vol98 でるでるラッキーグループ 金克彦常務
今回はでるでるラッキーグループの金克彦常務に登場いただきました。
大学時代にパチンコ店でアルバイトしたことから、仕事としてのパチンコに魅力を感じたという金常務。
3年前には企業理念「しあわせなひとときを」を策定されました。
金克彦氏
でるでるラッキーグループ
常務取締役
大学を卒業後、大手パチンコホール企業に新卒入社する。2年後にでるでるラッキーグループに入社し、常務取締役に就任。現在に至る。
―本日はよろしくお願い致します。まずはこれまでの経緯についてお伺いしたいと思いますが、いつ頃から実家を継ごうという意識をされていたのでしょうか。
継ぐという意識はなかったですが、パチンコホールの仕事におもしろさを感じたのは、学生時代のアルバイトでの経験が大きいです。 たまたま大学の近くのパチンコ屋さんがアルバイトを募集していて、もともとパチンコやスロットが好きでしたし、実家もパチンコ屋だからという理由で働き始めました。 そこで働くうち、パチンコって仕事として面白いな、働いていて楽しいな、と思ったんです。
―どういったことが楽しかったのでしょうか。
接客ですね。 お客様一人ひとりの性格や、その時々の状況によって、その都度ベターな対応を自分で考えて、行動するということが楽しかったんです。 アルバイトとは言っても、ただ指示されたことをこなすのではなく、自分で考えながら行うことができるということに喜びを感じていました。その環境が、私には合っていたんだと思います。
―アルバイトにも仕事を任せてくれるお店だったのでしょうか。
そうですね、私が働いていた店舗は、アルバイトが主体となって営業をしていたので、かなり権限を委譲していただいていました。 教育、現金管理に関すること以外は携わらせてもらい、とてもいい経験をさせていただきました。 私は相当せっかちな性格でして、指示を待って行動に移すよりは、何でも先のことを考えて自分から動きたいタイプなんです。 例えばお客様が立たれたら、次のお客様が早く座れるように灰皿の交換をすぐに行う。閉店作業がスムーズに終わるように営業中からお客様の迷惑にならない部分を空いた時間をみつけて進める。お客様の数と、メンバーをみて、この時間に休憩を回した方がいいなと考えながら動く。そういったことをさせてもらっていました。
―大学卒業後は新卒で大手のパチンコホール企業に就職されたということですが、その時のことを教えていただけますか。
大学卒業後の進路を決める際に、やはり実家がパチンコ店を営んでいるということもあったので、この道に進もうと思いました。 他社に新卒で入社し、そこでホール業務をしていました。 同期は大勢いたのですが、私は大学時代にアルバイト経験があったため、入社当初より期待されていました。 私もその期待に応えようとがむしゃらに、一生懸命に働きました。 日々一生懸命に仕事をすることによって、お店やお客様のためになり、結果的には自分のためになるのではないかなという思いで仕事をしていましたね。 最初の店舗で半年勤務した頃、別の地域に新店舗がオープンすることが決まりまして、そこに行ってみないかというお話を頂きました。
―グランドオープンの時に印象に残っていることは何ですか。
グランドオープン初日、カウントダウンをしてオープンをしたのですが、その時のことは大変良く覚えています。 何の事故もなく無事にこの日を迎えることができたという安心感が強かったですね。 グランドオープンは、もちろんゴールではなくてスタートなわけですが、それでもやはり、一つの区切りだとは思うんですね。 機械の故障もなく、近隣住民の方とのトラブルもなく、天災にも見舞われることなくオープンすることができたということは、本当に良かったと思います。
―そちらの店舗ではどのくらい働かれていたのでしょうか。
1年半ですね。 新店は最初からうまくいったわけではなく、徐々によくなっていき、オープンから1年たったころに軌道に乗り始めたんです。私も徐々に任せてもらえる仕事も増えていった時期だったので、正直、もっと長く居たかったです。 けれど、将来的には実家を継ぐということはその時にはもう決めており、あとはタイミングだけだなと考えていたところに父から戻ってこないかと話がありました。それで今がそのタイミングなのだなと思い、退職することにしました。 2年間という短い期間でしたが、特に入社半年でグランドオープンを経験させて頂いたのは大変貴重な経験になりました。その店舗には全国から精鋭が集められていたので、先輩方にたくさんのことを教えていただきましたし、当時の店長にもとてもよくしていただいていたと思います。
―実家に戻られ、常務として御社に入社された際に、どんなことを意識していらっしゃいましたか。
早く認めてもらおうという気持ちでいっぱいでした。 私よりも長く働いている年上の方の方が多かったですし、社長の息子というとあまりいいイメージをもたない方もいるので、早く認めてもらうためには、がむしゃらに仕事をしている姿を見せていかなければいけないと思っていました。
―既存社員の方々の反応はどうだったのでしょうか。
