本日の『TOPから学ぶ!』は、大正商事株式会社(本社:大阪)の三枝社長(後編)です!

前編では、パチンコ店の本来あるべき姿、三枝社長が貫いている姿勢について教えて頂きました。

相手が「人」であるからこそ、エラーもあれば工夫もできる。

マニュアルでは伝えきれない部分を大切にしたいという三枝社長。

大正商事では、常連のお客様のことを「コンサル」と呼ぶそう。

とてもユニークなこの発想、実はすごく深いのです。

コンサル(お客様)の皆さんから、ダメだしやアドバイスを頂き、それを何とか改善しようとすることで、より顧客の望む店、支持される店に近づけるし、お店とコンサル(お客様)とのパイプが太くなっているんですね。

コンサルの皆さんがスタッフに気軽に意見を言えるお店の雰囲気。それはマニュアルだけでは作れないんですね。

こだわりのお店づくり、お聞きしました!

ではどうぞ!

 

―お話からお店の和気藹々とした雰囲気が伝わってきます。お店でもお客さんと笑顔で話しているスタッフの方を見かけました。

うちの店では、常連さんのことをコンサルと呼んでるんですよ。毎日の営業報告で、

「今日、コンサルAさん来られて、あの機械入れろ、とおっしゃってました。」とか、

「コンサルBさん来られました。あんたとこのイベントはこうだから駄目やねん!と言われました。」とか、それぞれ頂いたご意見を共有します。

お客さんの、しかもほぼ毎日打ってくれている方の意見って、一番参考になると思いません?だからコンサル(笑)

毎日打ってくれている方から言われたことだからこそ、何とかその指摘されたところを埋めようと思いますしね。

本当にありがたいですよ。

そういう意見を頂ける関係であるためにも、僕は「玉出し屋」でいたいと思ってます。 

―どういうきっかけでパチンコ業界に入られたんですか?

父が癌になり、いよいよ亡くなるという時に、ローランドを辞めて戻ってきたんです、30歳の時でした。

昔、父と大喧嘩して、絶対継ぐか、と思っていたんですよ。親父も継がす気なかったみたいで、そのうち売ったらいいわ、という気でいたみたいなんですが。

母も商売をやっていくタイプじゃないし、これは自分がやるしかないな、と思って。嫌で仕方がなかったですけどね。やっぱり家族を助けないとね。

この業界に対しては、仕事の面白みが分からなかったんですよ。

コンピューターおたくのプログラマーでしたから、自分が書いたプログラムがエラーなく動くことが「面白い」ってことだったんですよね。でもこの業界、相手は人でしょ?お客様にしろ、従業員にしろ。

先ほども言いましたが、人との関係が一番難しい。言ってみたらエラーばっかり。全然思い通りにならなくて面白くなかったですね。

社長って肩書きは動きにくいということで、初めは部長という肩書きでやっていました。実際やっていたことは今と変わらないですけどね、全部やってました。

経営のこと、税務、経理も全然分からないし、とにかく色々勉強しながら、キャッシュフロー経営を進めました。プログラマーをやっていたせいか、そういう仕組みを理解するのは簡単だったんですよ。言わばテクニックというかね。

一番困ったのは、大げさな言葉を使うと、帝王学、社長学というところ。

社長たるものこうあるべきだ、とかね。そういうの全くない、ないないない(笑)

だから、いまだに社長なんてやれてないと思ってるんです。

トップとして、という質問があったけど、そんなわけで答えが見つからないんですよね。

リーダーには色んなタイプがあると思うけど、例えばものすごいカリスマ性を発揮してみんながついていくようなリーダーと、こいつ頼りないから助けてやろうか、というタイプがあるとしたら、確実に後者です。

みんなに助けられていて、僕一人じゃ何もできないですよ。ダメ社長なんです(笑)

ピラミッド型の組織、とよく言いますが、うちの場合は逆ピラミッド型。

一番偉いのは現場の第一線で働いているバイトやスタッフの子です。僕は一番下。何にもやってないですから。指示系統は逆で、僕から発信したりしますけど、現場から情報が来るから指示も出せるわけでしょ。

