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株式会社アバンス、平川順基社長 TOPから学ぶ

平川順基/株式会社アドバイス 代表取締役社長。大学卒業後、平川商事株式会社に入社。1997年に独立して株式会社アバンスを創立。現在は大阪市で次世代ホール「FREEDOM」と医療健康と学習をテーマにしたテナントビル「FUSION+」を経営する。

今回は株式会社アバンスの平川 順基社長に登場いただきました。子供の頃から経営者への憧れを持っていたという平川社長。現在はパチンコホールだけではなく、柔軟な発想で様々な事業展開を計画されています。株式会社アバンス創立の経緯、創業から今までのターニングポイント、社員の皆様との関係性で心がけていること、今後のビジョンについて伺いました。

平川社長、本日はよろしくお願いいたします。まずはこれまでのご経歴から伺いたいと思います。

大学卒業後、父が経営する平川商事株式会社に入社し、5年間ビジネスの基礎を学びました。1997年に独立して株式会社アバンスを創業し、今年で17年目になります。

経営に興味を持たれたのはいつ頃ですか?

子供の頃から経営に対する憧れを持っていました。父も経営者ですし、父の兄弟全員が経営者なんです。子供の頃から経営者にかこまれて育ったので、いずれは自分も父たちのような立派な経営者になりたいと思っていました。

平川商事株式会社様ではパチンコ事業部でお仕事をされていたのですか?

まずはリゾート事業部に配属され、その後アミューズメント事業部を経てパチンコ事業部に配属されました。

実は自分が実際にパチンコホールで働くまでは、パチンコに対してどちらかというと苦手意識がありました。ですが、実際に働いてみると、非常にやりがいのある仕事だということがわかりました。このときの経験が「より多くの人に刺激と感動を提供する」という株式会社アバンスの理念の元になっています。平川商事での5年間は、スタッフとしての業務に加え、ホールの運営について、経営についてを学ばせて頂くことができました。

1997年に創業された当時、苦労されたことはなんですか?

やはり営業を続けることです。株式会社アバンスの1号店は、「天六ARROW」という店舗でした。まずはこの店を軌道に乗せなければいけない。自分ができることは全てやろうと、昼夜を問わず店舗に出ていました。とにかく日々の営業をどうするかに必死で、毎日が試行錯誤の連続でした。

企業理念である「より多くの人に刺激と感動を提供する」という想いはずっと持ち続けていましたが、そのためにどうすればいいかについて、じっくり考える余裕もない程でした。

なんとか営業が落ち着いたと感じられるようになってからは、理念の実現について考えるようになり、お客様に満足していただける時間と空間づくりについて考える時間を持てるようになりました。

顧客満足の向上のために、具体的に取り組まれたことはありますか?

データマイニングですね。日々蓄積される営業データから、例えば、「雨の日は○○の台の稼動がいい」など、項目間の相関関係を見つけだして、潜在的な顧客ニーズをひとつひとつ割り出すということを始めました。そのためのオリジナルのデータ指標を作成し、社員にも共有しました。

そのかいもあって業績も順調に伸びていき、2000年には2号店であるスロット専門店「TUONO」をオープンすることができました。

経営をされる上で、何か大切にされていることはありますか?

私は「やってみなければわからない」ことを信条としているんです。データマイニングで割り出したニーズが必ずしも適切とは限らないです。しかし、やってみる価値はあります。顧客ニーズが何かわからないままにあれこれやるよりも、ニーズを分析した上でそれに沿った取り組みを行った方が成功する確率が高いと考えています。できるだけ可能性が高い方法をやってみて、結果どうだったかをまた分析することで、顧客ニーズがわかっていくのだと思います。

やってみた結果、うまくいったこともうまくいかなかったことも、それぞれ「発見」として次に活かしていきたいですね。

創業からこれまでで、最もターニングポイントになった出来事はなんですか?

