今回の『TOPから学ぶ!』は、豊丸産業株式会社(本社:愛知)の永野代表取締役(後編)です!

前編では豊丸産業として打ち出していく機械コンセプトや、お客様(ホール)、エンドユーザー、業界に対する思いを聞かせて頂きました。

後編では、永野社長ご自身のお話をお聞きしました。

業界に入ったきっかけは、人生観を変える出来事に遭遇したためで、それ以来

「仕事に対して好きだとか、嫌いだとか、そんなことを言っている時点で甘い。」

と思うようになったとのこと。

ある意味ストイックな姿勢で仕事に臨む永野社長の夢や目標とは?

そして、自分に課しているとおっしゃる心がけを教えて頂きました。

すごくいい言葉で、グッときますよ!

ではどうぞ!

 

―それでは、業界に入られたきっかけを教えてください?

25年前にこの会社に入社をしたんですが、それ以前は監査法人に勤めていました。入社のきっかけは話せば長くなるのですが・・・、昔山登りをやっていて、遭難事故を起こしたことがあるんです。自分の人生観を大きく変えるような事故、それが一つのきっかけですね。

その頃はまだ20代で、人生とか、生きるとか、死ぬとか、それまで考えなかったようなことを、色んな角度で考えるきっかけになりました。支えてくれた家族や、周りの人への感謝、そこに対して自分が出来ること、色んなことを考えた結果、家業を手伝うことにしました。

先ほども少し話しましたが、幼い頃は家業がパチンコ業界であることに対して、人様に自慢できることではないと思っていましたし、継ぎたくないという気持ちもあったので別の道を選びましたが、その出来事があってから、生きているだけですごく幸運なことだし、命を与えてもらって仕事が出来ること自体が奇跡のようなことで、その仕事が好きとか嫌いとか考えている時点で甘い、と思うようになりました。

―ものすごい体験をされたんですね。好きとか嫌いとか考えている時点で甘い、という言葉はそんな体験をされた永野社長だからこそ言える言葉だと感じます。ところで、御社では山登りを研修に取り入れていらっしゃるとか?

ええ、新入社員が入社して、半年くらい経った頃に八ヶ岳登山研修をやっています。

山登りって不思議なもので、うちの新入社員もほとんど未経験なんですが、何となく登れちゃうんですよ。

お互いに支え合って、遅れる人は何とかついていこうと頑張り、前を行く人はもう少しペースを合わせて、引っ張っていこう、と全体に連帯感が生まれるんですよね。目標は、とにかく山頂を極めよう、とはっきりしているからかもしれません。

一つの目標を決めて、全員でそこへ向かっていく、という会社組織にも通じるものがあると思うんですよね。登りきったときの達成感も含めて。

同期の結束も固まりますから。一時的ですが(笑)

新入社員を対象に行うのは、やっぱり同期、というのを重視しているからです。先輩に言えないことや、悩んでいること、苦しいことを相談する相手だったり、支え合えるのはやっぱり同期ですからね。

―ありがとうございます。3年前に社長になられたとのことですが、社内的にどんなことを取り組んでこられましたか?

まずは、こんな厳しいときだからこそ、もっとホール様に目を向けた仕事をしよう、ということ。開発も商品も、営業もね。それを明文化して取り組んでいる最中です。

初めにも言いましたが、開発の担当メンバーがホール様に出向いて、直接お話を伺おうということを進めています。

もちろんエンドユーザーに目を向けることは大切です。でも、我々が感じる以上に、ホール様は日々エンドユーザーに目を向けて、色々と感じていらっしゃると思います。そういうホール様と我々がもっとコミュニケーションをとれば、エンドユーザーの声も機械に反映できると思っています。

また、機械開発に関しては、他社とは一線を画したものを作っていこうということ。

パチンコファンが減少している原因は、機械の種類が少ないということ。顔は違いますが、特性は似たようなものが多いですよね。もっと色んな機械を作って、お客様が選択できるようにしたいと思っています。

会社としては、一体感を持ってやろうということを掲げています。うちの会社にはヒーローはいらなくてね、お互い助け合って、常識とか、モラルをきちんと持ってやっていこうと話しています。

社員にどんな心がけで働いて欲しいか、という話をよくします。それぞれの立場にもよりますが、まだ入社して若い社員は、自分の家族のために。もう少し上の管理職になったら、自分の部下のために。さらに上の幹部に立場になったら、お客様のために。経営層になったら、社会のために、一生懸命頑張る。

それぞれ立場によって、誰かのため、何かのために頑張ることを広げていって欲しいと思います。

女房に言うと、「ワタシのために何もしてないじゃない」と言われそうですけどね(笑)

―永野社長がトップとして心がけていらっしゃることはどんなことでしょう?

一つは率先垂範。

自分に課している心がけが「にこにこ顔の命がけ。」京都大学の総長も務めた平沢興さんという方の言葉なんですが、顔はニコニコしながら、いつも命がけで必死にやる、ということですね。

―すごく素敵な言葉ですね!それでは永野社長の夢を教えて頂けますか?

豊丸産業という会社で言えば、父が創業した時の数字がありますよね、全てがその10倍を目指しています。

また、評価で言うと、売り上げとか利益、販売台数など数字の部分ではなくて、お客様(ホール、エンドユーザー)から信頼されるメーカーという面で、1番になりたいですね。

そして、父から土台ができた会社をもらっているわけですから、個人の目標としては今後、この豊丸産業をグローバルに活躍できる会社にしたいと思っています。

それが達成できたら、リタイヤして作家になりたいな。本を書きたいですね。

―読者の皆さんにメッセージをお願いします!

楽しいものを提供している場なので、自分達も楽しく仕事をしましょう。

生きている時間、大半が仕事をしているわけですから、ぎすぎすとして疲れることをやっていてもつまらないですからね。お客様にも伝わると思いますので、まず自らが楽しんでください!

初めてのメーカー様への取材、とても勉強になりました。ホール、メーカー、関連業者全てが一緒になって業界を盛り上げて行けると素敵です。

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