パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。

さて、本日の『TOPから学ぶ!』は、ツルマル興産株式会社(本社:大阪)の靏丸雄一郎社長にお話をお伺いしました。

大阪に本社を置きながら、鹿児島、大阪の両方で店舗展開をし、神奈川にはフィットネスクラブも展開をされていて、いつも忙しく飛び回っていらっしゃいます。

25歳という若さで会社の全運営を任され、組織運営の難しさを感じながらも、とにかく一生懸命走り続けた靏丸社長。
特に「人」を束ねるという面で悩み苦しんだからこそ、自分を信じてついてきてくれているメンバーを何よりも大切に思う。と、おっしゃっていました。
社長の想いを感じて、お店では店長をはじめアルバイトスタッフまでもが、しっかりお客様に向き合い、喜んで頂ける店作りに自ら参加しておられます。

「今後の業界をもっともっと盛り上げたい!」と語る若き経営者のお話を聞いて、業界の明るい未来が見えた気がしました。ではどうぞ!

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靏丸 雄一郎 さん プロフィール

ツルマル興産株式会社

代表取締役

2002年に父親が経営するパチンコ店へ入社。
現在4店舗を展開。(鹿児島3店舗、大阪1店舗)
大阪に本社を構えながら、鹿児島に店舗展開。横浜でフィットネス事業も展開中。

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―靏丸社長、本日はよろしくお願いします!

33歳と、とてもお若くていらっしゃいますが、代表取締役に就任されたのはいつですか。

5年位前ですね。そんなに若い頃から任せてくれた現会長である父にはすごく感謝しています。

大学を出て、商社で何年か働いた後に実家に戻り、最初から会社の全運営を任せられました。いきなりでしたので、なんてことするんや、会長・・と思いましたけどね(笑)。

どうしてそんなに早く社長を任せてくれたのか、会長に聞いたことはありませんが、失敗してでもやれ、と思ったんでしょうね。とはいえ、頻繁に現場には来ていましたので、気になりつつも、ちょっとでも早く経験させよう、反発も出てくるだろうから、それだったら早めにやって、自分の会社作っていけばいいんじゃないか。というような気持ちだったと思います。

当時は苦しかったし、嫌でしょうがなかったこともありましたが、今となっては、早いうちから経験させてもらったことが全て今につながっていて、本当に感謝してます。

―就任当初、ご苦労されたことはありましたか?

一からのスタートで勉強することばかりでしたけど、やっぱり一番苦労したのは、人でしたね。

人がついてきてくれなかったことが一番苦労しました。

僕よりもずっと年上で経験も豊富な店長や社員ばかりでしたので、その人たちを束ねることは、容易ではなかったですよ。入社した当初は、突然上司になった若造の僕に対する反発もありましたよね。

ただその当時は、イベントをやったらお客様が集まった、という時代だったので、店が良かったから、みんなが何とかついて来ていた、というような状態でした。僕自身も、俺がやったことは何でもあたる、うまくいく。という風に、変に勘違いしてましたので、若さと勢いだけで、強引についてこさせていた、という状況でしたね。

時代が良すぎたんです。何をしてもうまくいっていた。だから今ほど努力していなかったし、人に対しても、真剣に向き合っていなかったと思います。

今でもまだまだですが、自分自身が変わらなければいけない、と思い、お客様に対しても、スタッフに対しても、考え方や接し方が変わりました。

―自分を変えるきっかけ、ターニングポイントになった出来事は何だったんでしょうか?

会社を任されて、少し経った頃、些細なミスが発端だったんですが、会社の存続が危ぶまれる位の大きなトラブルが起こりました。

立て直していく過程で信頼していた人に裏切られたりして、本当に立ち直れないくらいに落ち込み、当時の僕は、明日死ぬんじゃないかというくらいの顔をしていたと思います。

そんな時、一番近くにいた部下の顔を見ると、もう泣きそうな顔をしてるんですね。異常にテンションが低くて、それこそ、今にも死にそうな程思いつめていました。

それを見て、『コレじゃいかん。俺がこんなんだから、社員にも伝わっている。会社全体も不安が充満してる。』

と、その時自分が人に与える影響を実感しました。

たとえどんなに辛くても、何でもないような顔をして、前を向いていないといけない、と。

その泣きそうな顔をしていた社員は、今でも部長として頑張ってくれていますが、彼のように、社長になって間もない、実力も何もない自分についてきてくれた人たちが何人かいるんですよね。

その人たちがいなかったら、もうやっていけてなかったと思います。一人でも、信じてくれる人がいるのであれば、自分のためでなく、その人たちのためにやろう。と。

そして、その人たちや、その人たちの家族を守っていくことが会社としての役目だと思います。

だからこそ、僕は変わらないといけない。と思いました。

―トラブルがあったからこその経験なんですね。靏丸社長がリーダーとして大切にされていること、必要だと思うことは何でしょうか?

