パックエックス通信

株式会社GROWTH、権田真慶社長 TOPから学ぶ

権田真慶/株式会社GROWTH 代表取締役社長。大学卒業後、大阪で半年間パチンコホールの勤務を経て、常務取締役として父が代表を務めるロイヤルグループに入社。2000年に代表取締役に就任。現在は愛知県でパチンコホール6店舗、サウナ、ボウリング場を経営。売上1000億円企業をめざし、採用、育成に力を入れる。

今週のパック・エックス通信は、株式会社GROWTHの権田真慶社長です。売上1000億円企業を目指し、社員教育に非常に力を入れているという権田社長。入社当初のお話、社員教育の方法とその成果についてや新卒採用について、今後の目標についてお伺いしました。

本日はよろしくお願いします。まずはこれまでのご経歴から教えてください。

昔は父の跡を継ごうという意思はあまりありませんでした。その考えが変わったのは、大学生の頃です。私は地元を離れ、東京の大学に通っていました。当時、父は東京にあった店舗を見るために東京に来ることが多く、よく一緒に食事をしていました。

食事をしながらいろいろな話をしているときに、ふと、父が仕事を楽しそうにしているということを感じるようになりました。その頃から父の仕事に興味を持つようになり、やってみたいと思うようになりました。また、同時に人が足りず、大変だということもわかりました。跡を継ぐことを決めた一番の理由は、父の手助けがしたい、親孝行したいと思ったことです。

大学卒業後はすぐに入社されたのですか?

いえ、最初は父の知り合いのお店で働かせてもらいました。私は当時九州で大型店舗ができ始めていたので、大型店での店舗経営を学びたいと思い、九州に行きたいと思っていました。ですが、父からは「大型店舗は労働環境が整備されているからだめだ、苦労した方がいい」と言われ、大阪に行くことになりました。

実際に働かれてみていかがでしたか?

1年の約束だったのですが、結果的には半年で退社することになりました。嫌で辞めたわけではなく、その店舗のオーナーから辞めるように言われてしまったんです。

当時のパチンコ店は、流れ者のような人が働いていることも多かったですし、労働環境が整備されていない店舗が多かったと思います。私が働いていた店舗も労働環境はいいとは言えず、どんどん人が辞めていきました。そのため私を含めてスタッフが2人になってしまい、朝から深夜まで働くような日々が続きました。

それでも弱音を吐くことはなかったのですが、オーナーは、知り合いの息子を働かせるのが申し訳ないと感じたようで、実家に帰るように言われました。

実家に戻られてからはどのようなお仕事をされていたのですか?

役職は常務取締役でしたが、仕事内容は店長でした。常務になった理由は、『いずれ常務になるのだから、何度も名刺を作り替えるのは面倒だろう』という父からの言葉でした(笑)。

大学卒業後半年で店長というのは、大変だったのではないですか?

そうですね、大変なことも多かったです。特に社員教育の部分では苦労することも多かったです。

入社してすぐの頃は、既存の社員たちからの反応はよくありませんでした。突然やってきた社長の息子に、いろいろと指示されたり、これまでやってきたことを変えられることがおもしろくなかったのだと思います。私の指示に一応は従うけれど、私が見ていないときは指示を守らない、ということがよくありました。

そういった状況はどのように変えていかれたのでしょうか?

最初の頃は、指示してもやらないことや、自分から「やります」と言っていたのにやらない人、というのが理解できず、思い悩むこともありました。

しかしあるとき、全て相手のせいにしてしまっているのではないかと思うようになりました。私の方にも何か問題があるのではないかと思うようになったのです。それからは社員への伝え方などにも工夫するようになり、徐々にですが、雰囲気は変わっていきました。

現在も「社員教育は最大の課題」として、力を入れられているそうですが、どのようなことをされているのでしょうか?

若手社員には人としての教育を大切にしています。業務スキルは仕事をすることで身につけていけるので、人としての成長を促す研修を行っています。たとえばマナーや、身だしなみ、立居振舞といった社会人としての基礎的な部分の研修もあります。それから世の中の流れに興味を持ち、広い視野を持った社会人になってほしいという想いから、新聞を読ませています。読むことが習慣になるように、毎月テストも行っています。

幹部社員の教育についても以前から力を入れており、様々な研修を行ってきました。私から積極的にコミュニケーションを取るようにし、私がどんな会社にしたいか、どんなことを大切にしたいか、社員にはどんなことを求めているかなどを伝えてきました。その成果は、特にここ3、4年で現れてきたと思います。

どのようなところに変化を感じられますか?

