こんにちはPX通信編集部のとみおかです。

今週は茨城県を中心に・関東に20店舗を運営されている株式会社金馬車の高濱社長です!

それではどうぞ~

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TOPから学ぶvol.53
株式会社金馬車 高濱 正敏 社長 後編

-同友会に入られてどれくらいになるのでしょうか。

平成12年1月に先代が脳梗塞で倒れました。当時同友会の理事をしていたので、その代わりということで理事会に出席するようになりました。
そこからなので、12年ほどになります。

同友会では、我々も含めみんな情報開示しています。
台の品質管理方法や、どうやって稼働をあげてるだとか。
業界を良くするということは自分の企業を良くするということですからね。
それぞれの企業が強くならなかったら、結果的に業界は強くならないですよね。
最近の同友会は若い人が多いし、そういう面でも色んな意見を聞くことができて面白いですよね。

―昨今の現場について、何か感じるところはございますか。

現場の人たちは、粗利を凄く意識していますよね。
粗利がないと会社が存続できませんし、非常に大事なことではあります。弊社としては、「数字を合わせる」という考えが前提となっており、売上は落ちても粗利は同じ額を確保しようという考えでした。
でも僕はいつもお客様は敏感だよって言うんです。
このような経営を続けてはいけないとずっと言ってきているのですが、一部の店舗はまだ続けているんですよね。
なぜ続けるのかというと、粗利はコントロール出来てしまうからなんです。
ここが重要なところで、ほかの商売は粗利をコントロールできないんですよね。

小売業の場合、それぞれの商品の粗利率は決まっているので、店長が粗利率を変えるとすれば、利幅の多いものをたくさん売るということしかできません。
ところがパチンコの場合は、それぞれの機械である程度粗利をコントロールできるので、
そこだけを注視してしまう、しかしそれではダメだと思うんです。
ようやく最近このような考えも変わってきてはいますが、中間層が粗利だけは確保すると言い張る、そういったところがまだありますね。

-大幅な社内改革をされているそうですね。

当社では毎月店長会議をしているのですが、不振が続いている機種があったので、状況を聞くと「え?」という反応をしたことがあったんです。
自店舗の数値を把握していないんですよね。

店長が自店舗のデータを全て把握しているのは当たり前なのですが、それができていない人が多いんです。

昔は店長自ら台の品質管理をしていましたが、今は店長職とは別に、品質管理のスペシャリストというポジションを作って、その業務してもらっています。
平成8年~11年の4年間で9店舗オープンできたのは、この方たちがいたおかげなんですが、一方で店長が実務を疎かにしがちになってしまったんです。

-そういった現状に対してどのような改革をされているのでしょうか?

昨年業務改善委員会というものを設立しました。
委員会メンバーが各店舗を回ってどのような業務をしているのか調査をしたところ、様々なことがわかりました。
店長の実務が少なく、どうでもいいことばかりやっていたんですよ。
売上と利益に繋がるような仕事を店長がしないといけないと強く思いましたね。今改善を進めている状態です。

2年ほど前からもっと自ら動くように言い続けたのですが、なかなか直らないですね。
店長もホールに立ってお客様とお話しながら情報をいただきなさいと伝えています。

「店長は高尚な仕事をやる」という風潮が自然に定着してしまったんですよね。これではダメだなと。目線をもっとお客様に向けないと・・・私は今痛烈に感じています。

社員一人一人から改善提案を出してもらえるように、私に直接連絡が繋がるホットラインも作りました。

昨年からは店長のデベロップメントプログラムを組み、ステップアップするにはどのような業務をすればいいのかというのをまとめました。
これまで店ごとだったOJTも、会社全体で統一化しようと動いている最中です。

僕は金馬車の常識は、他の会社の非常識だとよく言うんです。
他の企業では店長自ら台管理をするし、自らホールに出てお客様の動向を見ながら業務をしている。うちはそうじゃない、みんな部下におまかせ。この現状を変えるため、改革を始めました。

今まで降格ということはしてこなかったのですが、今は業務を遂行できない店長は降格すると伝えています。全部が全部ではないですが、気がつくとものすごく甘い体質の会社になってしまっていたんです。やはりここはメスを入れていかないとダメだと強く思っています。

もちろん優秀な社員もいますし、全員が全員頼りないというわけではないです。
新卒採用の際もきちっと人間性を確認し、適性検査もしていますからね。みんなある程度のレベルはあるのに、仕事に対する熱意・・・無茶苦茶やってみるとか、そういう熱い部分が足りない人が多いんですよね。パッと見の応対はいいので、外部の人にも評判はいいんですけどね。中を覗くとまだまだ足りない部分が多いです。

こういう現状になったのはマンネリ化も原因のひとつなんですよ。
新しい店舗が増えていない中、自分の立場、役職、業務に変化がなくマンネリになってしまう。このような状況が広く伝染してしまった部分もあるかと思います。

しかし店舗が増えなくても社員が成長することは可能なんですよね。
厳しい時代ではありますが、伸びている店舗は店長がいいです。
多業種のチェーン店などは、店長によって業績が全く違うということはあまりないと思うのですがパチンコ店だけは違いますよね。店長がお店の業績を左右する割合が高いと思います。

-最後に座右の銘をお聞かせください。

孟子の言葉で「天が人に指名を与える時には、窮乏させたり体を痛めたりやろうとすることをことごとく失敗させたりする。しかしそれはその人が物事を達成するための試練である。物事を成就させるための訓練なのだ」というものですね。
厳しく、辛い目にあっているときには、天がその人を試しているのだから、やり遂げれば必ず希望が見えるという意味です。この言葉に勇気をもらっています。

-ありがとうございました!

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