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株式会社フェイスグループ 福山裕治専務 TOPから学ぶ

福山裕治/株式会社フェイスグループ 代表取締役専務。1985年12月に入社し、現在、日遊協で広報委員長も務める。フェイスグループは福岡県を中心に、12店舗を展開する企業様です。福山専務は、フェイスグループの代表取締役専務を務めると共に、日遊協の広報委員長として、業界の活性化、産業の発展のための活動に尽力されています。

本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社フェイスグループ(本社:福岡)の福山代表取締役専務です!

フェイスグループは福岡県を中心に、12店舗を展開する企業様です。今回は、フェイスグループの専務としての顔と、日遊協の広報委員長としての顔、両方が伺えるような取材になりました。

福山専務、本日はよろしくお願いします。福山専務は、日遊協の広報委員長として業界発展のための活動にもご尽力されているとお聞きしております。

はい、力を入れていることの一つです。今、大きな活動として、広報委員会でパチンコエッセー、絵手紙コンクールというものをスタートしました。昨年までは、パチンコに関する論文・作文のコンクールを9年間に渡って開催していたのですが、ややマンネリ化してきたのと、論文というのは難しいイメージがあって応募者にとって、とっつきにくい、少しハードルが高いものになっているのではないか、という意見がでました。

そこで、もう少し気軽に参加できるものにしようということで、今年からエッセー、絵手紙で応募してもらうことにしました。

TOPから学ぶ!! TOPから学ぶ!!

11月1日から募集をスタートとしているのですが、チラシを2万部ほど作りました。業界団体の広報誌に封入して露出をしていますが、どうにか一般紙にも取り上げてもらえないか、と模索しています。

というのも、この活動の目的は、一般のお客様にパチンコをもっと身近に感じてもらいたい、業界の活動を知って欲しい、ということに他ならないからです。

業界の現状を見れば、私も含め業界に携わる皆さんは危機感を抱いていらっしゃると思います。各企業としては、社会貢献活動や地域へのアプローチ活動を行っている企業様は多いと思いますが、もっと広い視野で、パチンコ産業が今後どういう方向性を持ってやっていかなければならないのか、ということを捉えなければいけないと思っています。

世の中に必要とされない産業が生き残るということはありえません。産業が衰退すれば、企業が生き残ることは非常に難しいですね。だからこそ、パチンコホールをはじめ、メーカー、代理店販社、その他関連業者全員が、同じ方向性を持って業界発展に取り組まなければならないと思っています。日遊協の活動はそれを目指しているのです。個々の企業だけではなく、横断的な組織だからこそ、大きな力が出せると思っています。

広報委員会でも、中心となっているのは各業種の若手の方達なのですよ。私は肩書きとしては委員長をやっていますが、実際は私が何かを言ってやるのではなく、自主的にどんどん意見が出てきます。

今後はどんどん世代交代をしていって、若手の方がこの業界の未来を切り開いてくれると思います。

絵手紙って、素敵ですね。福山専務の作品(チラシ裏に掲載)が素晴らしいです!沢山の人が参加して、パチンコを身近に感じてもらえると嬉しいですね。さて、世代交代というお話がでましたが、御社も次世代を担う若手育成のために新卒採用、教育に力を入れていらっしゃるとか?

ええ、2005年度から新卒採用を始めて、今1期生が入社6年目になります。まだ店長はいませんが、もうそろそろ、という人材もいますよ。新卒採用も継続して行っており、今年は14名が入社してくれています。就職氷河期と言われる中を勝ち抜いて入ってくれた人材なので、粒ぞろいで、非常に期待もしています。

新卒者は、特に当社の場合5割以上がパチンコ未経験者です。入社して最初の3ヶ月は、基礎的なことをしっかりと学んでもらう研修を実施しています。それこそ機械自体も初めてみるわけですから、名称や用語を覚えるところから、動かし方、メンテナンスの仕方。もちろんパチンコはサービス業ですから、接客の技術や心構えなど。企業理念に照らし合わせながら、基礎を学んでもらいます。

これらの研修を、実は店長が中心となってプログラムを作り教えています。1期生を採用したときは特にそうですが、やはり既存社員との温度差というか、新卒者が変に特別扱いされている、というような空気になることがあります。それを防ぐためには、はじめから店長や店の役職者に対して、新入社員を育成するのは自分達だ、という意識を持ってもらうことが必要だと思います。既存社員の意識やモチベーションも向上し、新卒者の成長スピードもあがりますね。

