パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。
本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社フェイスグループ(本社:福岡)の福山代表取締役専務(後編)です!

前回は日遊協での取り組みを色々と教えて頂きましたが、後編では企業経営者としての考えを聞かせて頂きました。
27年前にパチンコ業界に参入し、軌道に乗せることに必死だった時期から、
企業化のターニングポイントとなった出店。
さらなる出店を進めるにあたってスタートした新卒採用。
今でも悩んでいるという「育成」について。

教えながら学ぶこと。
育てながら成長すること。
いつまでも学び続けることが大切、という福山専務からメッセージも頂きました。

ではどうぞ!

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―会社が変わった、というターニングポイントはあったのでしょうか?

2002年に、店舗名を変更しました。それまでは21世紀という店舗名だったのですが、フェイスグループに変更を。

福岡の前原というところに、フェイス1000という屋号で1004台の店舗を出店しました。今までにない大型店の出店です。当時は九州内でも1000台規模の店は珍しかったですからね、この店のオープンを機に、社名も変えて新たなスタートを切ろう、という思いでした。

以前から少しずつ取り組んでいた企業理念なども少しずつ整備をして企業化を進めていきました。

それから、出店も進めていこうとしましたが、出店をするには優秀な人材を育てないといけない、さてどうしようと。新卒採用も、受け入れ体制も試行錯誤しながらやっていますが、育成という点に関しては、実際今でも悩んでいますよ。

―確かに、採用することよりも、採用したあとにどう育成するか、ということの方が難しいですよね。人を育てるとは、どういうことなのでしょうか。

育てるということ、ですか。自分が育たないと育てられないですよね。人に何かを教える以上は、自分の能力がどこまで達しているのか、今一度見つめ直さないといけないと思います。そして、自分の能力がまだそこに達していないと感じるのであれば、自ら学び、成長をしないといけませんよね。

そして、人を育てるということは自分が教わる、学ぶことかもしれないと思います。

「教えることで二度学ぶ」という言葉があるように、自分が教えているつもりでも知らずに学んでたり、教えられていることがあるんですよ。

私も、新入社員から学ぶことも多いですよ。2004年からスタートした採用活動の中で、色んな場面で学びのきっかけを与えられました。

教える立場から、教わる立場になることは往々にしてあるのだな、と。

それは年が上とか、立場が下とか、関係ないですよね。お互いがお互いのことを認め合えば、お互いに高め合えるのだと思います。

―教えることは学ぶこと、なんですね。福山専務がトップとして心がけていらっしゃることはどんなことでしょうか?

常に自らを客観視するということです。

これは経営者として、という視点になりますが、必然的にそういう(事業継承をして経営者になる)道を与えられたという部分はあるにしろ、自分がやってきたことが何らかの形になっているのか、ということがある瞬間不安になる時がきます。

立場が上がれば上がるほど、誰も自分の評価はしてくれませんからね。

自分に提言をしてくれる上司とか、この業界の経営者の場合はほとんどが親だと思いますが、そういう助言をしてくれる方々が世代交代をしていなくなると、どうしても客観的に自分を見つめ直す機会がなくなってきます。

弱さや足りないところを人から教わることはとても大事なことです。気付かせてくれる同業の友人たちや先輩方、教えてくれる方は沢山いるので、そこに耳を傾けることを忘れないように心がけています。

店長もそうですよね。役職があがるにつれ、指摘してくれる人が少なくなって、自分を客観的に見ることがだんだん難しくなります。そういう時にこそ、自分の上司、部下はもちろんのこと、他社の人や、異業種の人達との接点を持って、意見を求め、教えを請うことを忘れないで欲しい。

また、会社としても、そういった外部の人と意見交換ができる場を提供してあげたいと思いますよね。

―自分を客観視することはすごく難しいそうです。そのためにも、常に色んな人とディスカッションしたり、意見をもらったりしながら、柔軟な視点と発想が必要ですよね。そういう意味では日遊協での活動は、他社の方と共に活動することが多いのでは?

そうですね。ホールのみならず、業界のあらゆる業種から人が集まりますから。冒頭にも言いましたが、今年の4月から若手の方が中心となって色んなことを進めてもらっています。

手探りではありますが、今回のエッセー、絵手紙コンクールなど、業界認知、業界発展のためのアイデアが次々と出てきています。私もいつも刺激をもらっていますよ。

残念ながら、いま現在、日遊協の会員は減っているんです。それはなぜか、という問いかけは常に活動の中で意識しています。

やっている取り組みは素晴らしいと言って頂けるのですが、それが伝わっていないんですよね。広報委員として、一般の方はもちろんですが、業界で働く皆さんにも、しっかりと取り組み内容を広報していきたいと思っています。

そうすることで、きっと賛同してくれる人は増えていくのではないかと思っています。

このインタビューに出られた若手経営者の皆さんも、商売としてうまくいってらっしゃる企業様が沢山あります。

自分達が社会に対してできることは何だろうか、と考える段階に進んでいらっしゃると思います。

その、「何か」を同じテーブルで協議し、共に実現していきたいですね。

―日遊協の活動と企業の経営者としての活動、両立は大変では?

最近読んだ本で、藤原和博さんという方の「つなげる力」という本に非常に共感をしました。藤原さんは元リクルートにいた方で、民間人として東京都で初めて公立中学校の校長先生を勤められた方です。

藤原さんの考えの中に、「ベクトルの和の法則」という話があるんです。

企業のベクトルとはある意味別の方向に、個人(企業内個人と言います)のベクトルを向けることで、さらに大きな力を発揮するという理論です。

私が今力を入れている日遊協の団体活動も、一見企業の目標達成にはあまり関係のない活動に映るかもしれませんが、それらの活動はまず産業の発展に、それとともに企業の発展につながると考えています。だからこそ、団体活動に力を入れているんですよ。

企業としてのベクトルと、企業内個人としてのベクトルを常に意識して行動をしています。

―ありがとうございます。最後に読者メッセージをいただけますか?

社会人になったら、勉強はおしまいではありません。

仕事をしながらも、学ぶべきことはいっぱいあります。やっている仕事の技術的な面を学ぶことは当然ですが、それ以外にも自分の人格を磨くきっかけだったり、知識を増やすきっかけであったり、沢山のきっかけが転がっています。きっかけがあることに気づいて、気づいたときに一歩踏み出してみる、ということは大事なんじゃないかな、と思います。

私自身も、今本を読むことを習慣にしています。1年間に100冊は超えてます。

社内でクラブ活動的に、読んだ本をアウトプットするという会を有志を集めて行っているんですよ。あまりハードルを高くしないで、映画でもDVDでもいいから、何もないなら人の感想を聞くだけでいいから、という感じで、毎週やっています。これまで本を一切読んでいなかった社員が、もう3冊も読みましたよ、と言っていて、すごく嬉しくなりました。

業界で働くみなさん、いつまでも学ぶ姿勢を持ち続けて、自分を高めることを止めないでください!

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