本日の『TOPから学ぶ!』は、宮崎県を中心に6店舗を展開する㈱カナヤマホールディングスの金山常務(前編)です。

入社当時会社に対する不満がたくさんあったという金山常務。入社から9年目を迎える今ではそんな不満を解消すべく、常務として組織改革に携わっていらっしゃいます。

金山常務が思い描く「理想の組織」とは?そしてこれまでどのように改革を進めてきたのか?たっぷりお話を伺いました!

 

プロフィール 金山 隆久さん

株式会社カナヤマホールディングス

常務取締役

高校を卒業してすぐに入社。一般社員からスタートし店長、ブロック長を経て、2年程前に常務取締役に就任。部署の新設や教育制度、評価制度の構築など、企業の組織作り、風土作りに尽力。

 
TOPから学ぶ!!

 

―金山常務、本日はよろしくお願いします!まずは金山常務が入社された頃のことを教えてください。

高校を卒業してからすぐ、入社しました。今年で9年目になります。初めは大学に進学するつもりだったんですが、勉強がどうしても苦手で・・(笑)これはもう、体を動かすしかない!と。

当時社長をしていた父(現会長)に相談しました。「勉強は無理なんで、体動かします。入れてください。」って。

そしたら、手取り10万くらいでやれ、と言われました。

―えっ!!結構厳しいですね~・・息子さんだからって甘やかしてくれないんですね。

いや~、僕もびっくりしましたよ。本当にけっこうきつかったんで、一度お願いしたことがあったんですけどね、給料をもうちょっと上げてもらえませんか、って。そしたら、「お前、辞めるか死ぬか、どっか行け。」って、本気で言われたんですよ(苦笑)。

「うわ、怖いっ。これはマジだな。」と諦めました。とにかくまずは認めてもらうために頑張ろうって。

現場から店長へ、そのあと2店舗を統括するブロック長をやって、そして2年程前に今の役職に就き、全店を統括するようになりました。 

―今では会長も安心して任せていらっしゃるということですね!

自分がやりたいことは思うようにやらせてくれてるので、自分が思い描いた部署を立ち上げたり、思い描いたような人材を採用したり、理想の組織作りを進めています。すごくやりやすいですね。

その分、プレッシャーはものすごいものがありますけどね。 

―理想の組織作り、とは具体的にどんなことですか?

入社した頃、会社に対する不満がいっぱいあったんですね。何なんだ、この会社は!と思っていました。

例えば、すごく離職率が高いところ。これは業界どこの企業も同じだったのかもしれませんが・・もうすごかったんですよ。うちは結構昔から新卒採用をやっていたんですが、ばんばん採用しても、どんどん辞めていくんですよ。8割ぐらいは辞めています。

そういうのを直に現場で一緒に働きながら見ていて、なんで辞めるんだろう、何が面白くないんだろう、とずっと考えていました。

とか言って、自分も辞めたい・・・と思っていましたけどね(苦笑)

―えっ、そうなんですか!

とにかくきつかった!パチンコ店で働くって、苦しいんだなと思って。

今から約10年前ですが、あの頃は残業が当たり前だったんですよね。自分が仕事を覚えたければ、残って釘を叩くなり何なりしろ、っていう感じだったんで、そういうのも嫌だったんですよね。

確かにやらなきゃいけないことだとは思っていましたが、そういうことにみんなも苦痛も感じて辞めていってました。

変えなければいけないと思っていて、ブロック長になった頃から少しずつ組織改革にチャレンジし始めました。そして、常務になった時に残業を全部廃止したんですよ。

やるなら就業時間内にすべてやりましょう、と。

徹底的にやりましたよ。セキュリティーが閉まる時間が打刻されますから、それを全部チェックして、皆がちゃんと帰ってるかどうか、確認してました。

休みの日は確実に休んでプライベートの時間をしっかり取れるようにするとか、企業として当たり前のことや制度がまったくない会社でしたので、その辺りからまず整えていきました。

―そういった面は確かに大切ですよね。他に、離職の原因となっていたのはどういうところだったんでしょうか?

一番の要因は、先が見えない、会社にいて未来が見えないということだったと思います。

このままやってて店長になれるかどうか、明確なキャリアアップの仕組みや評価制度もありませんでしたから、みんな分からなかったと思うんですよね。

今店長をやっているのは、僕とほぼ同期とか、僕に仕事を教えてくれた人達がやっています。そういう意味では、下の子たちに、こうやって頑張れば上にあがれるんだ、ということを見せてあげられていると思います。

教育制度も構築しているところです。いわゆる接客指導っていうものが、マニュアルはあったんですが本当にあるだけだったので、いま、マニュアル作成も含めて接客を全部新しくしているところです。接客専門の部署も立ち上げてどんどん進めています。

最初は僕の方から「こういう形でやりなさい」とトップダウンでやったんですけど、はじめの1店舗はそれで成功したんですよね。でも2店舗目に行ってやったら失敗したんです。要は形だけの接客になっちゃって。

そこでもう一回見直しをかけて、形だけの接客はもういらないから、温かみのある自社オリジナルの接客をやろう、と決めました。マニュアルも現場のスタッフに自分たちで作り変えなさいって言ったんですよ。

そうすると、僕が店舗を回るたびにこれはいいとか、これはやりづらいとか、自分たちで色をつけてくれていて、どんどん出来上がっていますよ。もちろん一本のしっかりした軸は通っていますけどね。

―ちなみに、御社のカラーになる部分だと思うんですが、その軸とはどういうことなんでしょうか?

「自分に限界を設けない」というテーマをもってみんなで共有しています。

限界を作らずに、常識にとらわれずに、もっとやれることがあるだろう、という発想をしていこう、と。

接客もその一部として、あくまでマニュアルは「基本」であり、そこからプラスアルファとして色付けするのは、現場の皆さんが考えて自由にやって下さい、という感じでどんどん進めています。

―素晴らしいですね。自分達でお店を作っている、という感覚が芽生えますよね!(後編へ続く)

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