―組織改革を少しずつ進められて、離職率など変わってきましたか?

だいぶ変わりましたね。新卒で入っても、7割くらいは残るようになりました。でも、どうしてそうなれたか、っていう明確な理由は分からないんですよ。やっぱり社内の風土とか、そういうものだと思います。

新卒採用は今でもずっと続けていて、昨年は26名、今年4月に入るのが17名くらいの採用ですね。

僕は昔、新卒採用した社員が次々に辞めて行く光景を見てましたので、それを繰り返したくないし、中心となって会社を引っ張ってくれる素質が絶対にあると思うんですよね。

できるだけ交流をしながら、うちの会社をどうしていきたいのか、その中で活躍して欲しい、ということをずっと伝えています。

まずは5年で店長になれって言ってるんですよ。

今、僕が直接指導できる範囲のお店に全員固めて配属しています。どんどん仕事を覚えてますし、同期同士が励まし合って頑張るので辞めないんですよね。

彼らをモデルケースにしたいんですよ。こうやって上がっていくんだ、という、目標になれるような社員に。

そして、中途採用をしなくてもいいように、自社でしっかりと人材を育てていきたいっていうのが理想です。

人は財産といいますが、一番大切なところだと思っていますから。

―現場から店長、そして全店の統括と経験されて、組織改革を手がける金山常務が、トップに立つ人間として、必要なこと、心がけていらっしゃることはありますか?

やっぱり、コミュニケーションだと思います。現場の人間とよく会話をすること。どう思っているのかをよく聞くようにしています。仕事の時間以外にも飲み会や食事会には出来るだけ参加してみんなと話すようにしたり。

僕のポジションって、多分丁度いいんですよね。

やっぱり会長や社長と現場って、当たり前ですが距離がありますから、社長には言いづらいけど現場に張り付いている僕には言える、見たいなことが沢山あると思うんです。

そういうことって、会社にとってすごく重要な意見だったり、改善しなければいけないことだったりしますから、いつでも聞いてあげられるように、話しやすいように、しています。

6店舗あって、ほとんど現場をまわっているので、家に帰る暇がありません(笑)

―経営陣と現場をうまくつなぐ役割をされているんですね。双方にとって、ありがたい存在ですよね。

僕はどちらかというと現場寄りですから、社長よりも現場の意見を通してしまうことがよくあって(笑)、後から社長にめちゃくちゃ怒られますよね~・・・(苦笑)

それでも、お店がもっとよくなるように、お客様に喜んでもらえるようにみんなが考えてやったことですから、自信をもってやり抜きます!

―それでは、現場をまとめる店長さんには、どういうふうに仕事をして欲しいと思われますか?

勢いよくやって欲しいです。守りに入らないで、どんどん攻めて欲しいですよね。今、業界的に悪いって言われてますが、そういう時って守り入りがちですよね。でもそういう時こそ、攻めてるやつが勝つんじゃないかと思っています。

うちは、店長にほとんどの権限を渡しています。機械の選定から、イベントの構築から何から。給与に関しては年俸制を導入してるいるんですよ。プロ野球選手と同じで、今期ダメだったら次の期は給料落ちますよーっていうようなシステムなので、自分次第で上がりも下がりもするということ。店長という名の社長として、店舗を運営をしています。だからこそ攻めて、実績を上げて欲しいですよね。

今、僕が6店舗を統括している形なんですが、一人で見るにはけっこう無理があるんですよね。だから、店長達に次のステップ、ブロック長に上がってほしくて、その育成を進めています。なかなか簡単にはいきませんが、今年1年で形にしようと思っています。そこにもどんどんチャレンジして欲しいですね。

今年は、ブロック長育成の他にも、新しい部署を作りたいなと思っていて、イベントや取り組みの発案から企画・実行までやれる企画部署が欲しいんですよね。

どうしても現場で力が発揮できない人っているじゃないですか、体力的なことだったり、接客が苦手だったり。でも発想力はすごい、とか。そういう人が活躍できる場を用意したいんですよね。

だから、今年はやりたいことがいっぱいなんですよ!

