こんにちは、PX通信編集部のとみおかです!

今週のトップインタビューはボネールグループの福井社長です。

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TOPから学ぶvol.54
ボネールグループ 福井 章社長 後編


―パチンコホールを経営される以前から飲食店はされていたんですか?

元々親父が15店舗ほどレストランやっていましたが、人間は1日2~3回しか食事をしないのに、そのタイミングだけを狙った商売では正直儲からないと思いました。それでパチンコ業界に入ったんです。
僕がパチンコ屋をやるといったら、最初オヤジも反対しましたが、最後は好きにしろと言われました。
今現在、飲食店は1店舗だけ創業の地で営業していますが、やはり状況は厳しいです。
スタッフもおりますし、何とかしなければと思いますが。

― 会社規模はどのくらい拡大されたいと思っていらっしゃいますか?

店舗数は今くらいがちょうどいいですね。
あまり店舗ばかり増やして借金が増えても仕方がないし、社会情勢も見ないといけないし。
店舗が増えたからといって、企業が大きくなったわけではないと私は思っています。
店舗数より経営の基盤をしっかりと築くというのが私の考えで、機械を手形で買わず現金で買うとか、そのようなこと一つ一つを確かめながら運営できるように変えてきました。
いつどこでお金が入り、いつどこに支払うか。これらをしっかり管理することが基本ですね。
簡単なように思えるかもしれないけど、結構これが大変なことなんですよ。

― 店舗を増やしたいとは思われませんでしたか?

ありましたよ、バブルの時代は借金も資産のうちというほど今では考えられない状況で、店舗を増やすだけ増やして借金が莫大に膨れ上がりました。
それらを返済していくことの苦しみを嫌というほど味わいましたので、今は新たに借入してまで店舗を増やすという計画はないですね。
昔、某大手スーパーの3店舗の家主をやっていた時代は、数億という借金は簡単にできましたからね。
そのスーパーも倒産の危機に陥り、その時に「本当の資産てなんだろう」と考えました。
その時に小さくなることが、一番資産を大事にするという事になったんです。

― 福井社長の考えはどのように社内へ伝えていらっしゃいますか?

月2回の店長会議です。もちろん店舗に顔を出して個別に話をすることもあります。うちの店長によく言っているのは、機械を買う時に自分たちがどう活かしていくのか、いかに価値のあるものか、よく考えなさいという事です。そのお店の特色に合わせて買うものを考えないといけないですよね。
周りに釣られて買った結果、ダメでもしょうがないなんて言ったらキリがないですから、そんなこと言う店長はクビですわ(笑)。
あと営業部とは夜にその日のデータが出ると電話して明日の方針を話したりします。
営業部は6人いますが、店長も含め会社の収支をみんなが把握していないとダメですね。

― そこで、大事になる事はどんな事だとお考えですか?

経営者は内に入るより外から会社を見ていた方が、社員が気づかない事にもアドバイスできし、無駄な指示をせずに済みますし、ポイントを的確に大きい視点から指示を出せると思います。

― 今後やっていきたい事業などはありますか?

やっぱり、パチンコ以外に事業の柱を作ることです。
富士フィルムやシャープもそうですが、フィルムや液晶が売れなくなった。
では、他に価値のあるものをいかに見いだせるか。
富士フィルムは化粧品や他の精密機械に幅を広げて業績を伸ばしている。
社長は、フィルムがなかったらどうやって、やっていけるかというのを考えろと社員に言ったそうです。
フィルムの会社というタガを外して、10年先まで考えてどうするか価値を他に見出せた結果ですよね。
パチンコを否定するわけではないですが、パチンコがなくなる可能性もあるという前提で話しています。
今ある組織が他の業種で働いていても、なんらおかしいことはないと思います。

お陰様で財団法人の理事やアドバイザーなど様々な業界からお誘いを受けているので、他業界の情報を聞く機会が多くなりました。
例えば地域の消防活動の繋がりから、電力会社の社外エネルギー団体のメンバーにも誘われたり(笑)。
日遊協の皇居勤労奉仕に団長リーダーとして4日間参加した時には、天皇陛下皇后陛下にお声を掛けて頂いたり。
スケジュールは大変な時もありますけど、何らお互いに利益を求めてだけ会うということばかりではないので、逆に色んな情報を教えて頂いて楽しんでるところもありますよ。

― とてもお忙しそうですね!

忙しいといっても、本業以外の業界活動にもお誘い頂けるのは恵まれていると思いますね。
この業界をどうしようと考える時にも他業界の情報などが役立つ時もありますし、大局的に考えるためには忙しくてもこういった人たちとの交流は欠かせないと思います。

― 他にはどのような事に力を入れられていますか?

スタッフの育成には気をかけています。
小さい会社ですが、なんでも出来るようになってもらいたいんですよね。
今の時代専門性を求める若者も多いようですが、やはり視野を広く持っておかないとどこかで行き詰った時に対応できなくなったり、若いうちに幅を持たせてあげたいというか。
だからマニュアル通りに動くための教育とはちょっと違うんです。
そういうベースがあって、みんなに言うのは、自分の役割を示せということで、示さなければどこに行ってもダメだという事です。役割というのは自分で見出してアピールしていくことも大切です。その為にも自分の幅を広げていって欲しいです。

― 読者へメッセージをお願いします。

今業界を取り巻く環境は決して良いといえる状態ではないと思いますが、お客様のパチンコに対する価値観を理解しながら、営業を維持していければと思います。
特に若い世代には自分の価値・会社の価値・今やっていることの価値・これらを考えながら、パチンコだけではない柱にもどんどん目を向けていって欲しいなと思います。

―ありがとうございました!

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