こんにちはPX通信編集部のとみおかです!

今週のTOPから学ぶは関西を中心に・神奈川・愛知・高知・徳島あわせ61店舗を展開されている延田グループの延田社長です。

後編では、現在自社で一番力を入れていること、尊敬する人物、ターニングポイントについてお話を伺いました。

それではどうぞ~!!

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TOPから学ぶvol.52
延田グループ 延田久弐生 社長 後編


―尊敬する人物はいらっしゃいますか。

私は織田信長をすごく尊敬しているのですが、反対に一番嫌いな人間は明智光秀なんです。
織田信長も天下を取るまでは、様々な戦いを行い勝ち抜いてきたわけですが、天下人になってからはその名にふさわしい戦いをしないといけない、と考えを改めたんですよね。
ところが光秀は、信長の命で小さなお城を攻略するために自分の育ての乳母を人質にさせ城を落としたんですよ。
光秀も頭のいい人だったのですが、天下人の素質ではなかったんですね。
信長はこの戦いに対し「いまだにそんな汚い戦略をするのか」と激怒したわけです。

現在もこれと同じわけですよ。
我々の業界も正々堂々と本業をしなくてはならない。経営者たるもの、常に王道の営業をしてもらいたいですね。こういう経営をしないと発展していかないですよ。
業績があがったとしても、売上がいくらになったとか誇示してはダメです。
パチンコ業界は影武者のように慎ましやかにしていくことが、本来のやり方なんです。
芸能人のお店とかも一時期流行りましたが、成功した例は少ないですよね?
それは料理の味で勝負をしないで、その人の名前で勝負してしまうから消費者がついてこないんですよ。
私は名前ではなく内容で人がついてくるような会社にしたいんです。だから人に頼らず自分の力、器量で常に勝負をしてきましたし、これからもその姿勢は変えません。
私が社長になるときに、年商は60億でしたが私はこれを何千億になるまで伸ばしてきましたからね。絶えず社員に対する思いやり、働く人の気持ち、これが無い人はトップに立つべきではないです。

―今御社が一番力を入れている部分はどこですか。

人材育成ですね。新卒採用にも力を入れています。
本年度は新卒を41名採用しました。
数十年前にある企業の社長が「出店したいが人材がいない」と聞いたことがあって、その時は理解できませんでした。
それが数年前から、この言葉の意味が理解できるようになったんです。
当社がいまそういう状況なんですよ。会社の成長に対して人材の成長がともなっていないんです。
このような現状をいち早く改善するため、現在当社では人材育成に年間2億ほど使用しています。
出店するときには、幹部は3人くらい必要ですしね、早く成長してもらわないと間に合わない。今日も新入社員の研修をしていますよ。

当社は年功序列を適用していません。常に力のある人を抜擢しています。
愛社精神があって、はじめて仕事というのはできるんですよ。
どこまで会社に対して愛社精神を持って仕事ができるか、ここからがスタートなんですよね。
これがないとすべてのものは、どんなに協力しても無理なんですよ。
社長に対してではなく、会社に対して忠誠心を持ってくれと思っています。社長はどんどん変わっていきますからね。