本当の意味での信頼関係は結べていなかったと思います。孤独感を感じることも多かったですね。 認めてもらうためには、スーパーマンでなければならないと当時の私は思っていたんです。だらっとしている姿を見せちゃいけないと思っていました。いつも仮面をかぶっているような気持ちでしたね。周りからしたらとっつきにくかったと思います。 社員たちは私の顔色をうかがうところもあって、いいことはきちんと報告に上がってきていましたが、よくないことは事を小さくして報告が上がってきていました。実際に、「常務の言っていることは正しいけれども、もっと私たちのことを考えて欲しい、わかってほしい」という声もありました。
―そういった状況はどのように変えていったのでしょうか。
きっかけとなったのは、ある研修に参加したことです。 そこで、スタッフの顔と名前が全員一致するかと聞かれ、私は自信がありませんでした。 というのも、やはり私はそれまで仕事をすることに一生懸命になっていて、スタッフと向き合うということをしていなかったんです。でも顔と名前も一致できないようなリーダーには誰もついていきたいとは思わないということに気づきました。
―具体的に常務ご自身で意識をして変えられたことはどういったことでしたか。
まず、自分からスタッフとコミュニケーションをとることを意識して行いました。 相手を知って、自分も知ってもらおうということですね。 私のスタッフへの接し方や対応は180°変わっていたと思います。
―常務が変わったことで、社内にはどのような変化がありましたか。
積極的に仕事をするスタッフが増えました。 以前は「常務に言われたからやっている」といったことが多かったのかなと、思います。そうなるとどうしても積極的に自分で考えて動くということは難しいですし、指示されたことを理解・納得しないままにやっていてもおもしろくないですよね。 私が直接スタッフと話すようになったことで、なぜ私がその指示を出したのか、私の想いを伝えられるようになり、「理解了解納得」した上で責任感を持って仕事をしてくれるスタッフが増えました。 以前に比べて離職率も下がっているのですが、それもコミュニケーションをきちんと取るようになったことによる効果なのかもしれません。
―常務はどのようなスタッフと働きたいと思われますか。
働くことの目的の一つはお金を稼ぐことだと思います。 けれど、人生の時間において、ただお金を稼ぐためだけに仕事をするのはとてももったいないと思うんです。 だから、働くことでお金以外の何かを得られる、と信じている人と働きたいです。 例えばかけがえのない仲間が出来たり、色々な刺激を受けて、考え方が変わったり、成長したりということがあると思うんですね。 そのような、お金以外で自分にプラスになるものをスタッフにはたくさん得て欲しいと思います。
―常務が描かれている夢やビジョンはどのようなものなのでしょうか。
皆が共通の想いや認識を持って働いていける会社にしていきたいです。 3年前に「しあわせなひとときを」という企業理念を作りました。 これは来てくれたお客様や働く我々にとって幸せだなと思える空間、場所を作って行こうということです。 また、企業理念を浸透させるために、「一期一会を大切に。小さな心遣いを大切に。感謝の気持ちを大切に。」という3つの行動指針も作りました。 しあわせなひとときはパチンコ店に限るものだとは思っていません。 もちろん今後もパチンコ店の運営がメイン事業であるとは思いますが、他の業種にも目を向けて行きたいと考えています。 例え他の業種を行うことになったとしても、地域の関わり、人との関わりというものは絶対に出てくると思いますし、その中でしあわせなひとときを感じてもらえる時間や空間づくりは必ず行っていきたいと思います。
―最後にパチンコ業界に対する思いをお願いします。
支持をされて認められて愛され続ける業界であり続けてほしいと思います。 そのためには具体的で効果的なアクションを現場で働くホール、遊技台を作るメーカーがそれぞれの立場で考えていかなければなりません。 私はよくお寿司屋さんで例えるんですが、メーカーは魚を供給してくれて、われわれホールがそれを握ってお客様に提供するわけです。 活きのいい魚でなければ、お客様は喜んではくれません。 そして活きのいい魚であったとしても、握り方がよろしくなければ、同じくお客様には喜んでもらえません。 そういった意味では、業界にかかわる人すべてが協力をしていかなければならないと思うんです。 それぞれ立場があって、利益の追求はもちろんしていかなければなりませんが、もしユーザーがいなくなってしまったら共倒れですよね。 自分の会社に直接的な利益を得ることではなかったとしても、業界としての認知度や遊戯人口の向上につながることであればいいと思うんです。 実際に遊戯人口は年々減ってきていますが、今度はそれを増やしていくことができるように、業界全体で協力していくことが、今求められていることだと考えています。
―ありがとうございました!
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