こんにちは、パック・エックス通信編集部のとみおかです!

今週は久しぶり?のTOPから学ぶをお送りしています。

後編では社長に就任してから行った組織改革と業界の横断的組織である日遊協の取り組みや思い描く業界のあるべき姿についてお話を伺いました。

それではどうぞ~

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TOPから学ぶvol.46 株式会社千歳観光 白石 良二 社長 後編

―社長になられてまず初めに考えられた事はどんな事だったんですか?

まずは教育に力をいれようと、セキュリティ部署やイベント部署、トレーナー部署を作りました。
外部を使うのではなく店長が主幹となって進めてほしいと考えていたので、店長自身が講師をするマーケティングや接客、数値管理、などの勉強会を始めました。
当時は1科目1店長が担当していたので、4科目あると4人の店長が本部にくるんですよね。全科目を覚えてもらえば、1店長ですべてがまかなえて効率がいいと考えました。研修2回目の時はB店長がやり、3回目の時はC店長がやる、そこには自分の部下がいるので最後はフィードバックができる。自分の教えたことに対してどうだったのかという意見も確認できるのはいいと思いました。

―とても素晴らしいシステムですね。白石社長は店長さんたちに何を求めていらっしゃいますか?

私の求めているものは、今の時代では難しいかもしれないけれど、私が営業部長をやっている時に目標として掲げていた「自立自走」ですね。自分で物事を考えて自分で走り出す。自分自身にエンジンを積んでいるイメージです。今の若い子には市場確認をしてもらい「こうやっていきたい」という意見をどんどん出して欲しいと思っています。しかし、反面でサラリーマン化してきているので中々難しいのかとも感じます。言われたことをこなしているだけの人が多いのが今の悩みなんですよね。言われた数字を目指して業務をするだけとかね。失敗した時のことを考えて、無難に収まっている今のままでいいや、みたいな部分があるのかもしれないですね。

―なるほど。もっと高いところに目標をもって欲しいと思ってらっしゃるんですね?

はい。あとは自分らしさが仕事の中にあるかを常に確認して欲しいですね。私は必ずやっている事なんですけど毎年、必ず振り返って考えます。去年1年間の会社への貢献実績だとか、自分らしさを出しながら業務を遂行できていたかな?とか、そのうえで今年1年どうしようかと考えています。今年は各店に言ってますが「まず行動しようよ」ということですね。今の子達は頭でっかちで机上の論理で物事を喋り、それでいて案外行動に移さない。それはさっき話したサラリーマン化が顕著に現れている証拠かもしれませんが、私としては失敗を恐れずに行動してみようよと思っています。行動することで良い悪いもわかってくるし、成功のもとは失敗だと思っていますからね。最初から成功するなんて難しいし、一番大事なのはまず行動してそこで得られるものを身につけて欲しいと思っています。

―常に振り返りをして自身が成長しているかどうかを確認しているんですね。話は変わりますが白石社長が口癖にしていることや、大切にしている言葉を教えてください。

「人」ですね、やっぱり。自分が店長や社長になったのも人に恵まれていたからかなと思います。正直、今の地位にいるのも自分の実力ではないと思っていますよ。誰かが目をかけてくれて、その人のため、その会社のために動いていたから今に至るのではないかな。人が色々助けてくれたというのがあるから、人に対して優しく丁寧に接したいなというのはありますね。対人で気をつけているところは、人というのは《愛されたい》《褒められたい》《役に立ちたい》 《必要とされたい》こういう部分が必ずあると思っているので、各店長と話すときも「お前は必要だよ」とか「お前はこういうところができているよ」とか褒めながら、会話をするように心掛けています。それを聞いた店長が、同じことをその部下にもやってくれるといいなと思っています。

―そういう連鎖をおこしたいということですね。

うちの会社って基本理念が「ありがとう」なんですよ。お客様からありがとうの言葉をもらう、そんな企業でありたいと思っているんです。ホールでお客様に「ありがとう」と言われる人間でありたいですね。サービス業の原点かもしれないですけどね。あとは地域活性化とか地域貢献というのもあるんですけど、もうひとつ私が気に入っているのは「人は人財」ということです。これが頭にないと厳しさや優しさをもって人を教育できないと思っています。

―現場で頑張っている店長さんにもそのような意識をもってもらいたいというところですね。

店長職ってその人の能力も関係あるけど、誰かに目をかけてもらえる、そういう環境がないとダメだと思います。評価を他店の店長や上司の営業部長や私がするわけですが、
見る部分というのは業務をこなす能力だけではなく、様々な知識、人に対する豊かさや暖かさ、人間としてのスケールなど様々です。知識やスキルは勉強をすれば案外身につけられますが、人の良さとか人間性というのはそうはいかないですよね。店長になるまでに色々と身につけてきて、成長している部分もあると思いますが、根本的にある程度持っていた方がいいと思うんです。班長、主任、副店長とステップアップする時にそのへんをなるべく多く身につけてきてもらえるといいですね。

―なるほど。白石社長は人の器を大きくするにはどうすればいいと思いますか。

やっぱり人の痛みをわかることじゃないですかね。まず相手の話を聞いて考えてあげること、その人のために何がいいか考えることが一番いいんじゃないかなと思います。器が小さいというのは自分の意見しか言わず、相手の意見を聞かないで判断することだと思うので、話を聞く度量は欲しいですよね。努力すれば器はどんどん大きくなりますから。それを小さくしているのも本人だし、大きくするのも本人だと思います。私、自身大きい小さいは別として、人の話はよく聞きたいし、一緒に悩んであげたいなとも思う、答えはそれからでも見つけられると思っているんですよね。答えがないということもないでしょうし。だから、器を大きく見せるなら人の話をよく聞いて人を大事に思えばいいと思います。

―なるほど。素晴らしい考えですね。話は変わりますが日遊協でも活動されてらっしゃいますよね。いま理事として何年目くらいなのでしょうか?

