パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。
本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社ベックアンドカンパニー(本社:京都)の白川社長(前編)です!
祖父の代から続く家業を引継ぎ、3代目として新たな改革に挑む若き社長の本音に迫りました。

かつてはナンバー2として組織を支えていた頃は、
仕組みや手段を考え、裏方に徹することが自分の仕事だったそうです。
組織のトップを務めるにあたり、「手段や方法論だけでは、最終的に人は動かへんな。と思いました。」
自分の思ったこと、感じたことを素直に人に伝え、共感してもらってこそ一つになれる。
そのことに気がついてから、まず自らを改革し、思い描く会社を作ること、それを存続させることを目標に、ようやく動き出したところだと話してくださいました。

一見クールで飄々とした様子からは想像もつかない、熱い情熱を持っている方で、お話を伺いながら、白川社長が目指す組織、社風、貫きたい想いがすごく伝わりました!

では、どうぞ!

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白川 智久さん プロフィール

株式会社ベックアンドカンパニー (https://ssl52.heteml.jp/fusion-m/baek/index.html)

取締役社長

1979年9月16日生まれ 31歳 O型 おとめ座
趣味 サーフィン
平成13年 祖父克己氏が創業した白川観光(ベックアンドカンパニー前身)に入社
平成14年7月 兄である白川清久と共に株式会社ベックアンドカンパニーを設立 同時に常務取締役に就任
平成20年9月 取締役社長に就任 新たな組織改革に取り組む

TOPから学ぶ!!

 

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―白川社長、本日は何卒よろしくお願いいたします。業界に入ったきっかけは?

当社は、僕の祖父の代からこの事業に携わっていてます。もともと僕はパチンコも数回しかやったことがなかったし、あまり興味がなかった、と言うのが正直なところです。

ただ、進路について考えた際、僕もいずれは自分で何か商売をやってみたいと思っていたので、経営について学んだり、教えてもらえたりできるんだろうなというのと、祖父の時代から代々続けてきたこの商売がどういうものなのか、親の仕事がどういうものなのか、勉強してみようと思い、夏休みに1ヶ月アルバイトをさせてもらったんです。それで興味が沸き、家業のおかげで今の自分があるし、その中で何かできることがあったらいいな、という思いからこの業界に入りました。

父の時代は祖母が父を背負ってホールで仕事してたなんて話も聞きましたし、仕事と普段の生活がすごく密接だったみたいなんですが、半世紀たった僕の代では、逆にそういう面は薄れていたのかもしれません。幼少の頃からこの業界に対して好きも嫌いもなくて業界に入ることに抵抗もありませんでした。また事業継承をする予定でもなかったから、本当に自分が好きで頼んで入社させてもらった、というスタートでした。

入社してからは、まず自店に住み込みで半年働いて、そのあと他社さんで約1年ほど修行させてもらって戻ってきました。

戻ってからは本社勤務で、その後2002年に兄と二人で今の会社ベックアンドカンパニーを設立し、常務取締役に就任しました。主に営業面、数値面を統括するのが僕の仕事でした。

―その後、2008年に社長に就任されましたが、どういうお気持ちだったんですか?

社長に就任することが決まってから半年くらい悩みました。

それまで社長になることが自分の目標でやらせて欲しいとは言ったものの、社長になってから何をしたいのかということや、どんな会社にしていきたいのかということを考えられていない自分に気がついたんですよ。

今までは、父の会社に入社をして早くから役職にもつけてもらって・・というように、もちろんそれぞれのポジションで目標があって、それに向かってやってはきましたが、何となく与えられた環境でその流れに乗ってやっていたように思うんです。

それがいざ社長となると、意味や意義、存在価値というものをしっかりと持っていないといけないんじゃないかと思って。

会社を持つってどういうことなんやろう、人を束ねていくってどういうことなんやろう、どんな会社を作っていきたいんやろう、そもそも俺は何で社長になりたかったんやろう。そういうことを考え続けました。

最終的に行き着いたのは、ずっと昔から自分の中で大切にしてきた考え、生きる上での自分の軸になっていることでした。

それは「人生を楽しむ」というとても単純なこと。せっかく生まれてきたのだから人生を楽しみたい。人生の半分以上の時間を費やす仕事も、どうせやるのなら思い切り楽しみたい。全てを楽しむことこそが幸せな人生なんじゃないか。

まずは自分自身が楽しむこと。そしてご来店頂けるお客様に楽しんで頂くこと。お客様が楽しんでくださることがまた、さらに大きな自らの楽しみに変化していく、つまり楽しみが連鎖していくと考え、「ENJOY・楽しみは楽しみを生む」という企業マインドとして定めることにしました。

