パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。
本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社ジョイナス(本社:京都)の齊藤取締役営業部長(前編)です!

株式会社ジョイナス(屋号:泰豊、モナコ)は、滋賀県に4店舗、三重県に2店舗に地元密着型店舗を展開する企業様です。
姉である高山社長から営業面を一任され、店舗を統率する齊藤部長は、
穏やかに見える風貌とは裏腹に、かつては「鬼軍曹」だったそうです。

「今でも怒鳴り散らしたりすることも、ありますけどね(笑)」
と言いながら、未熟だったとおっしゃる過去を話してくださいました。
齊藤部長を変えたのは、多くの人との出会いと、自社社員の可能性でした。

「この会社の2年後、3年後が楽しみでワクワクします。」と、ご自身でもおっしゃるように、
元気と前向きさに溢れた若い会社。
厳しい時期を乗り越え、成長し続ける様子を伺いました。

では、どうぞ!

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齊藤 周平さん プロフィール

株式会社ジョイナス(http://www.lju.co.jp/

取締役営業部長

立命館大学経営学部卒業

2005年 ㈱ジョイナス入社

NPO法人 ぱちんこ情熱リーグ 副理事長

情熱部長のブログはコチラ!↓

http://ameblo.jp/joinus1447/

TOPから学ぶ!!

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―齊藤部長、本日はよろしくお願いします。齊藤部長はホールで一から経験を積まれたそうですね。

はい、今でも現場が大好きですが、この業界に入りたての頃は、とにかく燃えてました。もちろん今はもっと燃えてますけどね。絶対にのし上がってやる!というような意思を持ってがむしゃらにやってました。

当時は、この業界は今よりももっと偏見の目、差別的な扱いを受けることが多かったので、まずお客様に人として信用されたい、人として認められたいな、と思って、ひたすら大きな声で挨拶したり、お待たせしないように走り回ったりと、一生懸命やってました。

その頃はまだ、接客が一般的ではなかったので、周りに先輩達から「お前がやれば、俺たちもやらなければいけなくなるじゃないか。やめろ。」と文句を言われたりもしましたが、私は仕事が楽しかったし、信念を持ってやっていましたので、気持ち折れずに続けられましたね。

がむしゃらにやり続けて、2年程経った頃に、当時働いていた滋賀県のお店から石川県に転勤になったんですよ。最後の日に、「今日で最後になります、お世話になりました。」とお客様に挨拶してまわったんですが、それを聞いた常連のお客様が夜に送別会を開いてくれたんですよ!

一生懸命接客をしているうちに気に入って下さったのか、仲良くなったお客様だったんですが、それまでは当然連絡先も知らないし、プライベートの付き合いも一切無かったんですよ。

それなのに、送別会をしてくださって・・もう、めちゃくちゃ感動しました。

―えぇ!すごいですね!そんなことあるんですか!!

そうなんですよ。それで続きがあってね、その常連さん4、5人のグループだったんですが、後日わざわざ車で2時間くらいかけて、転勤先まで遊びに来てくれたんですよ。

姿見たとき、仕事中だったんですけど、涙出そうになりました。

今でこそ初対面の方とも何とか話せるようになりましたけど、当時は口下手であんまりしゃべったりできなかったので、ただ一生懸命挨拶してただけだったんですけどね。それを見てくれてたのかな、と感じます。

今、社長にある程度会社を任せてもらえている中で、やっぱり、「機械対お客様」という店じゃイヤなんですよね。

やっぱり「人対人」。そうじゃないと、この商売続かないですよね。そういう店作りを一生懸命やるんだ、って今みんなに指導しています。

こういう考えの根底には、あの当時の常連さんとの出来事があって、間違いなく私のルーツになっていると思いますね。

―どんな接客をしたら、そんなにお客様の心を掴めるんですか?!

いやいや、当時は接客っていうより、ただひたすら元気にホールを走り回って、お客様をお待たせしないようにしていただけですよ~。でもそれを見てくれてたのかな。

常連さんから、「娘を嫁にもろうてくれんか」とか、「息子をお前に預けるから、鍛えたってくれんか」って言われたり、もちろん冗談半分でしょうけど、そういうことを言って頂けると、あぁ人間的に認めてもらえたんやな、って嬉しかったですね。

一生懸命仕事していたら、誰か見てくれている。それは間違いないと、今社員の皆にもよく話しています。

そして同時に、一生懸命やっていることを評価できる会社じゃないといけない、とも思っています。

上司の前だけ一生懸命っていうような人もいますが、そういう人が評価されるのではなくて、頑張ったら頑張っただけ、道が拓ける会社にしたい。

最近見たビデオで、「天秤の唄」という近江商人のお話があるのですが、その中で「陰日向無く」というフレーズが出てきて、本当にそうだな。と思いました。

表に見える華やかな部分は、裏でコツコツと地味な努力を重ねているからこそできることなんですよね。私はよく白鳥に例えるんですけど、水の上で白鳥はスーッと優雅に浮かんでいるように見えるけど、実は水中で、必死に足で水をかいている。見えないところでの努力、コツコツと地味な取組みを一生懸命やることが、結果につながるのだと思っています。

そこを評価できる会社にしていきたいと思っています。

まだ社長も若く、私も若いですし、未完成で未熟な会社です。ただ、社員の素晴らしさはどこにも負けないと思ってますし、元気と前向きさはある会社なので、僕自身、この会社の2年後、3年後が楽しみでわくわくしていますよ。

―経営者の方が現場を理解して、努力を評価してくれる会社だと、働く社員の方も幸せですね!