コンサルのみなさんと接するのも現場やしね。

楽器を作っていたときもそうなんですが、それぞれの持ち場で、それぞれが違う役割を全うしているだけで、上下関係いらんやん、って思ってます。チームメイトという感じですよ。

―トップとしてとか、上司としてというより、自分もチームの一員で役割として社長をやっている、ということですか。

そうそう、そんな感じです。

かつては自分も人の下で働いた経験があるので、部下にとっていい上司でありたいと思って考えたりしましたけど、ある日そんなことを考えるのをやめたんですよ。だってそんなのは結局主観でしかないじゃないですか。

自分の考える「いい上司」は、部下にとって「いい上司」じゃないかもしれない。万人にとって「いい上司」なんていないわけじゃないですか。それであれば素のままの自分で勝負しようと思って、考えるのをやめました。

マイペースすぎるってよく言われますけどね(苦笑) 

―なるほど確かに、万人に受け入れられることなんてありませんよね。三枝社長は大遊協青年部会長もお務めでいらっしゃるのですね。

そうです。この業界が好きになったのは、大遊協の活動を通して知り合った同業の皆さんや、関連業者の方など、この業界の仲間に出会えたというのは大きな理由かもしれません。

この業界は遊びを提供することが仕事ですから、業界に属する人は遊ぶことに長けた人が多いなと思います。

人を楽しませたり、自分で楽しむことをよく知っている人たちが集まっている業界だと思いますよ。

来月、12月23日に大遊協青年部の取り組みとして「未来っ子カーニバル」というものを開催します。(大阪府門真市「なみはやドーム」で開催)

毎年やっているイベントなんですが、交通遺児をはじめ、様々な理由でクリスマスを両親と過ごせない子供達を招待し、様々なイベントを用意してクリスマス会をやるんですよ。

スケートリンクで遊んでもらったり、今年は世界一のロールケーキ作りでギネスに挑戦!という企画もあがっています。子供達にも楽しむこと、遊びを提供して、笑顔いっぱいになって欲しいと思っています。 

―とっても素敵なイベントですね。では最後に、読者の方へメッセージをお願いできますか?

もっともっと考えて欲しい!と思っています。

業界のこと、自分の仕事のこと、自分が何屋なのかということ。業界にもっと愛を持って考えて欲しい。

例えば低玉貸し営業が流行っていますが、なぜ1円が流行っているのか。

景気が悪いとか、外部要因は様々ありますが、その前から遊技人口が減少しているということは問題になっていました。

いまの業界の現状は、何が原因なのか。

原因のない結果はないんです。過去の積み重ねが今であり、今を良しとするなら過去は正しいし、今が悪いと思うのであれば、過去にしてきたことは間違ってるんです。

自分がこの先、この業界で生きていこうと思っているのであれば、とにかく考えることをやめてはいけないと思います。

先日、パチンコが大好きな知人に最近打っているかと聞きました。

そしたら、お金が持たないから打ってないそうなんです。そのかわり何をやっているかって、携帯ゲームをやっていて、その携帯ゲームに1ヶ月で1万円使うんだそうです。

高いと思いますか?

パチンコに置き換えると、1万円なんて、あっという間になくなりますよね。

それを考えたら、月に1万円なんて安い、って言っていました。しかも、パチンコとは違ってリターンのない、使いっぱなしのものに1万円を使うんですよ。

消費者には選択肢が山のようにあります。我々は、通信費とも勝負をしているんですよね。

そのことを忘れてはいけないと思います。

私の好きな聖書の言葉に、

「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」

という言葉があります。

これから先の未来、こうするんだ、と思い、そのために考え行動すれば、思い描く未来は開かれると思います。

共に業界の未来を見据えて頑張りましょう。

パチンコから携帯ゲームに乗り換える人がいるんですね。パチンコと比べれば月1万円使っても平気。という気持ち、分からなくはないです。もう一度パチンコで遊んで頂けるように考えなければいけない時ですね。三枝社長ありがとうございました!

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