―ターニングポイントはありましたか。

バブル時はあえてじっとしていました。バブルが弾けた瞬間に動き出しましたね。
土地も建物も手を出せる値段になったので、バブルが弾けてから当社の出店数はスピードアップしました。
反対に、生産性の悪い店舗は20店舗くらいスクラップしましたよ。スクラップすることも大事なんですよ。
ただ、スクラップした店舗の分、他の一店舗あたりの設置台数は増えましたね。
25年程前、私はディスコを大阪で始めたんです。
「バンブーハウス」「Dynastie(ディナスティ)」とかね、これらは大阪の中で隆盛を極めました。
当時「マハラジャ」というディスコが流行りましたが、これに唯一大阪で勝てたのは当社だけだと思います。
これらの事業は、その時代の流行の最先端のセンスがなかったら、成り立たないわけです。
パチンコ店しか経営していない経営者は、パチンコ店の経営の仕方しかわからない。
私はディスコなり飲食なり様々なことをしてきたので、応用ができるんですよ。これらの経営経験や知識が、ものすごくプラスになっています。
今から2~3年で、新しい業界でお店をやれと言われたら、経営する自信がありますよ。
今やパチンコ店で当たり前のおしぼりサービスやワゴンサービスは関西で当社が一番に始めたと云われています。
スロットの等価交換も関西では、まだやっている店があまりない時から始めました。
最初は行政に色々言われましたけどね、組合を除名するだとか。
このように歴史は一日にしてならずで、私も50年近くやってきましたが、常に言えることは「堂々と、倫理を」ということですね。このふたつが欠けるとダメなんです。

―社長がいつも話していることや、口癖などございますか。

日々勉強ですね。社員にいつも言っています。
店長には、延田を最終職場と考えて働いてほしいと話しています。
うちは年をとったらとったなりに働く場所をきちんと提供できますし、そう考えることで、意気込みがまったく違ってきますからね。
あとは「封筒が縦に立つくらいの給料を持たせたい」と常に話しています。
だいたい100万くらいないと封筒は立たないのですが、一日も早く、これくらい給料を受け取れる業績を残してほしいと伝えています。
年に何回か全店舗の店長を集めて、会社に何を求めているか聞いています。
売上と集客で店舗をA,B,Cとランク分けしているのですが、Bランク以下の店舗の人の方が色々と意見が出ますね。
Aランクは安心感からか欲求が少ないのかもしれません。

―ストレスを感じる時はどんな時でしょうか。また、ストレスの発散方法を教えてください。

私の考えに周りの人がついてきていないときですね。
私は色々とペースが早いものですから、考えがどんどん先に進んでしまうんです。
そんな時に周りがしどろもどろだと、ストレスを感じますね。話をしながら、もう次のことを考えていますからね。

ストレス発散方法はゴルフです。毎週二回、自分のログハウスを使いながらゆったり過ごすのが好きですね。私の仕事柄、連続で6日以上休みをとれないんですよ。
なので、お恥ずかしい話いまだにヨーロッパに行ったことがないんです。
一人でアメリカに一泊三日で行ったことはありますけどね(笑)。L.Aが好きなんです。

―人を見るうえで、注目する点はございますか。

一つの物事を指示しても、その上の二つ、三つが出来るかどうか、1+1は2じゃなく、3にも4にも出来る人間が優秀な人材だと思います。
また、私はテストを99点は0点とみなすんです。
レポートも、枚数が多い人の評価は低いですからね。多く書いても、途中から何を言いたいのかわからなくなることが多いんです。一枚で伝えたいことを簡潔にまとめる人が、できる人ですね。
我々の業界はイエスかノーかです。失敗するか成功するか。何事も簡潔にまとめないと。

―読者(店長)へのメッセージをお願い致します。

ギャンブル場を目標にするのではなく、パチンコ・パチスロファンの方に向けて、レジャー産業の一環として店舗営業をしていただきたいです。
ゲームのスリルは多少含めつつも、賭博場は作らないでほしい。
現在カジノ場についても色々言われていますが、カジノ場が100も200も作られるわけじゃないですし、カジノのファンとパチンコのファンは違いますからね。
また、日本人は麻雀にしろパチンコにしろ、元々一人で遊ぶのが好きな国民性ですし。
自分としては様々な層の人たちが心から楽しめる場所を作っていきたいですね。
娯楽場の延長として、ストレス発散の憩いの場をご提供したいです。
パチンコ産業も世界に認められるものになりましたので、夢と希望を持って働いていただきたいです。
我々の業界には未来がありますので。
一歩一歩、確かめながら進んでいき、飛躍をしてもらいたいです。

―ありがとうございました!

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