パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。
本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社ダイエー(本社:石川)の浅野社長(後編)です!

浅野社長は社長になってからの3年で、理念作りのプロジェクトをはじめとする組織改革を進めてこられました。
ようやく形になってきたところ、とおっしゃる反面、気になる課題も。
店長をリーダーとしたチームであるはずのスタッフが、個人で勝手に動いてしまい、なかなか成果が出ない、とのこと。
もっとチームが一丸となり、一緒に成長していける組織にしたい。
1人の100歩じゃなくて、100人で1歩を踏み出したい。
そのためにはやはり、現場の長である店長がキーになってくる。と話してくださいました。

自らがトップとして目指す姿、店長に求める姿、そして業界全体で目指したい姿。
それぞれをお話いただきました。

ではどうぞ!!

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―前回は社長になられてからの3年間での取組みをお聞きしました。
3年経った今、浅野社長がトップとして必要だと思われる事はどんなことでしょうか?

やっぱり自分が強くならないといけない、とすごく思っています。

色んなことがありますからね、その度に揺れますし。でも揺るぎない信念をもって、それを貫き通す強さが必要だと思っています。

私であれば、みんなを笑顔にしたい、幸せにしたい、これだけは絶対に貫き通さなければいけません。その軸を持って、ひとつ一つを判断するんです。トップの中でこれの信念がぶれると、会社はいい方向には行きませんね。

社員のみんなは理念に共感してくれていますが、結局のところ、一番腹に落ちてるのは私なんですよ。それがみんなが本当に笑顔で働ける環境をしっかり作っていくんだっていう、自分の揺るぎない信念となっているんですね。だから、社長が変わったら作り直した方がいいでしょうね。

あとは、優しくありたいと思っています。優しくあるためには、強くないといけない。そしてわがままじゃないといけないんだけど、そういうことも超越していきたいですね。

わがままをやりすぎると、トップダウン組織で考えない組織になります。

わがままは自分の思い通りにならないと腹が立ちますよね。でも単純にそこで叱ってしまうとだめで、それを達観するというか、苛立ちや怒りたいという感情、欲をコントロールしないといけないと思います。その上で、自分のこだわりも含めつつ、うまくみんなに浸透させていかないといけないと。

自我が出過ぎるといい結果にはなりません。だからこそ、そういう人物にならないといけないんだろうな、と思います。

難しいんですけどねえ・・。

―では御社の店長に求めることは、どんなことでしょうか?

必要最低条件としては、やはり理念に共感できるかどうかということ。

人の上に立つ人間として、利己ではなくて利他をもっている。自分ではなく、他者を利するというような、献身的な部分は必要だと思いますね。

能力的な面はカバーできますからそういう心根の部分がベースにあって、あとはやっぱり人を動かしていく力ですよね。どうやって自分の店にいるキャストのメンバーを動かしていくか、どう組織図を組んで、役割分担をして、モチベーションをあげてやっていくか。その組み立てが出来るかどうかじゃないですかね。

仕事って、嫌々やっていて成果は出ません。

やっぱり、辛いこと、苦しいことがあったとしても、総合的に見たときに「楽しい」が勝ってないと。毎日仕事に行くのが嫌で仕方ないとか、日曜日のサザエさん症候群ってあるでしょ?ああなったら絶対にいい結果は出ませんよね。それはもう、ポジションチェンジをしてあげた方がいいと思います。

そうならないように、いかにモチベーションを高めるか、でも個人個人のバラバラ集団にならないように、やる気の方向をある程度太い矢印の中でおさめて、こっちに行くんだよ、というのを示してあげる役目を、店長には担って欲しいと思っていますね。

一昨日も全体でのミーティングで話したのですが、今の当社はどうしても個人で勝手に動いてしまう傾向にあって、それが成果として出ていないんですよ。

店長にはみんなにチームとして成果を出していくことを意識させて欲しいと思っています。それが個人の成長にもつながるし、全体として前に進んでいけると思います。

10人いるうちの1人だけが頑張っているのではなくて、10人いるうちの8人、9人が、欲を言えば10人全員が頑張ってる姿が理想で、そのためには目指すべき共通のビジョンを繰り返し意識させることが必要。そのマネージメント能力というか、それが今必要だと感じています。

「1人の100歩よりも、100人の1歩」にしたい、というところですね。

1人で動いていても、それをサポートする人がいないと、まだまだ未熟なので変わらないし、1人でやるよりも、人が本当に信頼しあって協力しあったら、もっともっといい効果がでる。1+1は3にも、4にもなるんですよね。

―最後に業界で働く皆さんへメッセージをお願いします。

この業界で働く中で、もちろん私自身も含めて、自分達の存在意義を持って頑張っていきたいな、と思いますね。

僕達の業界って、商品があって、お客様に来て頂いて、玉が出たとか出ないとかって言いながら帰って頂く。ホールにスタッフがいて、朝来て、夕方帰って、というサイクルです。

その中で、僕達の存在意義って一体何なのでしょうか。

来て頂いたお客様もそうですし、今一緒に働いてくれている仲間に対して何ができるだろう。それがホールの存在意義の一つだと思います。

社会貢献ももちろん大事で、やらなければいけないと思います。でも、まずは自分の周りにいる人たちに一体何ができているんだろう。その人たちの成長のために、その人の人生に対してどういうメリットを与えられているんだろう。

雇用する側とされる側の関係だけで終わってはいないか。

ホールで働くことをだたの作業として捉えて、終わってはいないか。

時間が早く終わらないかな。と思って働くようなものでは、成長もありませんよね。

例えば学生がうちのホールでアルバイトをして、卒業して社会に出たときに、「いい人間」であって欲しいと思うんですよ。

ある面では、パチンコ業ってすごく低く見られますが、そこにネガティブになるのではなくて、

そうじゃないんだ、僕達は色んなタイプの人を受け入れて、その人がより「いい人間」になって社会に戻っていけるようなホールを作っているんだ。そうなれば、そこで存在意義が出していけると思うんです。

その人の人生の中で、このホールで働いていたことが、すごい転機だった。自分は夢を持つことができた、こんなに成長できたとか、元気になって明朗闊達で目がキラキラしている、そういう人が育って出て行くようなホール業界になりたい。それが目標です。

ただのホールじゃないよ、憩いの場というだけじゃないよ、と。全国のホールさんが、そういうことを考えて、「いい人間」を社会に送り出しているんだ、となれば、この業界の存在意義ってもっともっと高まると思います。

松下幸之助の言葉で、「松下電器は人をつくる会社です。あわせて、家電をつくっております。」という名言がありましたが、そこにいる人がすごく輝いていて、夢を持ってて、日本の社会にどんどん出て行く。共にそういう業界にしていきましょう。

―松下さんのその言葉は、グッときますね。確かに「人をつくる業界」ってとても素敵です。優秀で良い人間を社会に輩出することこそ、最大の社会貢献かもしれません。浅野社長、ありがとうございました!

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