僕は、リーダーには謙虚さが大切だと思っています。

若さと勢いだけで押さえつけて、結局人がついてきてくれなかった頃は、謙虚さなんて考えてもいなかったんですが、現在、多くのスタッフと共に店作りをしていくうえで、謙虚な気持ち、姿勢の大切さをとても感じます。

お互いを尊重して、謙虚な気持ちでいたら、スタッフもついてきてくれると思っています。甘やかすということではなく、同じ会社で同じ目標をもって仕事する上で、お互いそういう気持ちでないと、頑張ってもくれないし、叱るべきところでは当然言いますけど、最初から全部を否定して、だめですよ、あなたはこうしなさい、と傲慢な態度では人は動かないと思います。

また、謙虚さにもつながりますが、人生の先輩に頂いた言葉を大切にすることです。

良かったときは、俺はコレで成功しているんだから、俺のやり方が一番正しいんだ。という気持ちが強くて、先輩方に言われた言葉も、右から左に流れていたと思います。でも、今改めて25、26の頃に教えていただいたことを思い返すと、やっぱり正しいことを言ってくれてるんですよね。

自分よりも長く生きて、沢山の経験をされている先輩方の言葉を大事にしたい。そういう意味では僕はまだ33歳なので、教えて頂くことばかりです。

―先輩に頂いた言葉で、印象に残っている言葉はありますか?

昔からお世話になっている先輩に言われた言葉で、大切にしている言葉があります。

「人を楽しませなさい。自分ひとりだけ楽しんでも、何も面白くない。人を楽しませて、その空間を幸せにして生きていくことが一番楽しい。それを楽しみなさい。」

と言われました。その時はあまりピンと来なかったんです。自分だけがよければ、という気持ちが強かったのかな。

最近はすごくよく分かります。自分だけ楽しければいい、自分だけ儲かればいい、じゃない。それはちっとも楽しくない。

店作りをする上でも、みんなが楽しくなければいけない。業績が上がったらみんなで報酬をもらわなければいけない。そしてお客様に楽しんでもらうためにも、自分達がまず楽しまなければならない!そう思います。

ただ暗い顔して、嫌なことばかり言っていたら、どんどん落ちていきますから。

何気なく言われた一言だったんですが、今になって、すごくよく分かるようになりました。

―後になって分かること、って沢山ありますよね。

本当にそうなんですよね。それは若さ故なのかな、とも思います。

基本的なことですけど、人の言うことは、しっかり聞かないといけないですよね。

人生の先輩方のおっしゃることはもちろんですが、自分より年下の方でも同じです。

当社の大阪の店の店長はまだ27歳位ですが、僕には思いつかないような発想を持っていますし、アルバイトスタッフでもどんどんアイデアを出してくれます。

そこに僕や店長が聞く耳をもたなかったら、スタッフのモチベーションも下がりますし、店が良くなることもないですよね。

お互いを尊重し、謙虚な気持ちで、人のいうことをちゃんと聞く。なんだか子どもとか新入社員に言うようなことで申し訳ないんですけど・・・(笑)僕が大切にしていることです。

―ありがとうございます。社員の皆さんとも、よく話をされるんですね。

そうですね、月に1回、2回くらい食事に行くようにして、極力話をするようにしてます。

特に店長とは頻繁に話しますよ。

ただ、食事に行くときは、冗談ばっかりですよ。真面目な話はあまりしません。一緒に食事したくない、と思われたくないですから(笑)。

現場のことも、もちろん話しますけど基本的には店長に任せています。

僕が若くして会社を任せてもらって、成長を出来たように、失敗してもいいからやってみて欲しいですね。

自分の目標とか夢とか、実現させるためには、自ら考えて、自主的に動かないといけないと思いますから。

最終的なフォローはいくらでもしますけど、それをあてにしたり、待っているようではダメだと思うんです。

自分がどうなりたいのか、どう成長したいのか、その手助けは出来るけど、結局、僕が与えたことよりも自分で目標持って、それに向うために考えてやってくれた方が強くなれますから。