3ヶ月の現場研修が終わる7月に、店舗への正式配属をしています。将来の幹部候補生という期待もありますから、貪欲に色んなことを吸収して欲しいと思っています。

ただ、こわいのは「業界特有の発想」に巻き込まれることです。いわゆる、業界の常識というやつですよね。狭い範囲でしか思考ができなくなると、自由な発想はなくなります。できるだけ社内に閉じこもらず、社外との関わりも積極的にもってほしいですね。

とはいえ、入社して右も左もわからない中で、社外との接点といっても、無理な話しですから、そういうことも会社として、また業界団体としても提供していきたいと考えています。企業間で人材交流などをされている企業様もありますが、そういったことをもっと大きな規模でやれたらいいなと思っています。たとえば同じ新卒者であったり、同じ境遇の人間同士がコミュニティを作って、一緒に活動できる場を提供できればいいですね。この業界ではなかなか難しい横のつながりというか。

社外の仲間との交流で、新しい発想や自由なアイデアが出てくると思います。そして、横断的な組織を通じて、産業の発展のために何か自分達ができることはないか、という広い視野で色んな取り組みをやってほしいと思いますね。

福山専務ご自身も新卒入社されたのですか?

いいえ、私は一度ほかの会社に就職をして、サラリーマンをしました。兄もいますので、すぐにこの業界に入らなくても良かったのですよ。社会に出るにあたって、何かやってやる!という思いで入社しましたね。

でも、社会に出てすぐの人間にできることなんて、ほとんどないじゃないですか。自分の考えの甘さを思い知らされて、会社を退職することにしました。その時にちょうど、店舗展開もやっていこう、というタイミングだったので、父の会社に入社することになりました。

はじめは他社ホールで修行させて頂きました。当時2店舗展開しており、既存店で一般職からのスタートでした。その後、店長、部長、常務とやってきて、今は専務という立場になります。店長の頃を振り返ると、いまから20年以上前の話ですから、正直言うと今とは全く違う環境でしたね。社員にしても、スポーツ新聞で正社員を募集して、その日暮らしの人達がお金と住むところを目当てに集まっていましたから、接客サービスなんてものはありません。

当社は今から27年前にパチンコ業界に参入しました。その時はフィーバーブームが起こっていたころで、それが下火になる一歩手前くらいのスタートでした。その翌年には規制が入ってフィーバー機はなくなり、ぐっと厳しくなりましたね。翌年に2舗目を出したのですが、それも思うようにはうまくいっていませんでした。

その頃に私が入社しました。だから、とにかく商売としてやっていくのに必死でしたね。接客サービスなんてできなかったし、企業理念もありませんでした。企業としてこうしていきたいとか、このままじゃいけない、という思いはありましたが、なんとか軌道に乗せたいという方が先。毎日毎日、結果が出る世界ですからね。やりがいはありますが、非常にシビアな世界です。

会社が変わった、というターニングポイントはあったのでしょうか?

2002年に、店舗名を変更しました。それまでは21世紀という店舗名だったのですが、フェイスグループに変更を。福岡の前原というところに、フェイス1000という屋号で1004台の店舗を出店しました。今までにない大型店の出店です。当時は九州内でも1000台規模の店は珍しかったですからね、この店のオープンを機に、社名も変えて新たなスタートを切ろう、という思いでした。

以前から少しずつ取り組んでいた企業理念なども少しずつ整備をして企業化を進めていきました。それから、出店も進めていこうとしましたが、出店をするには優秀な人材を育てないといけない、さてどうしようと。新卒採用も、受け入れ体制も試行錯誤しながらやっていますが、育成という点に関しては、実際今でも悩んでいますよ。

確かに、採用することよりも、採用したあとにどう育成するか、ということの方が難しいですよね。人を育てるとは、どういうことなのでしょうか。

育てるということ、ですか。自分が育たないと育てられないですよね。人に何かを教える以上は、自分の能力がどこまで達しているのか、今一度見つめ直さないといけないと思います。そして、自分の能力がまだそこに達していないと感じるのであれば、自ら学び、成長をしないといけませんよね。

そして、人を育てるということは自分が教わる、学ぶことかもしれないと思います。「教えることで二度学ぶ」という言葉があるように、自分が教えているつもりでも知らずに学んでたり、教えられていることがあるんですよ。

私も、新入社員から学ぶことも多いですよ。2004年からスタートした採用活動の中で、色んな場面で学びのきっかけを与えられました。教える立場から、教わる立場になることは往々にしてあるのだな、と。

それは年が上とか、立場が下とか、関係ないですよね。お互いがお互いのことを認め合えば、お互いに高め合えるのだと思います。

教えることは学ぶこと、なんですね。福山専務がトップとして心がけていらっしゃることはどんなことでしょうか?

