本日の『TOPから学ぶ!』は、有限会社須磨エンタープライズ(本社:熊本)の瀬野代表取締役(後編)です!

後編では、前編で伺った独特の仕事論をさらに詳しく伺いました。
そして、読者メッセージでは、
「今、働いていて楽しくてしかたがない!という人には、必要ないと思うので・・・」
ということで、苦しんでいる人、悩んでいる人へ、言葉をいただきました。

どんな選択をしたとしても、選んだ道を一生懸命に進めば、
やがて頂上にたどり着く。
人生を登山に例えてアドバイスを頂きました。
苦しくても歩みを止めなければ、いつか必ず景色が変わる!
とても勇気の出るメッセージです。

ではどうぞ!


―さて、代表取締役に就任されたのは、2010年の11月のことだと伺いました。それまでは専務でいらっしゃったそうですが、ご自身の中に変化はありますか?

実際にやっていることは、全く同じですからあまり気負いはなかったですね。

ただやっぱり、代表取締役、というのは会社のトップですから、偉いんだぞという意味ではなくて、最終決断を強いられる立場ですから。「帰って、上と相談します」が今月から使えなくなった!という良いプレッシャーはありますね(笑)

そして、この業界があまりよくない状況ですからね、店舗としての努力もさることながら、業界をどこに持っていかなければいけないのか、ということをさらに意識するようになりました。

―業界の方向性ということだと思いますが、どういうことを意識されていますか?

やはり、原点回帰しなければいけないんだと思います。

昔はホールも良かったんですが、特にお客様にとって楽しめた娯楽で、裾野の広い娯楽でした。いまや業界は一部のヘビーユーザーのみに支えられていて、はっと気付くと、非常に裾野の狭い業種になってしまった、と感じています。

1円パチンコは、4円の行き詰まり感を打開するための妙策だったと思いますが、それも差別化を図るあまり、高交換率化が進んで、4円と同じことを繰り返してしまっている現状があります。

例えば、商店街がある町の郊外に、大手スーパーが進出して地元の商店街が廃れてしまったという例が多くありますが、今は、大手のスーパーも苦戦している時代です。

自由競争を完全な是だとしてしまった結果が、どういう末路をたどるのか。他の業界が証明しているんですよね。

そういう意味では、まだこの業界は良くなる余地があります。本当にこの業界を愛して、守ろうとしている人間が集まって話し合うことで、打開策が見えてくると思います。

―ありがとうございます。では、瀬野社長がトップとして心がけていらっしゃることは?

努力。他者から学び取る謙虚さを持つこと。それから、自分で考えて、自分で決断をするということです。

どれもがつらいことですが、でもトップだからこそ、その3つはやらなければいけないことだと思います。

また、トップとして、というわけではありませんが、私が恐れていることは、決め付けてしまうこと。

何事も決め付けるのは簡単なんですよ。例えば人に対して「あの人はこういう人だ。」と結論付けてしまうと、その先の検証はありません。考えなくていいから楽でもあるんですよね。

ただ、決め付けずに、常に検証を続けることによって、「あの人にはこういう面があったんだ。」とか、「この物事にはこういう側面があったのか。」と新しい発見することができます。

それが自分の幅を広げること、成長につながると思います。

かつては性格上、すぐに決め付け、レッテルを貼っていました。それですごく損をしてきたと思っています。

新しい発見を逃してしまったという失敗、自分の見方、思考を広くオープンにしておかないと、入ってくるものも入ってこないことに気がついたんですよね。

これは先ほど言った、自分で決断をする、ということにとつながります。

決断をした後には、あとは結果しかありませんから、そこに至るまでに、沢山の情報を得て様々な側面から検証しないと、決断も高次なものになりません。

しっかりと検証をするためにも、何事も決め付けず、フレキシブルに考える広い視野を持ちたいと考えています。

―では、店長にはどんなことを心がけてほしいですか?

同じですね。自分で考えて、自分で決断をしてください、ということ。決断する、ということは、その後の全責任が自分にかかるということです。

もちろん会社の方針に従わなければいけないとか、自分の主張を抑えなければいけない部分がありますから、一概には言えませんが、言われたことに従う、ではなくて自分で検証して、納得して、そのことを実践してほしいんです。

もし、どんなに調べても、検証しても、上司の考えは違うんじゃないか、と思ったら。その時は勇気をもって進言してほしい。

上司にとっては、自分の意見を覆すとか、自分にとって嫌なことを言う社員の方が、大切な社員ですから。

もちろん役職があがるごとに責任も重くなるし、厳しさを感じると思います。なかなかその立場に立った人しかわからない厳しさがありますからね。

でも、その立場をまっとうすることが、自分自身の人生を一つステップアップさせるんだと思います。

先ほども言いましたが、仕事は道具です。いつか仕事は辞めますからね。

でも、死ぬその日まで人間を辞めるわけにはいかない。だからこそ、仕事を通して少しでも自分を高めて欲しいと思っています。 

―では、瀬野社長の夢や目標を教えてください。

非常に抽象的な言い方になりますが・・・

今目の前にある道は、自分なりに切り開いてきた道です。この先に続く道筋も、自分なりの実力で歩んでいきたい。それが私の目標です!

好きな言葉は、努力。

偉人達の言葉や、これは、と思う言葉は切抜きにしたりして分厚いファイルになるほど集めています。でも、たくさんある言葉の中でも、やっぱり一番好きな言葉は努力ですね。

人生は努力そのもの。人生が終わるときに、努力が終わり、努力が終わるときに、人生が終わる。死ぬまで努力をしたいと思っています。

―最後に読者メッセージをお願いします!

この業界で働いていて、毎日やりがいを感じていて楽しくて仕方がない!という方には特にメッセージは必要ないと思いますので、逆に苦しんでいる方へ。

私のなりの人生観ですが、例えば登山をするとします。当然頂上を目指すわけですが、その山には、登山口がたくさんあります。いろんな人が色んなところからスタートしていて、自分が立っている登山口が合っているのか?本当に頂上にいけるのか?と不安になります。

でも、上っていくうちに、いつか道は一つにつながるんです。

人生も一緒で、登山口が0歳としたら、だんだんと道はつながっていきます。その道をただ、一生懸命登れば、大丈夫なんです。

生きていれば、果たしてこの仕事でよかったんだろうか。この選択で合っていたんだろうか。と、迷うこともあると思います。でも、その選んだ道を一生懸命に登れば、やがて10本だった道が5本になって、4本が2本になって、いずれは頂上へつながる1本の道になります。

選んだ道を一生懸命に登る、ということが大事なんです。いい加減な登山家は、いつまでたっても上に行けないんですよね。

苦しくても、歩みだけは止めないでください。必ず景色が変わってきますから。

背負っている荷物の重さは、人それぞれ。でも、もう背負えないと思ったら、降ろせばいいんです。荷物は荷物であって自分自身ではないんですから。それでも、歩みだけは止めないでください。

でも、どうしても、どう頑張ってみても辛かったら、道具(仕事)を変えるという選択もあります。それは自分で考えて、自分で決断をしてくださいね。

人生は短く、時間には限りがあります。仕事にしろ、プライベートにしろ、自分を高めるために充実させていきましょう!

―瀬野社長、ありがとうございました!とても勇気をもらえるメッセージでした。

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