5年くらい経つんじゃないかな。主な活動としてはボランティアの総隊長と支部強化委員の委員長をやっているので、会員の増強と支部の活性化、それと支部の中でボランティアをしようというのがあります。これらをメインでやっていますね。

―そんな日遊協に参加されて良かった点はなんですか?

いっぱいありますよ。各企業のオーナー、社長、営業本部長、色んな人たちと会って色んな話を聞けるし様々な勉強をさせてもらっています。パチンコ業界って色んな人がいますが古い体質というのが案外少なくて、変化や情報をみんな受け入れています。ホール経営者だけじゃなくて業界全体のメーカーさんや販社さんや設備屋さんもいるし、それに付随した色んな業種がまとまっているので総合的にいろんな話が聞けるんです。当局の人と話す機会もいっぱいあるし、業界の流れや歴史、これからの業界に対してどうするのかとか、パチンコを良く思っていない人達にどうやって業界の情報を発信すればいいかなど。今までは自分の店や会社のことしか考えていなかったことが、日遊協に入ってからは、現在と未来の業界に対してどうしていこうとか、そういうことを考える機会をすごく与えられましたね。やっていて本当に楽しいですよ。

―情報交換を密に行い業界を活性化するというのが大きな目的だと思うのですが、
千歳観光の社長として、日遊協の理事として今後の目標はございますか?

まず、ひとつとしては日遊協の遊技委員会に属していることもあり、お客様の喜ぶような遊技機をメーカーに製作して欲しいという思いはあります。昔はもっと遊べたんですよね。私が業界に入ったころは羽根物が主流で3000円~5000円持ってくれば遊べたんですよね。今は3万円持ってきてやっと勝負できるような状況ですし、5万持ってきたって1回も大当りしないで帰っている状態もありますよね。業界企業から見ると玉粗利という部分でもう少し考えた方がいいんじゃないかなと思います。それが業界全体のお客さんの確保につながっていくんじゃないかなとも感じますね。あとはコストをどう抑えるか、消費税の問題もこれから出てくるし、今まで以上に色んな部分でコストの削減が必要ですよね。うちも3~4年前から様々な部分を見直してきているけれども、まだまだやらないとお客様が遊びやすい環境というのができないと思っています・・・もっと頑張らないといけないかなと感じていますね。

―このままでは遊技人口がもっと減ってしまうんじゃないかというのはありますよね。

いまゲーム世代の人達が遊んでみたいと思える遊技機をつくらないと今後さらに業界は厳しくなるかもしれませんね。20代でパチンコ・スロットデビューしない人で30代になってから打ち始める人は少ないみたいですから。いかに20代の人にパチンコ・スロットデビューをさせるかというのが私達の課題ですよ。

―白石社長、個人としての今後の目標はなんでしょう。

いろんな人にパチンコの楽しさを伝えていきたいなというのがありますね。
私たちはこれで食べさせてもらっているんだから、社員にも「パチンコもっとやろうよ」と言っています。お金が続かないって聞く時もありますけど、パチンコで食べさせてもらっている人が言う言葉じゃないよね。自分が遊ばないのに、お客様にはどんどん来てくださいみたいな、おこがましい行為だと思っています。

―なるほど。確かにそうですよね。

1ぱち、5スロなど低玉貸しで遊べる環境は揃っているんだから、遊んでみてパチンコの面白さを再認識して、友だち同士で機種について話し合える環境を作りたいですね。
店長や主任クラスはパチンコ好きな人が多いけれども、事務の人や食堂に勤めている人を含め、みんな好きっていう環境はなかなか無いんですよね。お店に来ていただいているお客様に食べさせてもらっている割には、そこに対しての思いが足りない。私はこれを変えたいと思っています。

―最後に読者の皆さんに向けて一言いただけますでしょうか。

昨年、大震災が起こり輪番停電・輪番休業、一物二価の問題、広告規制の問題、これらが一気に出てきましたよね。その時に私が店長達に言ったのは、僕らは昨日まで営業のプロだったと。しかし、各規制が始まったときからは素人と同じだと伝えたんです。今までの既存の考え方、成功体験はゼロに近いんだから未来のプロにならないとダメだよと。今やっている仕事に対し昔はこうだった、ここまではできたと思うと、物事の尺度がそこまでで止まっちゃうから、これからはもっと厳しくなるかもしれない、でも私たちが考えるのはこれからを目指すこと、営業のプロとしてありたいんだったら今までの固定概念は捨てるべきだと思いますね。だから現状で私たちはプロになりきってない。プロと言っているわりには昔の営業のプロなんじゃないかな。

―新しい時代に沿った営業のプロというのはまだ出てきていないということですか?

まだですね。現状の規制の中では誰も答えを持ってないのでみんな一緒だと思いますよ。
ある意味みんな同じスタートラインに立っている状態だから、これからいいお店を作りたい、業績をあげたいと考えるなら古い固定概念を排除したなかで、未来のプロを目指して
仕事に励んだ方が成功は近いと思いますね。

―未来のプロがたくさん出てきてくれると業界も盛り上がりますね。本日はありがとうございました。

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