パックエックス通信

vol113 株式会社GROWTH 権田真慶社長 前編

権田社長前編

今週のパック・エックス通信は、株式会社GROWTHの権田真慶社長です。
売上1000億円企業を目指し、社員教育に非常に力を入れているという権田社長。
前編では、入社当初のお話、社員教育の方法とその成果についてお伺いしました。

 

権田社長プロフィール
権田真慶 氏
株式会社GROWTH 代表取締役社長
大学卒業後、大阪で半年間のパチンコホール勤務を経て、常務取締役として父が代表を務めるロイヤルグループに入社。2000年に代表取締役に就任。現在は愛知県でパチンコホール6店舗、サウナ、ボウリング場を経営。
売上1000億円企業をめざし、採用、育成に力を入れる。

-本日はよろしくお願いします。まずはこれまでのご経歴から教えてください。

昔は父の跡を継ごうという意思はあまりありませんでした。
その考えが変わったのは、大学生の頃です。

私は地元を離れ、東京の大学に通っていました。当時、父は東京にあった店舗を見るために東京に来ることが多く、よく一緒に食事をしていました。

食事をしながらいろいろな話をしているときに、ふと、父が仕事を楽しそうにしているということを感じるようになりました。その頃から父の仕事に興味を持つようになり、やってみたいと思うようになりました。
また、同時に人が足りず、大変だということもわかりました。
跡を継ぐことを決めた一番の理由は、父の手助けがしたい、親孝行したいと思ったことです。

-大学卒業後はすぐに入社されたのですか?

いえ、最初は父の知り合いのお店で働かせてもらいました。
私は当時九州で大型店舗ができ始めていたので、大型店での店舗経営を学びたいと思い、九州に行きたいと思っていました。
ですが、父からは「大型店舗は労働環境が整備されているからだめだ、苦労した方がいい」と言われ、大阪に行くことになりました。

-実際に働かれてみていかがでしたか?

1年の約束だったのですが、結果的には半年で退社することになりました。
嫌で辞めたわけではなく、その店舗のオーナーから辞めるように言われてしまったんです。

当時のパチンコ店は、流れ者のような人が働いていることも多かったですし、労働環境が整備されていない店舗が多かったと思います。
私が働いていた店舗も労働環境はいいとは言えず、どんどん人が辞めていきました。そのため私を含めてスタッフが2人になってしまい、朝から深夜まで働くような日々が続きました。

それでも弱音を吐くことはなかったのですが、オーナーは、知り合いの息子を働かせるのが申し訳ないと感じたようで、実家に帰るように言われました。

-実家に戻られてからはどのようなお仕事をされていたのですか?

役職は常務取締役でしたが、仕事内容は店長でした。
常務になった理由は、『いずれ常務になるのだから、何度も名刺を作り替えるのは面倒だろう』という父からの言葉でした(笑)。

-大学卒業後半年で店長というのは、大変だったのではないですか?

そうですね、大変なことも多かったです。
特に社員教育の部分では苦労することも多かったです。

入社してすぐの頃は、既存の社員たちからの反応はよくありませんでした。
突然やってきた社長の息子に、いろいろと指示されたり、これまでやってきたことを変えられることがおもしろくなかったのだと思います。
私の指示に一応は従うけれど、私が見ていないときは指示を守らない、ということがよくありました。

-そういった状況はどのように変えていかれたのでしょうか?

最初の頃は、指示してもやらないことや、自分から「やります」と言っていたのにやらない人、というのが理解できず、思い悩むこともありました。

しかしあるとき、全て相手のせいにしてしまっているのではないかと思うようになりました。
私の方にも何か問題があるのではないかと思うようになったのです。
それからは社員への伝え方などにも工夫するようになり、徐々にですが、雰囲気は変わっていきました。

-現在も「社員教育は最大の課題」として、力を入れられているそうですが、どのようなことをされているのでしょうか?

若手社員には人としての教育を大切にしています。
業務スキルは仕事をすることで身につけていけるので、人としての成長を促す研修を行っています。
たとえばマナーや、身だしなみ、立居振舞といった社会人としての基礎的な部分の研修もあります。
それから世の中の流れに興味を持ち、広い視野を持った社会人になってほしいという想いから、新聞を読ませています。読むことが習慣になるように、毎月テストも行っています。

幹部社員の教育についても以前から力を入れており、様々な研修を行ってきました。
私から積極的にコミュニケーションを取るようにし、私がどんな会社にしたいか、どんなことを大切にしたいか、社員にはどんなことを求めているかなどを伝えてきました。
その成果は、特にここ3、4年で現れてきたと思います。

―どのようなところに変化を感じられますか?

幹部たちの自律性が高まりました。
他の社員にもそれがよい影響となっていて、自分たちで考えて積極的に意見を出してくれる社員が増えてきました。

現在のパチンコ業界は「厳しい」とよく言われます。そんな時代に求められるのは、やはりお客様への心のこもったサービスを提供し、お客様から支持される店舗です。
そのために、お客様と日々接する社員が、上司や会社ではなく、お客様の方を向いた仕事ができる環境を作る必要があります。
ですから私は、できるだけ現場社員に権限を委譲するようにしています。彼らがやりたいということにはあまりノーは言いません。
経営者として助言すべきことは伝えますが、社員たちが自由に意見を出し合い、よいと思ったことをすぐに行動に移せるような雰囲気作りを心がけています。

 

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