常に自らを客観視するということです。

これは経営者として、という視点になりますが、必然的にそういう(事業継承をして経営者になる)道を与えられたという部分はあるにしろ、自分がやってきたことが何らかの形になっているのか、ということがある瞬間不安になる時がきます。立場が上がれば上がるほど、誰も自分の評価はしてくれませんからね。

自分に提言をしてくれる上司とか、この業界の経営者の場合はほとんどが親だと思いますが、そういう助言をしてくれる方々が世代交代をしていなくなると、どうしても客観的に自分を見つめ直す機会がなくなってきます。弱さや足りないところを人から教わることはとても大事なことです。気付かせてくれる同業の友人たちや先輩方、教えてくれる方は沢山いるので、そこに耳を傾けることを忘れないように心がけています。

店長もそうですよね。役職があがるにつれ、指摘してくれる人が少なくなって、自分を客観的に見ることがだんだん難しくなります。そういう時にこそ、自分の上司、部下はもちろんのこと、他社の人や、異業種の人達との接点を持って、意見を求め、教えを請うことを忘れないで欲しい。

また、会社としても、そういった外部の人と意見交換ができる場を提供してあげたいと思いますよね。

自分を客観視することはすごく難しいそうです。そのためにも、常に色んな人とディスカッションしたり、意見をもらったりしながら、柔軟な視点と発想が必要ですよね。そういう意味では日遊協での活動は、他社の方と共に活動することが多いのでは?

そうですね。ホールのみならず、業界のあらゆる業種から人が集まりますから。冒頭にも言いましたが、今年の4月から若手の方が中心となって色んなことを進めてもらっています。手探りではありますが、今回のエッセー、絵手紙コンクールなど、業界認知、業界発展のためのアイデアが次々と出てきています。私もいつも刺激をもらっていますよ。

残念ながら、いま現在、日遊協の会員は減っているんです。それはなぜか、という問いかけは常に活動の中で意識しています。

やっている取り組みは素晴らしいと言って頂けるのですが、それが伝わっていないんですよね。広報委員として、一般の方はもちろんですが、業界で働く皆さんにも、しっかりと取り組み内容を広報していきたいと思っています。そうすることで、きっと賛同してくれる人は増えていくのではないかと思っています。

このインタビューに出られた若手経営者の皆さんも、商売としてうまくいってらっしゃる企業様が沢山あります。自分達が社会に対してできることは何だろうか、と考える段階に進んでいらっしゃると思います。

その、「何か」を同じテーブルで協議し、共に実現していきたいですね。

日遊協の活動と企業の経営者としての活動、両立は大変では?

最近読んだ本で、藤原和博さんという方の「つなげる力」という本に非常に共感をしました。藤原さんは元リクルートにいた方で、民間人として東京都で初めて公立中学校の校長先生を勤められた方です。

藤原さんの考えの中に、「ベクトルの和の法則」という話があるんです。企業のベクトルとはある意味別の方向に、個人(企業内個人と言います)のベクトルを向けることで、さらに大きな力を発揮するという理論です。

私が今力を入れている日遊協の団体活動も、一見企業の目標達成にはあまり関係のない活動に映るかもしれませんが、それらの活動はまず産業の発展に、それとともに企業の発展につながると考えています。だからこそ、団体活動に力を入れているんですよ。

企業としてのベクトルと、企業内個人としてのベクトルを常に意識して行動をしています。

ありがとうございます。最後に読者メッセージをいただけますか?

社会人になったら、勉強はおしまいではありません。

仕事をしながらも、学ぶべきことはいっぱいあります。やっている仕事の技術的な面を学ぶことは当然ですが、それ以外にも自分の人格を磨くきっかけだったり、知識を増やすきっかけであったり、沢山のきっかけが転がっています。きっかけがあることに気づいて、気づいたときに一歩踏み出してみる、ということは大事なんじゃないかな、と思います。

私自身も、今本を読むことを習慣にしています。1年間に100冊は超えてます。社内でクラブ活動的に、読んだ本をアウトプットするという会を有志を集めて行っているんですよ。あまりハードルを高くしないで、映画でもDVDでもいいから、何もないなら人の感想を聞くだけでいいから、という感じで、毎週やっています。これまで本を一切読んでいなかった社員が、もう3冊も読みましたよ、と言っていて、すごく嬉しくなりました。

業界で働くみなさん、いつまでも学ぶ姿勢を持ち続けて、自分を高めることを止めないでください!

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