こんにちはパック・エックス通信編集部のとみおかです。

さて、冬本番です。
皆さん体調はくずされていませんか?
毎年社内でインフルエンザが流行するので、私は今年からマイ加湿器を導入しました。
本当は予防接種がいいんですけど、注射は本当にいやなんです・・・

さ、それでは本編参ります!
本日はマルハン様の後編です!

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株式会社マルハン様 無人島インターンシップ 後編

今週は株式会社マルハン様で2011年夏に開催されたインターンシップの紹介です。
後編では企画・運営を担当された採用チームの方へのインタビューを交えながら、準備から開催後までのお話です。

③準備段階で苦労したこととは

―準備はスムーズに進みましたか?

三木さん
トラブルだらけでした(笑)。
特に開催地となった島の住民の方への事前説明には時間をかけました。
『島外の人間が何をしにくるんだ』という方も少なくなかったんです。ですので、どういうコンセプトで、どういう人材が、どのような成果を求めてきているのかということを膝と膝をつき合わせて説明し、それを何回も繰り返しながら実現に向けて動いていきました。
海に入るという権利の部分に関しても、組合の上の方々には認知されていても、実際に海に入る漁師の方々には認知が行き届いていないので、1人、2人、3 人・・・と声をかけていったんですが、理解を示してくださる方も多く、大変ながらもやりがいもありました。

研修が終わった後は教育委員会、漁業協同組合、協力をして頂いた方々に『また来てください』といったお言葉をいただきました。本当にやってよかった、と思いました。
みなさん島を活性化したい、と思っているので、島の活性化になるなら、全面的に協力するよ、とおっしゃっていただけました。

―本番前に採用チームの方はトライアルでサバイバル体験をされたのですよね?

樽角さん
はい、採用チーム女性2名、男性6名の計8名が参加しました。

―体験してみてどうでしたか?

樽角さん
すべてが想定外でした(笑)。野外で寝るのは大丈夫でしたが、私としては暑さが非常に辛かったです。
水も満足に飲めないので、どのくらい水分補給をすればいいのか、周りのメンバーの体調はどうか、などいろいろと考えながらも、目の前の生活の基盤を整えないといけなくて。気持ちの余裕はなかなか持てませんでした。
そういったハードな環境な中なので、メンバーの意外な一面や、素顔が見れましたよ。それぞれの個性が衝突してましたね。考えるより行動というタイプの人と、計画してから行動というタイプの人のガチンコバトルが繰り広げられたり(笑)。
最後に島から脱出するとき炎天下の中ボートを漕いだのですが、熱中症になった者もいました。ほぼ意識がなくて、仲間が慌てて水に飛び込ませて体を冷やしたらすぐに治りましたけど、本当に過酷でしたね。

曽我さん
男性、女性それぞれ得意、不得意があっていいんだな、というのはすごく感じました。
今の社会は男女平等といわれますが、やはり元々持っている男女のDNAは違うじゃないですか。男性って、止めてもガンガン狩りにいくんですよ(笑)。一緒に過ごしていくうちに自然と男女で役割分担がされていきました。何よりもお互いに信頼しあって任せるしかないな、ということを感じました。いろいろ気にしていたら何も行動できなくなってしまいますから。
夜になると本当に闇になるので、恐怖感もあって、誰かのそばにいたいという本能が働いた気がします。『いてくれてありがとう』という気持ちを自然と持つことができました。

④サバイバル体験本番での出来事

―サバイバル体験本番での学生の皆さんの様子などを教えていただけますでしょうか。

宇山さん
まず、クルーザーで現地まで向かうのですが、ラスト10分まで目隠しをしてもらいました。どういう環境なのか知られたくないというのがあって。島に渡る際も、船着場で降ろさず、少し離れたところでライフジャケットを渡して、島まで泳いでもらいました。泳げない子もいきなりドボンで最後は泳げるようになっていました(笑)。

島に渡ってからは最初にトイレを掘ったり寝床を作ったりなどの生活の基盤を整えることから始めました。その後火おこしを始めるのですが、我々と同じ方法でやっても学生はなかなか火をつけられないんです。なぜかというと絶対火をおこすんだという意気込みと、やりぬく力がないんです。本当にこれで火が点くのかという不安感があると絶対火はおきないです。

本部長が入ったチームもなかなか火が付かなかったんですよ。最初はチーム内にをみんなを引っ張るような人物がいない状態だったんです。みんなが周りに依存している状態でした。
そんな彼らを見て本部長が、「お前らこれじゃ火は点かんぞ、悔しくないのかー!」って泣きながら想いを伝えて・・・。そこから変わりました ね。皆が主体性を持つようになりました。そんな学生らを見て本部長が泣き、それを見て我々も泣きました。

―ターニングポイントになるアクティビティは他にどういったことがありましたか?

