本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社正栄プロジェクト(本社:北海道)美山社長(後編)です!

後編では、美山社長にとって“悲願”であるという夢と、
日本の基幹産業として認知されるための一歩“脱業界目線”について、
他社、業界に携わる人へのメッセージも含めて、詳しく語っていただきました。

いい会社の定義は「成長を実感できる会社」。
でも成長できるかどうかは、自分の意識や、捉え方次第。
勇気を出して、暗闇に手を伸ばそう。

読者の方への熱いメッセージも頂きました!・・・その前に前編をもう一度読みたい方はコチラを御覧下さい!↓↓

http://ameblo.jp/e-px/entry-10576577504.html

では、後編をどうぞ!

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―店長に求めることを教えていただけますか?

トップセミナーでも話をしましたが、やはり大きくは、「人間力」ですね。数値管理能力だけが高くて、人間力が欠落していては、絶対に人はついてきません。バランスが大切だと思います。【右手に理念、左手にそろばん】という言葉を良く使いますが、言い換えると、【右手に人間力、左手に仕事力】ということです。

理念は先に立つものです。会社の目的は理念追求であって、利益ではありません。だから当社は右手に利益を持つことは絶対にしません。

ただ、会社の状況によって、どちらかに振れることはあります。

以前、2006年から2007年にかけて凄い勢いで店舗展開をし、組織を急拡大した際に、仕事力が追いつかなくなった時期がありました。

部下育成、指導力、など店長に必要な技術が相当弱くなっていましたが、人間力さえあればいい、ということに逃げこんでいたんですね。大切といいながら、それを隠れ蓑、言い訳にしていた。これはいけない、ということで技術力、仕事力のテコ入れをしました。

要はバランスが大切なんです。常に人間力(理念)を右手に持ちながらも、振れ過ぎないようにバランスを取ること。そのバランスはやっぱり全体感としてしか見れないことなので、トップしか気づけないかもしれないですね。

―先ほどから出てくる「人間力」。どうやったら磨くことができるのでしょうか?

これはね、数学的な答えがないんです。私も知りたいくらい。(笑)

でもやっぱりね、色んな人を知ることなんだと思います。

自分と考え方が違う人がこんなにいるということ。自分の考えの小ささ。自分では考え付かなかったような発想。

そうやって色んな人の考えを知ることは大切です。知らないから気づけないこと、知ったから発見できることが、沢山あるんですよね。

―社員の皆さんにはどんな気持ちで働いてほしいですか?

やっぱり、仕事を通じて成長する、と言う実感を味わってほしいと思っています。

私が思う、いい会社の定義は「成長を実感できる会社」です。

うちはまだまだなんですが、仕事を通じて、人間的成長を求めたいと思っています。

人間って、仕事を通じて、常に試されていると思うんです。

何のために仕事をするのか?例えば、生計をたてるため。これは決して間違っていません。だけど、せっかく働くんだから、自身の成長を実感して欲しい。

成長をしようと思うと、同じ業務でも違う角度から見るようになります。もっと成長したい、もっと自分を生かしていこう、というスイッチが入るような職場にしたいですね。

―口ぐせ、大切にされている言葉を教えて頂けますか?

私の座右の銘なんですが、「人生全て自分が源」という言葉を大切にしています。自分の目の前に起こる現象は全部自分が作り出しているという意味です。

人間はうまくいくと自分の手柄、失敗すると人のせいにしたがるじゃないですか。それだと、自分が正しい。という立場にしか立てないんですよね。なぜこうなったか、自分が正しいと思っているから原因を見ようとしないんです。だから気づけない、変われないんですね。

うまくいったら周りのおかげ、失敗したら自分のせい。そう思ったときに、初めてなぜうまくいかなかったかが見えるんです。

この言葉を大切に思い始めたのは、過去の大きな失敗がきっかけでした。

私が会社を経営するようになってから、4店舗目を出店したときのです。すすきので最大の大型店を作る、というビジョンを掲げての新規出店でしたが、業績は上がらず、オープンから僅か11ヶ月で閉店。

自分自身の存在意義も分からなくなるほどの出来事でひどく痛んでいたので、失敗の原因を人のせいにしていました。自分だけが悪いんじゃない、と。

でもよく考えたら全部自分のせいなんですよね。いくら周囲の人や銀行から出店を勧められたにしろ、やると決めたのは自分ですから。

あの失敗がなかったら、今は無かったでしょうね。必要必然で、起こるべくして起こった事だったと思います。あの出来事がなかったら、もっと大きなつまづきがあったかもしれません。

企業理念を作ったのもこの時です。自分が本当に大切なものはなにか。どうしたいのか。考え抜いた末に出来たのが、企業理念「つたえたい想い」でした。

―美山社長の夢を教えてください。

この業界の産業認知です。日本の基幹産業として位置付けたいと思っています。

例えば国が用意している、中小企業支援のための制度を我々の業種は使えない。これだけ雇用を守って、しっかり税金を支払っている業界なのに、企業を守るための国の制度を一切使えない。やっぱりどこかおかしいと思うんです。

この状況を変えるための、ひとつの目に見える形としては、株式公開です。証券取引所がパチンコホールに門戸を開き、日経新聞の上場銘柄の中にパチンコホールが並ばないといけない。

