パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。
本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社マルハンの韓社長(第4部)です!
第4部にわたってお送りして参りました、韓社長インタビューもいよいよ最後になりました。

最終回では、読者の方へのメッセージを頂きました。

・・・・・人がやる気になるために必要なこと。
韓社長が会社に一番初めに持ち込んだもの。
組織を残す、人材を残すとは、自分を残すこと。
エール大学の壮大な調査とその意味・・・・・・・・・・

せっかく生まれてきたのなら、充実した人生を選択すること。
それは自分次第だと気付くきっかけになりました。
名残惜しいですがこれで最後。
第4部「読者の方へ」です。

・・・その前に第1部、第2部、第3部をもう一度読みたい方はコチラを御覧下さい!↓↓

第1部 『マルハンイズムの源泉~ビジョンの成り立ち~』
第2部 『マルハンイズムの源泉~マルハンの強さ~』
第3部 『マルハンイズムの源泉~マルハンの組織力~』

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第4部■読者の方へ

―これまで色んなお話をお伺いしました。
最後に業界で働く方々へメッセージをお願い出来ますか。

人のモチベーションの原動力は色々あると思いますが、こうなりたい、ということなくして、やる気にならないと思います。会社で言うと、こんな会社にしたい。店舗で言うと、こんな店舗にしたい。人でいうと、こんな人になりたい。
私は、それを持たずして、やる気を維持するのは不可能だと思っています。
高校の頃に野球をやっていて、29年前、甲子園で準優勝した時のことです。
部員が300人位いる中で、私はどうしてもレギュラーで甲子園に出たいと思っていました。
もう、とんでもない練習の量でした。朝の早くから起きて自主練習して、昼は寝て(笑)、夜も練習して、16キロくらい毎日走って、素振りして・・今考えると、よくあんなにできたな、と思いますが、やっぱり甲子園に出たかったんです。
すごい競争を勝ち抜かなければならない。でもそれは、誰に言われてやったんじゃないんです。
私にとって、その経験が組織の原点になっています。だから、一番最初に会社に持ち込んだのが、自分はどうなりたいのか、どんな会社にしたいのか、ということでした。
例えば上司が、それがない状態で部下の尻を叩く。これはナンセンスな話なんですよ。
トップマネジメント、ミドルマネジメントの役割は、自分達はどうなりたいのか、部下達はどう育てたいのか、そういうことを、会社の中で組み立てたり、共有したりすること。
そうしたら人は、そこに向って少しずつでも歩き出すんですよ。
意味もなく、気合が足りないとか、尻を叩くのは、マネジメントスタイルとしては違うんじゃないかな。
それよりも、自分がどうなりたいのかということを探すこと。部下が見つけられるように手助けをすることが必要だと思います。なりたい自分を探すことが大切、でもそれは何処の世界でも簡単になれるものではありません。
甲子園を目指している人だって、ほとんどの人が、夢破れて出場できないわけです。
だけど、夢追いかける日々は、とても充実していて、沢山の仲間、沢山の経験をし、あの時にやっていてよかったな。と思うのです。そういう生き方を選択して欲しいですね。

あなたは今、何を目指していますか?
それは価値のあること?
素敵なこと?
わくわくすることですか?

それを探して、チャレンジしてほしいのです。
読者の方は、20代、30代の人が多いと思いますが、人間の可能性ってすごいものがあります。
自分の可能性、部下の可能性もそうです。それを信じて、チャレンジする人になって欲しい。
私は楽観主義者なのかもしれないけど、いつもそういうことばかり言ってます。
学生にも、就職して定年までの40年間はすごく長い、と話します。あなたが就職活動しているいま、存在もしていない会社が、40年後、あなたが退職するときには、世界一になっているかもしれない。それくらいの時間が40年という時間であって、何でもできるのです。やるかやらないかだけ。
ことを起こす側の人間になってほしいですね。

また、同じ業界の仲間として、やっぱり頑張って、業界変えていこう。と言いたいです。
いま私は47歳になり、何歳まで働くか分かりませんが、マルハンの店長達に言っているのは、
俺達は猛烈に今まで頑張ってきた。振り返っても充実した人生だったし、頑張ってきた。これからももっともっと色々なことに挑戦していこう。そして引退するときに、自分の組織を見て、「俺達が30代の頃は猛烈に頑張って、この会社をものすごく成長させて、今日のマルハンをこんな会社にした。だけど今の若いやつを見てみろ、こいつら大丈夫か?チャレンジ精神が全然ないやないか!」というのは、俺達の責任だ。
そうではなくて、「こいつら見てみろ、俺達もめちゃくちゃチャレンジして、偉業を成し遂げてきた。でも、こいつらはもっとすごいよ。何をしでかすかわからんくらい、勢いがあるし優秀やで!」という組織と人材を作っていきたい。
組織を残す、人材を残すということは、自分を残す、ということなんです。
だから、自分を成長させるために、自分と向き合わなければなりません。せっかく働くのであればそういう人生を選択して欲しいと思います。

人は、こうありたい、と自分が描くイメージ以上にはなりません。
こんな話を聞いたことがあります。
エール大学が、1955年に、ビジョンの偉大さを示す壮大な実験をしました。全卒業生に対して、3つの問いかけをしました。

「あなたには人生のビジョンはありますか?」
「そのビジョンは紙に書けるほど明確になっていますか?」
「そのビジョンを実現するための方法論をもっていますか?」

全てにYESと答えた人は、全体の卒業生の5%しかいなかったそうです。エール大学という、全米屈指の大学でさえ、5%だったのです。
ただ、その話には後日談があって、20年後に追跡調査をすると、その5%の人達の総資産総額は、残り95%の人達の総資産総額をはるかに上回っていたそうです。
こうなりたい、というビジョンを描く。そしてそれを明確にし、実現に向けての方法論を持って、取り組み始める。それがいかに大切か。もちろん5%の人たちが20年後に得たものは、お金だけではないはずですよね。若い人には、早くそれを知って欲しいと思いますね。

この業界には、まだまだ可能性があります。共に、業界を変えていきましょう。

―韓社長、4回にわたってのインタビュー、本当にありがとうございました!
非常に勉強になりました。

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