―ある程度企業規模が大きくなってきたからこそ出来ることが沢山あるんですね。現場はちょっと難しいけど、他にも力を発揮できるセクションがあると、社員の皆さんの活躍の場が広がりますね。

そうですね、それがうちが飲食をやる理由の一つでもあります。

例えば、高齢になってホールではもう無理という方って、行き場がなくなってくるじゃないですか。そういう方でも、じゃあ次は飲食店で、と道が提供できるようにね。

一生安心して働けるような環境づくりっていうのも、会長がやりたい部分でもあると思うんですよね。

―社員さんへの想いを形にされているんですね。さて、金山常務が働いている中で、一番喜びを感じるときって、どんな時ですか?

そうですねー、何度もいいますが、やっぱり僕は現場寄りなので、現場のみんなが遠慮なくなんでも話してくれることが嬉しいです。

例えば、ホールでこんなものが欲しいとか、これどうにかならないですか、とか、そういうことを直に言ってくれる時とか。あと、食事とかしている時に、パーッと寄ってきてくれて、常務の話が聞きたいみたいなことを言ってくれたときは、やっぱり嬉しいですよね。

経営者だからと、変に壁を感じることなく、何でも話してくれたり、考えていることをぶつけてくれたり。そういったコミュニケーションが店や会社の風土を作り、会社を良くしていくと思っていますから。

―好きな言葉とか座右の銘みたいにしてる言葉とかありますか。

「有言実行」ですかね。

やると言ったら確実に、最後までやり遂げる。部署を作るといったら絶対に作ってそれを成功させるとか。今は特に、会社からすごく自由にやらせてもらっているので、なおさらですね。それから部下に対しても。言ったこととやっていることが違う上司なんて、絶対に信用されませんから。

「お前を出世させてやる」って言ったら確実にさせるような、上げてやれるような仕組みを用意してあげないといけないと思っています。

そのために、人事制度についても今導入に向けて構築しています。卒業方式と呼んでいるんですが、項目いくつかあって、それを全部クリアして試験受けて、受かれば次のレベルへ、という仕組みです。

役職の上がり方も、それに応じて出来る人はどんどん上がっていくっていうような方式をとろうと思っています。とにかく明確に、みんなにしっかり開示ができるようにしていきたいんです。

これまではそういったものがなかったので、「なぜあいつが主任で、僕が副主任なんだ!」みたいことがよくありました。社員にとって納得できない人事、だったんですよね。

それを、君は、ここがこうでこうだから、こっちを頑張れば主任にあがれるよ、と指導できるように。ここまでやれば僕も上がれるんだ、と未来が見えるので、それが一番いいんじゃないかと思っています。

その現場の評価制度っていうのは店長たちが作ってるんですよ。僕はそれを最終的に確認するだけなので、部下がみんなで会社の組織を作ってくれているような形ですね。

―ありがとうございます。それでは今後の夢や目標を教えて下さい。

今の目標としては、この会社は宮崎で生まれた会社なので、この土地で名を上げたい、という思いがありますね。宮崎のホールと言えば「オーパス」というイメージを定着させていきたいですね。

また、会社として掲げてるものは、「五ヶ年計画」として2015年までに新規出店3店舖と売上700億というのを掲げています。

それに向けて今、先ほどからお話しているような組織作りを進めているところですね。

組織を作るにあたって大切にしていることは、まずは人選です。僕が新しく作った部署が、これまでに3つあるんですが、やっぱり僕の考えを理解してくれている人間を抜擢しています。

そして、部署を作る場合は必ず1人ではなく、2人以上の組織にします。1人でやらせてしまうと、その人が居なくなる=部署がなくなる、ということになりますからね。

それから僕自身、商談に出かけるときなどは店長を同席させるようにしています。商談の仕方、言葉遣い、礼儀など、自分がブロック長になったときにどんな振る舞いをするべきか、見て学んで欲しいと思っているからです。

リスクヘッジや学びの場を提供する意味も込めて、どんな仕事も2名以上が関わるように気をつけています。

―最後に、読者メッセージをお願いします!

現状に満足せず、果敢に攻めることでこの悪い時代を一緒に乗り切りましょう!業界が良くなることを祈って。

―金山常務、ありがとうございました!

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