パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。
本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社ジョイナス(本社:京都)の齊藤取締役営業部長(後編)です!

「最近の若いもんはやる気がない。やっぱりゆとり世代はだめだ。」

と、1度でも思ったことのある方。今日の記事は必見です。
何度注意してもなくならなかった身だしなみの乱れが、さっぱりなくなった理由。
そこには、やる気のスイッチを押すためのヒントがあったそうです。

自らが能動的に参加できる組織のために、企業理念を作ることも社員に任せたジョイナスさん。
参加なくして、決意なし。
この言葉に込められた思いをお話頂きました。

では、どうぞ!

*********************************************

―前回、徐々に会社として一つににまとまりつつある、というお話をして頂きました。実際に働く社員の皆さんには、どんな思いで働いてほしいと考えてらっしゃいますか?

そうですね、独立するつもりで仕事して欲しいですね。うちを踏み台にして、のし上がってやるというぐらいの感覚を持って働いて欲しいなと思います。

飲食店の社員って、パチンコ業界よりも労働環境が悪い面があったり、体力的にもすごくしんどい仕事だと思うのですが、素晴らしくモチベーション高いんですよね。それは、独立、という夢を持っているからだと思うんです。

パチンコ店は、独立しようとすると初期投資額も大きいし、簡単にはいかないかもしれないけど、飲食店でいう独立に変わるものが、何かこの業界でないかな、とずっと考えてます。

今の若い子って、ゆとり世代とかよく言いますが、能力が低いわけでもなんでもなくて、すごい能力持っているんだけど、動機付けが難しいんだと思うんです。スイッチさえ入れたら、すごい力を出せるんですよね。

それを感じたのは、うちの会社で身だしなみの研修をやったときです。

僕自身が身だしなみにすごくうるさくて、ずーーっと言い続けてたんですよ。

一番難しかったのは、女の子の髪の色と髪型。身だしなみとおしゃれを履き違えている子が多くて、何度言っても直らないし苦労していました。

私は、直接スタッフには言わないことにしていたので、店長に「どないなっとんねん。」と怒って、店長がスタッフに言って一時はおさまるんですが、ほとぼりが冷めた頃にはまた元通り。

それをずっと繰り返しているうちに、店長が嫌になって辞める、なんてこともありました。

どうしようかと困っていた頃に、業界紙で他社さんの取組みを見て共感しまして、うちでオリジナルの身だしなみマニュアルを作ったんですよ。すごく可愛いけど、キチンとした髪型のセットの仕方とか、綺麗に見えるメイクのポイントだとか。

そしてプロのメイクアップアーティストに来ていただいてそのマニュアルに沿った研修をやってもらいました。スタッフの一人がすっぴんになって、ビフォー&アフターみたいにね。

それ以来、あれだけしつこく言い続けてもなくならなかった身だしなみの乱れが、バッチリなくなったんです。

それを見た時に、

あの子達が、いいな、やりたいな、と思ったからできるようになった。単純にこれまでは、それがいいな、と思わせられていなかった。全ての事柄において、やる意味をきちんと伝えないといけないし、やりたくなるような仕掛けを作っていかなあかん。やりたい、というスイッチが入ったときに、この子達はすごい力を発揮するんだ。

ということを、実感させてもらいました。

だから、今の若い者は・・・と文句を言ってるんじゃなくて、動機付けられるような仕組み、仕掛けをいかに作れるか、それさえ上手く行けば、今の若い子達は、すごい結果を出してくれると思います。

―ありがとうございます。確かに、押し付けるより「いいな、やりたいな」と思わせることで、自発的にやるし、その方がパフォーマンスもあがりますよね!それでは、店長に求めることとはどんなことでしょうか?

店長には当たり前のことですが、店に対する愛着を持って欲しいですね。店は自分のもの。そして、従業員、スタッフは自分の子供のように考えて欲しい。

自分の子供が悪いことしたら、絶対に叱る。良いことしたら、絶対に褒めると思うんですよ。それと同じように、スタッフに接して欲しいです。

それから、お客様に対しては、誤解を招く表現かもしれませんが、恋人のように接して欲しい。初めて恋人を部屋に呼ぶとき、必死で掃除しますよね。ご飯は何食べようか、女性であれば何を作ってあげようかと献立を必死に考えたりしますよね?それがおもてなしの心だと思うんです。

あくまでも「仕事」ではありますが、ドライに割り切るのではなく、そういう思いで働けた時、本当に人だけで勝負できる店になるんじゃないかな、って思いますね。弊社はそれを目指しています。

最近、そういう雰囲気というか、空気は全店でだいぶ出来上がってきつつありますよ。地域とのつながりも増えてきましたし、店長が一生懸命やってくれてる結果だと思います。

うちの店長って、一言でいうと、「ええやつ」なんですよね。僕はよく厳しさがない、と言って怒ってますけど(笑)