だからこれをやれ、あれをやれ、と強制もしませんし、ある程度任せています。

悪く言えばほったらかし・・?(笑) いえいえ、大事なことですよね。

アルバイトさんも積極的にお店作りに関わってくれてます。

その一例で景品について、品揃えは充実させていたつもりでしたが、お客様からリクエストがあればすぐ用意したり、以前は昔からあった味気ないガラスのショーケースを置いていたんですけど、店長がお客様が気軽に手に取れる手作りの棚を作ったら、「もっと色々と置きたいんで、店長、棚もう一つ作ってください。」と言い出して、店長が休み返上で棚を作ってましたよ。(笑)

自主的に【お客様に喜ばれるお店作り】をしてくれていて、すごく嬉しいですね。

―お店(エンターテイメントスペースBOSS:大阪)を拝見したとき、「親切」「誠実」「感謝」「正直」という文字がいたる所で目に入ったのですが。

BOSSでは、パチンコの原点に帰ろう。というコンセプトを設定しています。古き良き時代のパチンコに戻したい、地域密着で気軽に立ち寄れるお店にしたい、という思いで色んなことをやってます。

うちみたいな小さな店で何が出来るか。お客様に喜んでいただけることってなに?と考えたときに、感謝の気持ちとか、当たり前のことなんですけど、当たり前のことをもう一度掘り返してみよう、とその4つの言葉を打ち出しています。

―そうなんですね。弊社パック・エックスも、業界のお手伝いをすることで、パチンコをneighborentertainment(ご近所娯楽)に戻そう、という理念を掲げているんです。

そうですか、すごくいいですね。

新台入替は大切です。当然お客様に喜んでもらえるための大切な要素だと思います。

ただ、そこにばかりに目がいって、本来のサービスやお客様に喜んでもらわないといけない部分、本当に大切なことが忘れられているのではないかな、と感じます。

本当に昔のような、ちょっと言ってくるわ。あそこのスタッフ好きだから、と気軽に行ける遊び場、本当の意味での【大衆娯楽】に少しでも近づけたいと思っています。

良いように言ってますけど、最初は小さなお店だからそういうことしか出来ないというスタートだったと思うんですけどね。

アルバイトも含め、全員でブログ(http://ameblo.jp/pachinko-world/)を書いたり、ツイッターをやったりしてお客様と交流をしています。ブログにお客様からコメントを頂いたりしてるんですよ。

―それは素敵ですね。お客様との距離がすごく近いお店なんですね。それでは、靏丸社長の口ぐせを教えてください。

【やればできる。】ですかね。

やれる、と思ったら、何とかなるんですよ。大抵のことはできると思います。周りを見れば自分は一人じゃなくて、協力してくれる人がいるんです。みんな協力しあったらなんでもできると思います。

『やらんとできんから、まずやろうや。』って、よく言ってますね。

今日のインタビューもそうですよ(笑)ご依頼いただいた時は、無理無理~と思いましたけど、やれば出来るかな、と。チャレンジしてみました。

―ありがとうございます!靏丸社長の夢や目標は何でしょう?

会社として、何年後のビジョンとか明確な夢とか、かっちりしたものはまだないんですよ。

今みんなで作っている途中の段階です。

まずは、目の前のことを一つひとつクリアしていきたいと思っています。

今ついてきてくれているメンバーと楽しく仕事したい。将来的に、メンバーが独立したり、卒業したときに、ここにいてよかった。この会社で勉強してよかったな、と思われる会社にしていきたいですよね。

―最後に読者の皆さんへメッセージをお願いできますか?

業界のイメージは、前ほどではないものの、まだまだ世間に分かってもらえていないことが多いと思います。

本当は素晴らしい業界で、社会貢献に取り組んでいる企業様も沢山あります。

そこに目を向けてもらって、認めてもらうためにも、僕ら若い世代が誇りを持ち、盛り上げていかなければと思っています。

業界全体が手をつないで、良い意味で前に出て、もっともっと良い業界にしていきましょう!

―靏丸社長、ありがとうございました!

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