2005年に天六ARROWとTUONOを統合して、「FREEDOM」としてリニューアルしたことです。

最初、リニューアルの計画は私一人で進めていました。ですので社員はどんな反応をするだろうと思っていましたが、実際に話したところ、みんな賛同してくれて、私についていくと言ってくれました。さらに、この機会に屋号も変えませんか?と提案してくれました。

天六ARROWはオープンから8年が経ち、地元のお客様にも支持して頂けるようになっていました。これからも守りたいという気持ちもありましたが、元々「ARROW」という屋号は父がつくったもので、自分にとっては父から引き継いだ財産のようなものでした。

もしかしたらお客様は離れてしまうかもしれないというリスクはありましたが、社員が提案をしてくれたことも嬉しかったですし、株式会社アバンスとしての今後の発展を考えたときに、改めてアバンスの社員と共に、新たなお店をつくっていきたいと考え、屋号も含めてリニューアルすることにしました。

屋号は社員から募集し、FREEDOMに決定しました。これには「自由に羽ばたき、独自のブランドを創っていこう」という想いが込められています。

また、明るくクリーンな印象のホールが増える中、あえて照明を落とし、DJ・VJブースを設けて音楽と映像による大人のエンターテイメント空間を演出することにもこだわり、オープンカフェ・中古販売店・ネットカフェ&漫画喫茶を併設する複合型アミューズメント施設になっています。

このリニューアルを機に、会社としての結束力が、より強まったのかな、と思います。

御社では設立3年後から新卒採用を始められていますが、採用時のポイントはなんですか?

明るさと、努力する気持ちを持っているかどうかですね。この人にチャンスを与えたいと思えるかどうか、人としての魅力をポイントに採用にしています。

仕事で必要な知識や考え方は、社会人になってからでも身につけられるものです。そのために、研修制度や自社セミナーも充実させるようにしています。当社で大切にしているデータマイニングについても新入社員研修で行っています。社員全員がお客様満足を追求できるようになってほしいと思っています。

御社の社員の方に求めていらっしゃることはなんですか?

野心を持ってほしいということですね。私に出来るのはチャンスを与えることです。そのチャンスを活かすため、失敗を恐れずにどんどん挑戦してほしいと思っています。

こうしないといけないと決まっていることはありません。それぞれが自分で考えて、それを形にしていって欲しい。挑戦して失敗したら、どう改善していけるかを考えればいい。改善すべき点をできるだけたくさん出して、次につなげられる手助けをしたい。そういった人材育成が私の夢であり使命だと思っています。一緒に働くことで、共に成長していけるような間柄でいたいと思っています。

社員の方とのコミュニケーションはどのように取られていますか?

普段からよく話しますね。改めて面談という形では、年に2回、個人面談を行っています。私からは社員ひとりひとりに対して求めていることは話しますが、できるだけ話を聞くということを心がけています。

社員からするとなかなか難しいかもしれませんが、「ここはもっとこうした方がいい」とか、意見や提案があればどんどん話してほしいと思います。そうすることで会社全体の成長につながる、大切なことだと考えています。

そのようなお考えを持たれるきっかけはあったのでしょうか?

偶然社外で自店舗のスタッフに会ったことがあるんです。そのスタッフは私が社長だと知らないようだったので、あえて自店舗のことを尋ねてみました。

すると、「いや~あの店はダメですよ」と言われてしまったんです。詳しく聞いてみると、上司が話を聞いてくれないと言うんです。

パチンコの玉箱に指している札がグラグラして格好悪いから直してはどうかと提案したけれど、何も改善されなかったそうです。その話を聞いて、私はすぐに店長に指示し、札を変えました。しかし、もしかしたら今までそういったチャンスをいくつも逃してきたのでは、と思いました。

そんなこともあり、どんどん意見を言っていいんだということを示そうと思ったんです。もちろん意見を出せばすべて通るわけではありませんが、それがお客様に心地よい空間をご提供するためのアイデアであれば検討するし、その結果やるべきと判断すればその意見を取り入れます。そういう社風なんだということを社員に知ってもらいたかったんです。

最後に、御社の今後のビジョンをお願いいたします。

パチンコホールにおいて一番大切なのは、お客様に楽しんでいただくことです。つまり、お客様の満足を追求することこそが私たちの仕事なのだと考えています。これからもお客様のニーズがどこにあるのかを考えながら、様々な取り組みを行っていきたいと思います。

それから現在も「FUSION+」の運営、追加としてスポーツクラブ事業、飲食店、千葉での公営競技「F‐KEIBA木更津」等の運営を行っていますが、今後はさらにパチンコ事業にとらわれず、幅広い事業を行っていきたいと考えています。

社員が活躍できる場をたくさん提供することで、どんどん成長していってもらいたいなと思っています。社員の成長は会社の発展につながります。社員一人ひとりが主体的に仕事に取り組み、自己実現できる組織でありたいと思っています。

ありがとうございました。

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