本当に皆「ええやつ」なんですよ。

6店舗中、半分がたたき上げで、半分は転職してきた店長ですね。転職組もギスギスするわけでもなく、すぐに溶け込んでます。その辺がうちのよさでもありますね。

去年店長が中心になって、経営理念を作りました。

参加なくして、決意なし。みんなで参加して作って、みんなで決意しようや。

ということで、店長が中心となって作ったんですよ。どっちかっていうと、僕もあんまり入ってないくらいです。いい理念ができたな、って思ってます。

(株式会社ジョイナス企業理念はコチラを参照⇒http://www.lju.co.jp/company/index.html

自分達で作っていますからね、実践できていない場面を見たときには、めちゃくちゃ厳しく言いますよ。

今は、正しいことをやったからといって、業績がよくなるわけではないし、結果と言うのは、思い通りに出るわけではありません。

ただ、結果につながるように必死にやったのか、会社の思いに共感してやっているのか、そこに関しては、厳しく見ているつもりです。もしそれをやった上で、結果が出ないのであれば、上司の責任です。そこはもちろんバックアップをしますし、その信頼関係がお互いないと、上手くいかないですよね。

―自分達で自ら経営理念を作ったとなると、実践しないわけにはいきませんよね。

まだまだ発展途上の組織ですから、出来てないことも多いですよ。

でも、最近一つ嬉しいことがありました。

会議の場で、どうしてもこれをやりたい、と提案してきた店長がいて、それをフォローしている営業課長がいたんですね。僕からするとちょっと根拠が乏しいと思う部分があって、考え直してくれ、と反対したんです。同席していた社長も反対しました。

それで次の会議で、また同じ提案をしてきたので、僕はもう一度反対しました。

それでも課長が、絶対これしかないからやらせてください。と詰め寄ってきて、結局押し切られたんですよ。

そのときね、単純に嬉しかったんです。

これまでは、社長や僕に反対されたらスッと引く人が多かったんですね。反対されてまでやって、失敗したらどうしよう、とリスクを取るのを怖がっていたんですよ。

それが今回は、違いました。「覚悟は出来てるんやな?」と一応釘は刺しながらも、「突っ込んできよった!責任が出てきたんやなぁ。」って、実は嬉しかったんですよ。やっとそういう芽が出てきたなあ、と。

何度も言いますが、私自身この会社の将来に対して、すごくわくわくしています。

今、私が一番辛いのは、自信をつけさせてあげることが難しい、ということ。

この厳しい状況で、当然他店も頑張っているから、どれだけ頑張ってもなかなか結果が出ないんですよね。

店長が一番元気出るのって、やっぱり稼動なんですよね。休みの日でも稼動が悪いと頭から離れないんです。

だから、自分が手伝って、ちょっとでも自信を付ける足しになればいいかな、と思って今は現場に入り、一丸となってやっています。

―ありがとうございます。では、齊藤部長がトップとして心がけていることは?

社長だったらどうするか、というのが私の判断基準です。

その判断基準の中で、常に即断即決。間違っていたらすぐに訂正。

自分の部下に対しても、その場で答えを出せ、と常に言って、即決の癖を付けるようにしています。

何千万とか、億単位のお金が動くようなことを即決できませんが、その場で答えを出すことで、部下は安心しますし、社長の考え、経営理念に沿えば、そんなにブレた判断にはなりません。

色んなことがめまぐるしく変わる今の世の中で、スピードが他社に差をつけるポイントでもありますよね。誰に聞いても即決できる、というのが強い会社だと思うので、よっぽど難しいことでない限り、その場で答えを出します。

それが出来るのは、信用して任せてくれてる社長のおかげでもありますね。そのおかげで随分鍛えられています。

また、私自身の判断のベースは、ホール回っていた時の経験、お客様の声の蓄積でもあります。

だから、常にお客様の声や、お客様の遊技環境にアンテナを張ることは大切。センスも大切だけど、ほとんどのことは訓練でカバーできますから。

お店の電球が切れてるとか、そういうことに気づくがどうかの差は、お客様に対して不快感を与える要素はないか、それを見つける練習をしているかどうか。それだけのことなんですよね。

店長には、朝店舗にきたときに、店舗の周りをぐるっと見回ってからお店に入るように義務付けています。くもの巣、ゴミ、ポスターなど、お客様目線でチェックをしてから、お店に入る。全て訓練と習慣なんですよね。

―最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。

夢とか、目標とかっていうのは、発信することで必ず協力者が出てくるし、自分もその気になって、実現に近づく。これは私自身が体感、実感したことです。

諦めなければ、大体のことはできます。ちょっとムリかな、って思うようなことでも、声に出して、紙に書いて、諦めないで欲しいですね。

そして、仕事は、絶対に一人ではできません。

困った時は、必ず立ち止まって周りを見てください。絶対に助けてくれる人がいます。

常にその人たちに感謝の気持ちを忘れずに頑張っていれば、必ず報われます。

それから、今の若い人は自分を褒めることが苦手だと聞きます。

自分を大切にしないと、人を大切にできません。

分かり易く言うと、自分の財布に5万円入ってたら、よしみんなをご飯に連れていこうかな、という気持ちになるけど、1000円しか入ってなかったらそういうわけにはいかないですよね。

気持ちも同じで、自分がまず満たされること、自分で自分を褒めたり、認めることで、人にも優しくできるのだと思います。

時には自分を思いきり褒めて認めてください。そして、一緒にこの業界を盛り上げていきましょう!

―齊藤部長、ありがとうございました!とても勉強になりました!

関連記事