それが第一歩だと思うんです。株式公開は私の悲願です。

パチンコ店の子供が親の仕事を誇れるような、そして一緒に働く人たちが自分の仕事を胸を張って誇れるような、そんな業界にしたいですね。

―業界認知のためには、業界全体が一つになる必要があると思いますが、同業の企業様に向けてのメッセージをお願いします。

「業界目線」を見直しましょう。

社会から見られたときに私達は、社会の中の一つの産業として、一員として、乖離してはいないでしょうか。

2008年のリーマンショックに端を発した世界不況。金融機関は総崩れ。一気に消費は冷え込み、世の中の流れは生活防衛型ライフスタイルに切り替わり、コスト削減という言葉が飛び交いました。

その時に私達の業界がやったこと。それは、MAX機の投入です。

何とか切り詰めよう、という時代の流れの中で、ホールではたくさんお金がないと遊べない、という状況を生み出しました。社会の流れと、真逆のことをしたのです。

では当社はMAX機を導入しなかったか?いえ、導入しました。そうしないと勝ち残れなかったからです。

ものすごい疑問の中で導入をしました。

その後、多くのホールはこのMAX機の比率をどんどんあげました。「スロット4号機の代替機が出た。これで取り返せる。」と。

その結果、エンドユーザーは高客単価、高ギャンブル型に疲弊し、遊べなくなり、4円パチンコ市場は縮小の一途を辿っています。

これが今の現状です。

これは社会目線から見てどうか?やっぱり異常ですよね。これが強烈な業界目線で我々がやってきたことです。これを見直したほうがいいんじゃないか?そんな時期にきていると思います。

―ありがとうございます。最後に読者メッセージをお願いいたします。

特に店舗責任者の皆さんへのメッセージになりますが、店長というポジションの重要性を今一度再認識されるといいんじゃないかな、と思います。

店長という職業は、企業によって役割が違うと思いますが、とてつもない責任そして、その反面にやりがいのある仕事です。それを生かすも殺すも自分次第なんです。

店長の一挙手一投足は、部下も見ているし、お客様も見ています。それだけ注目されているんです。注目されているという意識が無いまま、ただ毎日繰り返すだけではもったいないと思います。

仕事を業界目線だけじゃなく社会目線を持って見始めると、改善できることが沢山見えて、今の仕事をより質の高い、価値の高いものに出来るはずです。

その可能性を皆さんは持っている。そのことは忘れないで下さい。

皆さんさえ、そういう意識を持てば、いくらでも発展するはずなのですが、成功体験の延長線として、自分の手が届く範疇で仕事をしてしまう人が多いんだと思います。

逆に、範囲外の事をやって失敗したら、会社に迷惑をかける、とか、新しいチャレンジをして失敗したら、粗利をとれなかったら、・・・というものすごい制約の中で仕事をしていらっしゃると思います。

可能性はあるのに、失敗しないため、しくじらないための仕事をしてしまって、それが結果ルーチンになってしまっているのではないでしょうか。

でも、そのしくじらないための仕事のその外側に大きく伸びる余地があります。

その余地を使うとなると、やっぱり怖いと思うんです。だから会社が後押ししてあげなければいけない。私がよそ様の店長に、やってみろよ!って言っても、その会社の社長が許さん、っていったらそれまでですからね。

でも、それだけ成長の余地がある。その余地がある、ということを知って欲しい。

私は、店長に直談判されたら、基本的にはやらせますよ。「失敗したらどうするんだ?」と言いますけど、やらせます。でも言ってくる人は少ないですね。

逆に私が提案することの方が多くて。いつも大胆な案なので、みんな引いてますよ。(笑)

それを言い返してくれたら面白いな、と思いますね。私が引くぐらい、言ってきて欲しいですね。

自分達の考え方、ものの見方、明快な目標、強い意思次第で、仕事はいくらでも伸ばせる。その気持ちを行動に表してみることは、勇気がいることだけど、やってみる価値はあるんじゃないかな。

もちろん、よくもないけど、悪くもない。現状を守っていればいい、というのも一つの仕事のやり方ですよね。

でも、3ヶ月後には、稼動を100発でも、200発でもあげたい。お客様を一人でも、二人でも増やしたい!と思ったら、仕事のやり方が変わりますよね。後者の方が絶対成長できるはずです。

みんな後者になれる可能性はある。でもやっていない人は沢山いるんじゃないかな。それは出来ない環境なのかもしれない、でも、環境を出来ない言い訳にしているのかもしれない。

こうしたい、ということを明確に目的にするんだったら、方法論は数限りなくあります。ただ、行動してないだけなんです。

【1年後、あなたはどうなりたい?この店はどうなってる?あなたの部下はどんな顔して働いてる?】

これを明確に描いて過ごすのと、とりあえず目先の仕事をこなしながら場当り的に過ごすのとでは、時間が経てば経つほど、差が開くと思います。

明確な目的を描いて、そこに辿り着くため、真っ暗闇に手を伸ばしてください。

―暗闇に手を伸ばす勇気をいただけるようなお話でした。

美山社長、本当にありがとうございました!

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