TOPから学ぶvol.44

株式会社藤光 後藤孝社長 前編

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プロフィール
後藤 孝さん
株式会社藤光(http://www.zillion.ne.jp/)
代表取締役社長

メーカー勤務経験を経て昭和55年に入社。
その後、平成2年に常務取締役就任、平成17年10月代表取締役社長就任。
ご自身の経験から部署の新設や教育制度の構築など、企業の組織作り、風土作りに尽力。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

―後藤社長、本日はよろしくお願いします。まずは創業当時のお話からお伺いできますか?

はい、今の会長が立川に近い昭島の方で1968年に第1号の店舗を創業しました。
私の父親・・・今の会長がもともとメーカーの西陣さんにいたのがきっかけで「この業界は将来性がある!」ということで始めたのが最初ですね。
当時私はまだ小学校2年生くらいでしたが、もう自店でアルバイトしていました(笑)。

―そうなんですか(笑)。入社されるまでお店の手伝いは続けていらっしゃったんですか?

はい、結構やっていましたね。大学の時はお店の2階に住んでいたので、大学から帰ってきたらその日のお金の締めをやったり、釘を打ったりしていました。
大変でしたけど、楽しくやっていました。昼間は勉強して、夜帰ってきたらお金の締めや釘打ちをして・・・と。昔はお金を数えたら1枚1枚キレイに揃えて両替機に入れていたので、とても時間がかかっていました。会長も違う店舗で同じ業務をしていました。

―では経営については会長から学ばれたのですか?

いえ、会長から学ぶというよりは、自然といろいろ覚えていった感じですね。うちは兄弟で男は僕だけなので「自分はこの店や商売を継ぐんだな」となんとなく感じていました。ただ会長からはこうしろ、ああしろとはあまり言われてきませんでしたね。

―指導されるというよりは、背中を見て学んだという感じだったんですね。大学を卒業されてからはすぐにパチンコ業界へ入られたのですか?

はい。ですが自社以外のところで働いて、様々な角度から業界について学びたいと考えていたので、1年くらいは他のホールさんで住み込みで働いていました。それとは別に、会長と同じように西陣さんでも働かせてもらいました。
自社と他社で大きく違ったことは、どんな事でもすべて自分の責任になるということです。やはり自社では《お手伝い》という感じだったので。“働いてお金をもらう”という単純なことですが、その大変さを本当に身に染みて感じましたね。

―藤光さんに入社されてからはどんなお仕事をされていましたか?

大学時代と同じですね。釘・設定の調整や、お金の集計を行なっていました。
夜中の2時~3時位までやって、寝るのは新聞屋さんが来るころでした。うちに帰ってからの晩酌が楽しみでしたね(笑)。独身のときも、結婚してからもしばらくこの生活は変わりませんでした。

―体には悪そうですがその晩酌はたまらないですね(笑)。その頃苦労されたことなどはありますか?

私が小さい頃は主に家族と従兄弟が店舗で働いていたので、仕事のやり取りなどもスムーズに行えていたのですが、店舗が増えるにつれて関わる人数が増えて、社員全員に目が届かなくなりました。
まだすべてを任せられない社員のフォローは長い間私が行っていました。ただ、フォローするにも限界がありますよね。私が役員になったときに、ある程度の自己責任で仕事を任せないとその人間が伸びない、と気づきました。それがひとつの転機だったと思います。

―会長から社長を引き継ぐことになったきっかけは何かあったんですか?

特になかったですね。そろそろいいんじゃないかという感じだったのではないでしょうか。
常務就任の時もそんな感じだったので。自分の中でも専務も社長も変わらないというイメージでした。ですが実際に社長職に就いてみると、想像とまったく違っていました。

―どの部分が一番“違う”と感じられたのですか?

判断力や決断力がかなり必要になったというところですかね。
それまでは周りのみんなと考えて決めていましたが、社長になってからは単独でスピードのある決断を要する場面が多くありますので。
各店の店長から出てくる提案は、よっぽどでない限り基本的には許可を出しています。あまり考えていないような提案は許可できませんが、考えた上で挑戦したいということであれば、OKを出して、挑戦してもらっていますね。

―後藤社長が仕事をする上で大事にされていることはなんですか?

一番大事にしているのは“笑顔でいたい”ということです。アルバイトを含め300名近い社員を養っているので、各社員が楽しみながら健康的に働ける職場を作りたいと常に考えています。
最近はいろいろなストレスを抱えて健康を害して働いている人が多いとよく聞くので、私生活を含めて健康を保てる場を作りたいと思っています。
会長からも「現場が大事」と常に聞かされています。社長業をしていると来客が多いので事務所にいることが多いのですが、会長は「事務所になんて居なくていいから」とよく言いますね。役職に就くと現場とのコミュニケーションが少なくなり、現場の状況に疎くなりがちなので、そこは常に意識しなさいという意味だと思います。私も社員同士のコミュニケーションは大事だと考えているので、各店舗で社会貢献できる場や、社員同士が楽しめるスポーツイベントなどを企画してもらっています。私ももちろん参加しますし、楽しんでいます。

―続きは後編で!

関連記事