こんにちは、パック・エックス通信のとみおかです。
今週は株式会社大分セントラルの力武社長のトップインタビューをお送りしています。
保育所の経営もされている力武社長。その想いとは?
また、ぱちんこ依存問題への取り組みや、ビジョンについてもお話いただきました!

それではどうぞ~!

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TOPから学ぶvol.65
株式会社大分セントラル 力武一郎社長 後編

力武一郎さん
株式会社大分セントラル 代表取締役社長
http://www.cp-centralpark.com/
パチンコホール3店舗、カラオケ、ボーリング場のほかに保育所の経営も行っている。
ぱちんこ依存問題にも精力的に取り組み、リカバリーサポート・ネットワークの発起メンバーでもある。

—保育所も経営されていますよね?以前子供を置き去りにしてパチンコを打つ親が問題になりましたが、きっかけとして関係があるのですか?

まさにそれです。熱中症の事故の件ですね。子供連れを出入り禁止にして締め出すというのは簡単な方法ですが、恐らくそれでは根本的な問題は解決されないと思います。例えば、シングルマザーの方で、パチンコが出来ないストレスで子供を虐待してしまうという事件に発展するかもしれません。子供だけで家に放置していたら火事になった事故もありましたし、そう考えると預かるというのが1番良いのではないかという考えに至りました。
うちの園では、預け過ぎる親御さんに対しては、園長が面談し、育児の悩みを伺っています。核家族化していく中で、頼れる人が少なくなった事で、1人で母親が抱え込み過ぎている面もあると思うんです。そういうのを無くしたくて保育所を作りました。いざ始めてみると三つ子の魂百まで、なんて言いますが、そういう1番大切な時期の子供たちに携われるのは喜びですね。

—システムとしては、一時預かりをしていらっしゃるのですか?

一時預かりと月極め保育をしています。一時預かりを経て、この保育所は良いと判断してもらって、月極で長時間預けてもらえるようになる事が、理想の形の1つですね。
信頼関係を作ろうと思ったら、保育士が1番重要なんです。やはりここでも人が最も大切ですね。

—実際に保育所に預けて、その間にパチンコされる方はいらっしゃるのですか?

はい、いらっしゃいます。うちの保育所に預けて、近隣の別のホールさんに行かれる方もいらっしゃいますよ(笑)

—一時はパチンコ店でも保育所が増えていたのですが、最近はまったくそういう話を聞かなくなりました。

問題点として、無料で預かるというのは無理があると思いますね。保育士にちゃんとした教育をして、安全管理をするとなると当然お金がかかりますから、その分の料金はいただかないと合わないですよね。弊社も最初の頃は無料でやっていたんです。しかし、これは違うなと感じました。ですので、うちは有料でちゃんと教育できる枠組みの中で広げていきたいと考えています。それだけ社会に必要とされているものでもありますから。

—今の時代、パチンコをやる意義というのはたくさんありますよね。

パチンコというのは、生きづらさを感じている人の居場所だと私は考えています。よくサードスペースという言い方をしますが、家庭にも職場にも居場所がない、そういう人たちの受け皿になっていると思っているんです。だからこそ、接客というのはパチンコ店にとって重要な要素なんですね。人が優しくしてくれていると感じることで生きづらさが解消される可能性があります。もちろん、これはとてもハードルの高い事だとは思いますが。

—スタッフの質がとても重要になってきますね?

接客というのは深いと思います。心のこもった接客をするためには、内面が磨かれなくてはなりません。もちろん難しいことですよね。たとえばうちのスタッフでもシングルマザーが多いのですが、働きながら子供を育てていくというのは本当に大変なことです。そういう精神的余裕の無いスタッフが、どうやったら心に余裕を持って、人に優しくすることができるのか。そこに成長の機会があるのだと思います。その気持ちがお客様に伝わって、お客様にお喜びいただければ尊いことだと思います。やりがいのある仕事だと感じています。

—御社が提唱している「楽園ビジョン」というのは、そういった事をイメージしているのですか?

そうですね。やりがいがあって、そこに愛があれば最高ですね。

—力武社長がイメージしている「楽園」を教えてもらえますか?

「楽園」と聞くとバカンスに行くイメージがありますよね? そうではなく、自分が生活している場所が楽園になれば、それほど幸せなことはない。皆そうしたいけども、なかなかそうはなりません。でも、だからこそ面白いと感じますし、職場を「楽園」にしたいと考えています。
自分が一生懸命やって、それでも力が及ばなかった時は周りが支えてくれて、逆に周りがそういう状況の時は自分が支える、という信頼関係が成り立っていて、そこに愛があれば素晴らしいことだと思います。それは、家庭などのプライベートにも波及するでしょうし。

—今現在の目標はありますか?

九州最大のパチンコチェーン店になりたいです。これまでは、九州最善の、全国最善のパチンコチェーン店になる事が目標でした。それよりも形に見えやすい、九州最大のパチンコ店になる事が今の目標です。

—最善から最大は大きな方向転換ですよね?

店を増やした際に、依存問題に取り組まない、接客も悪いという店を作っても何の意味もないと考えています。基本的な理念は変えず、尚かつ店舗数を増やすと言う意味です。

—リカバリーサポート・ネットワークの発起メンバーとして、ぱちんこ依存問題にも取り組んでいらっしゃいますが、そのきっかけを教えて頂けますか?

今ではギャンブラーズ・アノニマスが全国的な組織となっていますが、当時はそういった組織がほとんど無かったんです。ワンデーポートが出来たばかりの頃だったので、とりあえずそこに電話をしました。どういう反応になるか不安も混じりつつだったのですが、予想以上にウェルカムな反応だったんです。その時に、中村代表と色んな話をして、ラスベガスに全米のギャンブル依存症の機関がありまして、ハーラーズというカジノ運営会社が作ったらしいのですが、その話を聞いた時に、そういった存在になりたいと思ったんですね。
依存というのは個人の問題なので、もしかしたら買い物依存や共依存になっていたかもしれない。たまたまそれがパチンコだったというだけであって、パチンコそのものが悪いとは思いません。しかし、実際パチンコで困っている人たちが存在した時に、その人たちを救える機関は絶対に必要だと思いました。そうした時、ハーラーズが良いお手本になりました。今はリカバリーサポート・ネットワークがそうなっているので本望ですね。

リカバリーサポート・ネットワークの西村代表も仰っていましたが、依存問題に対して1つの法人だけではなく、業界全体で取り組んでいるのは、世界でも類を見ませんよね。

そうですね。これまでの活動が実を結んで嬉しく思っています。会社の規模に関わらず、業界内で熱意がある方がどんどん発信していった方が良いと思います。弊社も3店舗ですが、そういう想いで色々と取り組んでいます。

—座右の銘があれば教えてもらえますか?

座右の銘というか好きな言葉は「希望」です。
私がこの会社に入った当時は、まだホールが暴力団にみかじめ料を払っていたような時代です。とにかく大変で酷い時代だったと思います。でもその中でやってきて、業界はどんどん良くなった。頑張っていれば、いつかはきっと良くなるんだという想いが、人間にとって一番必要なんじゃないかと思います。

—最後に、このブログを読んでいる業界の方々にメッセージをお願いします。

私たちが業界を良くしていきましょう、と伝えたいですね。続けていけば必ず変わるものですから。その気持ちは、特に東日本大震災の時に強く感じました。でも、実際に批判を受けても仕方がない部分が私たちにもあったと思います。ですので、1人1人が意識して、考えて、業界を良くしていきたいと思っています。そして近い将来私たちの子供が胸を張れるような業界にしていきたいです。

―ありがとうございました!

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