パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。
【TOPから学ぶ!vol.2】は、㈱アルドーレの木村友彦社長に登場いただきます。
アルドーレさんは、本日5店舗目のアルドーレ服部駅前店をオープンされた、勢いのある元気な企業さんです!オープンおめでとうございます!

そして、【アルドーレ】とは、イタリア語で情熱という意味だそうです。
勢いと情熱に溢れる会社のトップ・木村友彦社長に、働くヒント、生きるヒントを頂いてきました。
キーワードは、【可能性】です!
前編・後編の2回に分けてお送りいたします。

ではまず、前編をどうぞ!

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木村 友彦さん プロフィール
元気創造企業!!
株式会社アルドーレ 代表取締役。
1993年、23歳の時に父親が経営するパチンコ店へ入社。
現在5店舗を展開。(2010年4月28日服部店をオープン)
2009年、NPO法人第1回ぱちんこ情熱リーグの発起人メンバーとして副理事長を務める。

TOPから学ぶ!!-木村 友彦社長

 

―木村社長、本日はよろしくお願いいたします!まずはじめに、木村社長がトップとして心がけていらっしゃることを教えてください。

【権限委譲の徹底】

かつての私は、社長でありながら、自社の社員さんの可能性にフタをしていました。

それに気が付くまで、私は、社員さんを上から見下ろしていたと思います。

『自分が店長の業務に特化すれば、誰よりも絶対に業績を上げられる。』という傲慢な考え。

だから、『こいつにはできない。自分でやった方が絶対にいい。』という思い込み。

そして、『意識や気持ちの面で、経営者と社員には絶対的な差がある。』という勘違い。

口には出さなくても、こんな考えや思いが、きっと心のどこかに居座っていたんでしょうね。

これってどういうことかというと、結局自分の部下を信用していないんですよ。

信用していないから任せられない。信用していないから「ああしろ、こうしろ。それは違う。」と、口を出して、全て自分で決めてしまう。

いわゆる【ワンマンな経営者】だったんですよ。

それが、ここ数年。

参加した研修で、思いっ切り自分に向き合う機会に恵まれたんですね。その時に、先ほど話したような傲慢で、部下を信用していない、愚かで浅はかな自分に気がついたんです。

そして、社員さんがスキルアップしない、育たない、続かない、というのは、全て自分の責任、自分が源だったということが、やっと分かったんです。

ああ、俺が社員さんの可能性、溢れんばかりの可能性にフタをしていたんだな。と。

―そうだったんですか。研修をきっかけに自分に矢印が向いた、ということですか?

そうですね。また、業務をやる中で気付かされたこともありましたね。

機種選定といえば、業界の花形の業務ですが、1年ほど前まで、私が全部やっていました。社長でありながら、営業部長の役割も兼ねていたんですね。

「この仕事は、絶対俺の仕事や。俺にしかできひん。」と思い込んでました。

1、2年前のある日、メーカーさんのショールームで台を見ているとき、ふと、周りを見渡してみると、そこに来ている方全員が、自分より年下だったんです。若い店長さん、部長、課長クラスの方々でしょうか。

それで思い出したんです。

自分が入社したばかりの頃、23歳の時でしたね。父親の会社に、いきなり専務という肩書きで入り、右も左も分からない若造の頃ですよ。分からないなりに、メーカーさんへ行って、台を見ながら一生懸命考えて選んでたな。失敗を繰り返しながら、だんだん出来るようになったな、と。

そして、その頃の業界は、まだ平均年齢も高かったので、メーカーさんで顔を合わせる他店の方々は、自分よりずっと年上で、内心、「こんなおっさん達に今の機械、分かるんかいな?」と思っていました。(笑)

―気が付いたら、自分がそう思われる側になっていた、と言うことですか?(笑)

そうそう(笑)

ふと自分を見てみると、「俺、いつの間にか自分が思ってた【こんなおっさん】になってるな。」ってね。

そして、「ああ、俺は未だにこの仕事を誰にも渡さずこだわって、もしかしたら、10年後も、20年後も人に譲らないんじゃないか?」「このままじゃ、いけないんじゃないか?」と思い始めましたね。