はじめは、企業理念というものは難しくしないといけないのかなとも思いましたが、みんなが理解しないと意味が無いし、自分の思いを素直に、ストレートにみんなに伝えることが一番大切なんじゃないかと思ったんですよね。

そこに至るまでに結構時間がかかりましたね。

―常務の頃の役割と今トップとしての役割で一番変わったことはなんでしょうか。

ものの見方、考え方はすごく変わりましたね。今の方が、「人」への思いは強いです。

常務でいた頃は、いわゆるナンバー2というポジションで、もちろんその当時も人のモチベーションや、社員のやりがいをどう創出していくかということは考えてはいましたが、どちらかというと組織の作り方をメインで考えていて、仕組やルールを作ることとか手段についてばかりを考えていました。

社長になってからは、手段方法論だけでは最終的に人は動かへんな、と思うようになりました。もちろん制度や手段は大切だし、絶対に必要だとは思っていますが、それだけじゃ人は動かない。

大前提として思いとか心根の部分、存在価値とかやりがいとかがあった上に仕組みやルールがあって初めて効果を成すものじゃないかなと思っていて、その根本的なもの、何よりも大切なものをみんなに伝えることが自分の役目なんかな、と今は思っています。

それが何なのかは、正直言うとまだはっきりとは見えていません。何だろうと考えるようになってから、そのために自分はどうあるべきか、どうしなきゃいけないのか考えるようになりました。

―具体的に行動も変えられたのでしょうか?

そうですね。社長なって一番最初に、俺はお客様のことを見てたんかな、そう思いお客様アンケートをとることにしたんです。1年半くらいかけて、お客様から色んなご意見頂いきました。

もっと玉出してくれ、とか沢山くるんやろうなと思いましたけど、それよりも設備とか、環境に関すること、居心地のいいスペース、楽しむための空間を作ってくれ、というようなご意見が多かったんですよね。

勝ち負けの要素はもちろん大切で、それがあるから来てくださるのだと思いますが、それが100%じゃない。それだけがお店に来る魅力ではないんだよ、ということを、逆にお客様に教えて頂きました。

お客様の声を基に、お店としてお客様に提供できるものをはっきりと打ち出そうと、みんなでミーティングを重ね、店ごとにコンセプトを作りました。

それをスタッフひとり一人に説明して理解をしてもらい、お客様に楽しんでいただくためにどうすればいいかとみんなで考え、みんなで店作りをしています。

何が正解かは分からないし、正解なんて無いのかも知れませんが、お客様が楽しんで頂けるものを追求し続けることが大事なのだと思っています。

あと、スタッフのみんなと接触する機会を増やしました。

常務の時は全然なかったんですよ。正直言うとみんなと話したりすることが得意じゃないし、自分は常に「常務」でいなくてはいけない、認められないといけないと思っていたので苦しかった面もあって、全然接していませんでした。だけど、そういう時間を増やして自分を見せるというか、働いているみんなが「うちの社長ってこんなヤツやねんで」って言ってもらえるのが一番いいんちゃうかな、って思ったんです。

個人面談をしたり、食事会をしたり。主婦のメンバーとは一緒にケーキを食べました。

僕が何か話すというより、みんなわいわい話しててすごい楽しそうでした。僕の存在は完全に忘れられてて(苦笑)それ見てるのが楽しかったですよ。でも、いざ僕が話し出すと、みんな僕の方見て、真剣に受け止めてくれて嬉しかったなあ。

個人面談で2店舗間の交流がほしい、っていう声も結構あったので、アルバイトさんも含めて全スタッフを3チームに分けて、京楽さんの工場見学をさせてもらいました。

みんなほぼ初対面ですから、行きのバスで僕と次長が司会進行をして、自己紹介しながら行ったんですよ。みんなすごく楽しんでくれて、僕にとってすごく濃い思い出になりました。

後日出してもらった感想文は、「お昼のひつまぶし美味しかったです。」って書いている人が多くて、それがメインみたいになってましたけど(苦笑)

本社メンバーが、みんなが楽しめるにはどうしたらいいかなって考えて、一生懸命企画してくれたから良かったんだと思います。本当に感謝ですね。

これまでの当社の雰囲気とは全然違う空気感で、僕が作りたい会社、作りたい雰囲気ってこういうことなんやなって感じました。

―少しずつ、会社の雰囲気が変わっている様子が伝わります。後編では、白川社長が諦めない理由、使命について、お聞きします!

続きは後編で◎

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