。何か付加価値をつけなければいけないと考えたときに、まずはすべての軸となる企業理念をつくろうと思いたったのです。 社内で「リスタート」という名のプロジェクトチームをつくり、1年かけて企業理念をつくりあげました。 自社についていいことも悪いことも全て意見を出し合い、最終的に私たちのミッションは、「空にかかる虹を見たときの感動、そんな感動がある特別な空間を提供することである」としました。 ―企業理念、クレドを浸透させるために、御社ではどのような取り組みをおこなわれていますか? まずは企業理念ができたときに、お披露目会を開催しました。 社員だけでなく、社員の家族、定年退職をされた元社員の方、取引先の方にも参加して頂きました。社員のご家族にも喜んで頂きましたが、定年退職された方に「すごい会社になっちゃったな」とお褒めの言葉を頂いたときはとても嬉しかったです。 その後は社員に伝え続けるということ行っています。 クレドを実践することでその先にはあるのは「会社の幸せ」「社員の幸せ」「社員の家族の幸せ」の3つの幸せの実現があると私は考えています。 我々がお客様にとってなくてはならない存在となれば、会社としてのステータスが上がり、業績も拡大していきます。そうすれば社員も「こんなに素晴らしい会社に勤めている」と自信と誇りを持てます。また、業績が上がれば社員の処遇も改善します。 社会から良い企業だと思われるようになれば、社員も社員の家族も、誇りを持つことができます。 ここまで理解できていれば、「顧客満足を追求しなさい」と言わなくてもスタッフはお客様に対して心を込めて接客をするようになります。 日々の行動ひとつひとつに意味があるのだということを伝えています。 クレドを実践した社員を表彰し、それ以外の社員に対してもどういうことがクレドの実践になるかを伝えるために、毎月「クレドのつぼみ」という表彰式も行っています。 例えば先日表彰されたエピソードは、初めて来店されたお客様にあるスタッフがつきっきりになりそうだったので、他のスタッフにフォローしてくれとインカムで連絡したそうです。他のお客様にもいつもと変わらず遊んで頂くことができ、初めて来られたお客様もとても喜んでくださったそうです。遠方から来た方で、次来るのは1年後かもしれないが必ずまた来るとおしゃっていたとのことでした。 こういったエピソードは、社内報にも掲載し社員全員で共有しています。 そして、年間MVPとして、年に一度、「つぼみ」から「花」へとの想いで「クレドの花」の表彰式も行っています。 ―新卒採用を始められたのも企業理念ができた2010年ですが、そのきっかけは何だったのでしょうか? きっかけは私が新卒の社員と働きたいと思ったからです。 まっさらな状態の新卒は企業理念も浸透しやすいですし、学校を卒業してすぐの初々しい社員が社内にいると社内が華やかになります。 社員の中にも同様の想いを持ってくれている方々がいて、採用活動も自主的に参加してやってくれています。 一般的には人事担当者がいることが多いと思いますが、当社の場合は現場で働いている社員が採用活動をしています。 そうすることで、自分がどのように普段働いているかや、クレドをどのように実践しているかも伝えることができます。参加する社員も採用を通じてクレドの実践が行えているのです。 以前高校の就職課の先生から、『「パチンコホールに就職したい」ではなく、御社を指名で「不二商事に入社したい」と言っている生徒がいるので採用してほしい』と連絡がありました。 これはすごく嬉しかったですね。採用活動を行うことでそういった話も出てくるんだなと思いました。 ―社長の今後の夢や目標はなんですか? クレドの実践を通じて3つの幸せを実現し、まずは伊豆地区において№1になることです。 昨年高齢化が進む伊豆地区を日本一元気にしたいという想いで介護事業も始めました。 衣食住と同様に、不二商事がなくてはならないものになることが会社としての目標です。 私個人としてはクレドをもとに、想いを共有できる社員を増やし、共に仕事に取り組んで前進していくことです。 ―ありがとうございました!