こんにちは、パック・エックス通信のとみおかです。
今週は平沼社長のトップインタビューをお送りしています。
後半では、社員の方とのコミュニケーションについて、地元に密着する理由などをお聞きしました。

それではどうぞ~!

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TOPから学ぶvol.61
株式会社アムズプロジェクト平沼正浩社長「100年続く会社をつくる」後編

 

プロフィール***
平沼正浩さん
株式会社アムズプロジェクト 代表取締役社長
1989年に父が創業した㈲タイガー商事に入社。2007年に代表取締役社長に就任し、社名を㈱アムズプロジェクトに変更。前例のない独自の営業スタイルで斬新奇抜な店舗展開を行い、そのアイディア力故に『ドラえもん』と呼ばれた事も。

株式会社アムズプロジェクト
1981年の古物商開業が原点。1986年にパチンコホールを開業し、現在「AMZ」等の屋号で8店舗を展開(茨城県に7店舗、千葉県に1店舗)。
また、「100年続くいい会社をつくりましょう」というビジョンの元、複合施設の自社経営という大きな夢に向けて、2011年にはフィットネスクラブ「ヴィスポ」、2012年にラーメン店「正元」、リラクゼーションサロン「ジャスミン」をオープンさせる。
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―挨拶のときに握手をする文化があるとお聞きしたのですが、それはどういう発想からですか?

以前、ホールでおはようございますと声をかけられて振り返るともう島の向こうに行っていないということがよくあって、それは挨拶なのかなと感じていました。それに集団の中にいると、一人ずつとあまり会話しませんよね。
一人一人と向きあって、距離感を縮めるという意味で握手するようにしました。
プライベートでなにかあれば表情に出るじゃないですか。叱るときでも、上司が部下の変化を感じて受け入れてから伝えれば、相手の捉え方も全然違うと思うんです。
縁があって同じ会社で働いているので、家族主義でやりたいというのがあります。

―スタッフの方とのコミュニケーションはどのように取られていますか?

80回帳というのがあるんです。80項目全部できたら私と飲みにいけるというものです。
経営計画発表会、運動会、社員旅行、夕方勉強会(平沼社長主催)の参加、養護施設の訪問、地域貢献、健康診断、上長との面談を月1回行う、サンキューカードを月15枚以上書く、フィットネスクラブ(自社で運営している店)に月1回は行く、本を読んで感想文を書く、食事ケーション(月に1500円支給し、上長と食事に行く)を行うとか。
必ずやらなくてもいいんですが、やった分は賞与に反映させるよと言っています。

でもいろいろやっても麻痺はしますね。他社を知らない社員が増えてきたので、当たり前になっちゃうんです。社員旅行も運動会も、賞与が出るのも当たり前。先日外部講師を招いて研修したんですが、『あなたたちに市場価値はあるの?』と言われてみんなちょっとドキっとしていました。

だからうちは出戻りがあるんですよ。『パチンコ店はつまらないから辞めたい。映画館で働きたい』と言ってきた子がいるんです。でも映画館もお客様が来ないとつまらんよ、何やってもやりがいっていうのは自分からつくるもんだよって話すんですけどやっぱりわからない。だったら一度辞めてみろと。親御さんとも話しました。預かった以上は守らなきゃいけないし、自分の娘だと思っているから辞めたいって言ってきてじゃあさよならとも言えないですね。
現実はどこに行っても厳しいし、自分が前向きに行かないと何やってもうまくいかない、うちでだめなやつは他行ってもだめ。それを会社のせいにするなら一度辞めて他を見てこいと。戻ってきたら再雇用しています。社会勉強になるし、一番いい薬ですよ。

―社長の中で地元愛のようなものはありますか?

地元愛というのは特にないですよ。でもこの地で始めたのは運命なので。複合施設も、一箇所でやるのではなく、エリア毎にアムズがあって、エリアで複合というのもありかなと思っています。
アムズはどの店もあったかいねとか、元気もらえるよとか、そういう風にしていきたいなっていうのはありますね。
フィットネスもどちらかというと、従業員のために作ったんです。だから東京や名古屋にいい物件があると言われてもやらないです。お金じゃないんです。経営者としてはちょっと変わってます(笑)。私自身が目先で管理したいっていうのはあるんですけどね。田舎だから出店するにも限界があるし、地元に固執する分、地震も含めてリスクもあるのでそれが悩みでもあるんですが。

でも綺麗事かもしれないですが、やっぱり地元の社員や家族に誇りに思ってもらいたいし、パチンコ業界でもアムズは違うねと言われたい。業界のイメージを変えたいなら地元から、自分たちから変えていかないと。

採用をやっていても親の反対があるんですよ。本人も親にどうしてもアムズで働きたいと説得できないんです。
以前親御さん説明会をしたんですが、一言で言うと親バカですよ。
『そもそも大学4年間行ってパチンコ店しか受かってないんですよ。ニートでいいんですか?』って言いたくなるぐらい(笑)。現場を見てもらうと、今のパチンコ店はこんなに企業化されているんですねって安心されますけどね。

入社式は両親に頼んで手紙を書いてもらって、一人ずつ読んであげています。涙の入社式になりますよ。その姿を写真に撮ってアルバムで送ったりしています。
父の日母の日計画というのもやっているんですが、アルバイトを含めて全員に1000円あげるから親に感謝しなさいと言っています。それで親子関係がよくなったというのもありますよ。

―そういった取り組みはどういう想いで始められたんですか?

当たり前のことなんですが、親に感謝できない人はお客様にも感謝できません。だから親の生年月日を言えない人は採りません。家族がうまくいっていない人は仕事も集中できない。仕事の中に人生があるのであって、人生の一部に仕事を付けてしまうからおかしくなるんです。

―社員の方と接する中で、どこまで入り込んでいいのかという迷いはありませんか?

ないです。自分の子供だと思っているので。うっとおしいと思っているかもしれないですよ(笑)。

でも理想と現実にギャップはあって、迷うことはありますよ。よくいい会社ですねと言われるんですけど、今年に入って何人か辞めていますし。それでも道を選んで突き進んで、間違っていたらまた選んでということを繰り返すしかないです。

―社長の座右の銘はありますか?

凡事徹底です。
今は当たり前のことができていないことが多いので、当たり前のことを当たり前にやる事で、逆に感動があるんです。
かっこいいことや変わったことをしようとするんですけど、中身がないからかっこ悪い。
社長だろうと部長だろうと、恥をかいてでも一生懸命やっていれば逆にかっこよくみえる。かっこ悪いがかっこいいというかな、それが凡事徹底なのかなと思います。

―では最後にこのブログを読まれている店長さんへメッセージをお願いします。

会社に想いがあるなら、それをぶつけるべきだと思います。私自身も親父と戦ってここまできたんですが、それは会社をよくしたいという軸があったからです。親父のことは尊敬しているけど、親父の考え方だと時代に付いていけない。それが伝わったから親父もひいてくれたんです。
会社をよくしたいという想いがあるなら、まずは社長が何を考えているか知ること。知ろうとせずに愚痴を言うのは誰でもできます。社長と向き合ってみてあまりにも価値観が違うようなら去るという決断を下してもいいと思います。それに、社長や上司は部下がそうやって話がしたいと言ってきたら嬉しいと思いますよ。

―ありがとうございました!

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