樽角さん
素潜りですかね。自ら食料を確保しにいくというもので、道具だけ渡されて状況を判断しながら行うんです。安全管理上ペアを組んでやったんですけど、これが非常に大きかったです。
1人が潜っている時は必ずもう1人が見張ってないといけないのですが、採れるようになると楽しくなってしまって、2人で一緒に潜ってしまったり、どこかに泳いでいっちゃったりとか、ということがありました。そうなった場合は我々が命の重さを伝えていました。

3日間の間にはリーダーチェンジをしたり、サイコロを振ってマルセント※を隣のチームに奪われるといった理不尽なことも起こしました。
社会人になれば努力をしていても理不尽なことって起きるじゃないですか。それでもやり抜かなきゃいけないのが社会人なので、そういったことを体験してもらいたいと思ったんです。

※マルセントとは
島で使える通貨。情報や食材を買うことができる。最初に何枚かマルセントを渡してあるが、海でサザエを3個とったらマルセント1枚といったように、自分たちでマルセントを稼ぐこともできる。

⑤サバイバル研修体験を終えてのそれぞれの反応とは

―サバイバル研修体験を終えて、学生さんの反応はどうでしたか?

宇山さん
日常の些細なことに感謝をするようになった、自分が本気だと思っていたことが実は全然本気ではなかったと気づいた、知ってることと出来ることは違う、とか、そういった感想が多かったです。
頭で考えるだけではなくて行動することの大切さを学んでくれたんではと思います。

―社員の方の反応はいかがでしたか?

宇山さん
最初は学生とどう向き合っていいのかわからなかったみたいです。どこまで自分がアドバイスしたり、手を出していいのか、どこまで任せてしまっていいのか、判断に悩んだようですね。
でも、最後は今までの研修の中で一番素晴らしかったと号泣した者もいました。

―今後は社内向けにも実施される予定はありますか?

宇山さん
今回の無人島研修も、まずは社内向けにやったらどうだという話はあったのですが、費用と時期の問題で行いませんでした。インターンシップには今後も参加をしてもらう予定です。

―今回のインターンシップは成功だと思いますか?

宇山さん
こればっかりは終ってみないとわからないですからね。
ただ、今期どうこうというよりは、このあとに繋がる第一歩を創り出せたんじゃないかという印象はあります。テーマ性は間違ってないと思いますが、手法についてはまだまだ未熟な点はあります。

今までは拡大期にあったということもあり、1年に300~400人採用しなければいけない時期があったんですよ。
そうなるとひとりひとりに求める人物像を当てはめていくのは難しくて、誰にでも楽しめるコンテンツを提供しなければいけなかったというのがありました。
現在は弊社の認知度が上がってきたこともありますし、採用予定人数が150人程度と少なくなったので、求める人物像かどうか、学生ひとりひとりを見て採用できるようになってきたと思います。

―では最後に業界で働く皆さんにメッセージをお願いします!

宇山さん
毎日やってる仕事がドル箱の上げ下ろしだろうが何だろうが、何のためにやっているのかということがわかった瞬間に、人はやりがいとか輝きを持って働くんですよね。
本当に大事なのは、自分がどうなりたいのか未来を描き、それに向かってどれくらいの覚悟で望んでいけるか、それを自分だけではなく、共に働く仲間に共有し、伝え、巻き込んでいけるか、そういったリーダーシップを持つ人と携われるか、そういうことだと思うんですよね。
一流企業でトップセールスをやってるからやりがいがあるとか、そういうことではないんです。
そういうことを気づかせてあげられる環境、風土作りというのが、高いモチベーションに繋がりより高い付加価値を生み出していき、そこからまたきちんとビジョンをもたせていく、この連鎖をなくしては成り立たないんじゃないのかな。
我々も十数年前まではわずか37店舗のチェーン店でしたし、それより前はパチンコ店ではなく喫茶店ですからね。わずか50年間でこれだけのことができたのですから、想いを描き続ければ必ず実現すると私は思います。

―ありがとうございました!

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