そんなこともあり、今はどんどん権限委譲して、部下にやらせるようになりました。

私も不安でしたし、最初はみんな戸惑っていましたが・・・、やれるんですよね。

機種選定、営業計画の立案などの色んな業務を、任せれば任せるほど、当たり前のことなんですけど、やれる、ということに気がついたんですね。

そしていつの間にか、「俺がやるより、ずっといい。」と心底実感するほど、部下が成長したんです。

これまでは、「誰にもやらさん。俺がやる!」、それがリーダーシップとか、背中で見せる、という人材育成だと思っていたんですが、今は違いますね。

信じて、任せてあげる。そして、アドバイスしたり、フォローしたり、間違えているなと思っても、答えを最初から教えず、ヒントだけをあげて考えさせる。

それが人を育てる、ということじゃないかと、思っています。

今では、そうやって育ってくれた社員さんたちに対して、「俺に出来て、こいつらに出来ないわけが無い。」と思っています。今すぐには無理でも、社長業だってやれる、絶対やれる。と思っています。

弊社は、4月末に1店舗新規出店をし、5店舗になります。

10年先くらいのビジョンですが、将来的に分社化して5社あれば5人の社長に誕生してもらう。そんなこともやれたらいいな、と考えています。

―素晴らしいですね。木村社長が一番、社員さんの可能性を信じてらっしゃることが伝わってきました。

【同じ失敗を繰り返さないために。】

いまではそうですが、かつて、私は、優秀な人材の可能性を、自分の責任で潰してしまったことがあるんです。

好奇心旺盛でスキルも高い社員さんでしたから、当時の私にしては、彼にかなりの仕事を任せていました。

彼はアルバイトから入社し、すごいスピードで成長しました。店長、係長を経て、課長になり、ある時、その当時私がやっていた営業部長の領域まで成長してしまったんですね。

でも、その時私は、仕事を譲らなかった。

「お前、この辺でいいねん。先のことをやろうとせず、足元固めんかい!」というような具合で、それ以上の仕事を彼に任せなかったんです。

新しいことをやりたい、でも社長がやっているから出来ない。その時から歯車が狂い出してしまって、結果的に、この会社を去ることになったんです。

当時は、自分の責任に気が付いていなかったし、退社する方が彼にとっても良いだろう、と思っていましたが、今振り返ると、やっぱり私が彼の可能性を止めてしまっていたと思います。

今は立派に独立して、良いお付き合いをさせてもらっているので、あの時辞めたのも必然だったのかなとも思いますが、私はもう二度と、彼のように可能性のある人材を潰したくない。

だからこそ、社員さんを信じて、もっと権限と責任を与えていこう、と思っています。

部下の可能性を引き出すためには、経営者や上司が自らの観念を捨てることが必要だと思います。観念とは、つまり思い込みだったり、決め付けだったりするので、かつての私がそうであったように、それを捨てることが出来ないと人を信用できないし、人の可能性にフタをしてしまうと思うんです。

こんな話をしていても、まだ私自身、捨て切れていない観念があると認識しています。人が育つ組織のトップとは、それが出来る人だと思います。

―木村社長のおっしゃる【権限委譲】は、その経験からの気付きに基づいているんですね。貴重なお話をありがとうございます。研修に参加されたきっかけは、そんな自分を変えたい!と思われたからですか?

いえいえ、そんなたいそうなきっかけではなくて、友人にしつこく誘われまして(笑)当時は「俺はええわ~」と言ってたんですが、今となっては本当に感謝しています。

まぁでも、口では「俺はこのままでええねん!」と言いながら、誰もが心の中では成長したい、変わりたいという気持ちを持っていると思います。私自身も、外へ勉強しにいくことで、多くを学びましたし、沢山の仲間、親友ができました。

昔は、内にこもりがちだったんですが、社内にいる以上、社長である私は「お山の大将」なんですね。ただ、外に出て研修に参加したりすると、自分よりはるかに年下の子に負けたり、勉強させてもらえたりするわけですよ。それはとても意味があると感じました。

社員さんにも、どんどん外での学び、【他流試合】をして欲しいと思っています。同業他社の人、業界外の人と接することで、自社の良い点も見えるし、課題だと思うことも見つかり、それを改善する風土も出来てきます。

もっともっと、成長できると思います。

―積極的に学ぶことは、とっても大切なんですね。

木村社長は学びの機会を社員さんにも提供されているんですね。(後編へ続く)

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