幹部たちの自律性が高まりました。他の社員にもそれがよい影響となっていて、自分たちで考えて積極的に意見を出してくれる社員が増えてきました。

現在のパチンコ業界は「厳しい」とよく言われます。そんな時代に求められるのは、やはりお客様への心のこもったサービスを提供し、お客様から支持される店舗です。そのために、お客様と日々接する社員が、上司や会社ではなく、お客様の方を向いた仕事ができる環境を作る必要があります。ですから私は、できるだけ現場社員に権限を委譲するようにしています。彼らがやりたいということにはあまりノーは言いません。経営者として助言すべきことは伝えますが、社員たちが自由に意見を出し合い、よいと思ったことをすぐに行動に移せるような雰囲気作りを心がけています。

御社では、社員さんからの意見を積極的に取り入れる社風とのことですが、権田社長が何か印象に残っていることはありますか?

当社は社名変更して現在の株式会社GROWTHになったのですが、この社名は社員からの応募で決めました。うちの会社の魅力ってなんだろう、というところからスタートし、成長できる環境なんじゃないかということで、成長という意味のGROWTHになったんです。

ロゴの最後のthには、「プラスヒューマン=人として成長できる」という意味を込めています。

GROWTH

新卒採用にも力を入れられているそうですが、いつ頃から始められたのでしょうか?

本格的に始めたのは4年程前からです。 新卒採用も、社員の方から『いい人材を採用する自信があります、やりましょう!』と言ってくれて、始めることになりました。 新卒採用に特化した部署はなく、毎回希望者を募って採用チームを編成していますが、責任者は新卒採用を始めたいと意見を出してくれた社員に任せています。

採用活動には社長も関わっていらっしゃるのですか?

会社説明会と最終面接には出ています。 やはりまだまだ当社は学生からの知名度は高くないですし、社長自ら出ていかないと採用できないと考えています。 ですが、社員たちの学生への対応を見ていると感心するときがあります。

とても熱く、夢を語ってくれているんですね。一人の学生に対してトータルで何時間も面接を行うこともありますし、通常の業務を行いながらも非常に力を入れて取り組んでくれています。

御社に入社される方は、どのようなところに御社の魅力を感じられることが多いですか?

なぜうちの会社を選んだのか聞くと、多くは社風やリクルーターの人柄に惹かれたと言ってくれます。 パチンコホールなので、最初は不安を持っている学生も多いです。社員たちが丁寧に話をしてくれているので、「ここなら安心できると思った」、「教育制度が整っていて成長できると感じた」と言われることが多いです。

新卒採用を本格的に始められてから、会社に変化はありましたか?

新入社員が毎年10名程入ってくるようになって、会社の雰囲気が随分変わりましたね。 やはり他の会社を知らない分、会社の文化へのなじみも早いです。会社の方向性を理解し、共感した上で行動してくれるので、社内の変化が早いです。 これからの会社の成長のスピードは早いのではないかと思います。

どのような方を採用したいと考えていらっしゃいますか?

素直な人です。素直な人は成長が早いからです。 よく、「どうしたら成長できるか」と悩んでいる人がいるのですが、まずは目の前の仕事に一生懸命向き合えばいいと思うんです。 素直な人はそう伝えると、一生懸命やります。ですが、素直でない人はあれこれ考えてしまい、結局行動が遅くなり、成長のスピードも遅くなります。

では、今後どんな会社にしていきたいとお考えですか?

「いい会社」にしたいです。 会社の規模でいえば、売上1000億円になること。やはり小さいよりは大きい会社の方が潰れるリスクが少ないです。 社風としては、社員が成長できる環境があり、責任ある仕事を任され、いきいきと働ける会社です。責任ある仕事を任された方が、大変なことはあっても、やりがいがあるし楽しいと思うんです。仕事を通じて社員が人として成長できる会社にしていてきたいです。

それから社員から社長を誕生させることも目標です。 私の父は、一番信用できる人物に次期社長を任せたいと考え、私を任命しました。肉親なら信用できる、ということです。 私は、経営能力がある人物に、次期社長を任せたいと考えています。

実際に、現在グループ会社の株式会社ロイヤルの代表を務めている藤川は、アルバイトとして入社してきた人物です。 経営能力というのは、マネジメント、知識などのスキル面も重要ですが、人としての魅力というのが重要なのではないかと思います。 ビジネスは、結局は人と人です。一緒に仕事をしたいと思ってもらえるかどうか、この人のためならがんばろうと思ってもらえるかどうか。

藤川を選んだのも、人としての魅力を感じたからです。 彼につづくような人材を今後もどんどん輩出していきたいですね。

ありがとうございました!

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