今では社員の可能性を信じて色々と任せるようになりましたが、かつての私はそうではなかったんですよ。

元々、完璧主義で、部下が出来てないな、と思ったら「もうええわ、俺がやる。」というタイプでした。そして、自分は絶対に後ろ指を指されないように、完璧にやってきたつもりでいましたね。釘でも、自分が一番早くて正確で、絶対に自分が一番できると、それを目指して仕事をしてきました。

頑固だし、自分が部下より仕事が出来る、というのが自分の存在価値、という変な勘違いをしていたと思います。弱いところ絶対に見せられない、みたいなね。

特に、4号機から5号機になった時に、高コストの体質から抜け出せなくて、会社運営に結構苦労したんですが、その時は、正直、店長とか社員の意見は取り入れている場合じゃない、聞いている場合じゃない、といった感じで、私が何でも独断で決めて押し付けていました。

その中で、もう部長にはついていけない、って言って辞めていった店長もいましたね。

直属の部下から「部長、もっとみんなの意見を聞いてください。」って泣きながら言われたこともありました。

―えぇ!そうだったんですか。齊藤さんのイメージは、いつも穏やかで周りから慕われる方というイメージでした。

今でも厳しいですが、昔はもっと厳しかったし、部下を信用してなかったんでしょうね。

それで、ある程度会社も軌道に乗りかけて、「やっと落ち着いた。さあ今から、社員のみんなを主役に立ててやっていこう!」と思って振り返った時には、誰もいない、という状態だったんですよ。

それで悩んでいた頃に、セミナーに参加して話を聞いたり、情熱リーグの理事長である㈱J-DREAMの木山さんを始め、色んな方と出会ったりするうちに、だんだんと自分が変わっていきました。

特に、木山さんとの出会いは結構衝撃的でしたね。あんな経営者の方は初めてお会いしましたし(笑)

私の場合、仕事上では自分のパーソナリティは殺すことが良いことだと思っていました。感情でものを言わない、仕事でものを言う。と自分で決めてたんですが、でも木山さんに出会って、それだけじゃないな、ってすごく思いました。

極論で言ったら、「正しいけど嫌い」ってありますよね。この人、いつも正論を言ってるんだけど、なんか嫌い。みたいな。私はそれを地でやってたんだな、と気付きました。「間違ってても好き」の方が良い人間関係が構築できるし、接客業の本質はそこなんですよね。

そんな出会いもあって、「今までは、これしかないと走り続けてきたけど、これでよかったのかな。自分がやってきたことは、間違っていたのかな。これで会社運営がうまくいったとしても、果たしてみんなは幸せなんかな」って疑問に考え始めました。

一番の転機は、何と言っても社員大会ですね。

会社運営が厳しい時期から、一度全員で社員大会やりたいな、とぼんやり思っていたのですが、店休日のない店もあり、なかなか実行できていなかったんです。

情熱リーグの理事の皆さんと話をしていたときに、「社員大会やりたいんですよ」って何気なく言ったら、うちの会社でやった時のビデオあるから、とくださったり、運営についてアドバイスしてくださったりと、一斉に協力してくださって、一気に実現したんですよ。

それまで、僕の腹の中で持っていただけで、だれも気付かなかったことでした。でも口で出すことで、協力してくれる人があらわれて、夢とか目標とか、一気に実現に近づくんだ、とその時すごく実感させてもらいましたね。

それで、社内で準備を進めているときに、各店に居酒屋甲子園(http://www.izako.org/)のDVDを渡して、「こんな感じで店舗毎に方針発表みたいなことが出来ないかな」と、振ってみたんですよ。

そうしたら当日、各店がすっごいのを作ってきたんですよ。とにかく感動してしまって、私は、最初から最後まで泣きっぱなしだったんですが、その時に、思いっきり頭を殴られたような気分でした。

俺は今まで、社員の出来ていないことに対してぶつぶつ文句ばっかり言っていたけど、うちの社員は本当にすごい。この子達が力を出せていないのは、上司である自分が悪い。って、単純に、素直に思ったんですね。

そう思わせられるくらい、すごいプレゼンをしてくれたんですよ。社員大会の最後に、私が挨拶したんですが、泣き過ぎて何言ってるか分からない状態でした(苦笑)

―そうだったんですか!私も、youtube にUPされていた画像(http://www.youtube.com/watch?v=PFewqLVu3qM)を拝見しましたが、熱い社員大会だったようですね、素晴らしいと感じました。

本当に大きなきっかけでしたね。

その辺りから、すごく変わりましたね。まずは自分自身が変わらないといけない、というのをすごく意識しました。

部下の子を最大限に生かすためには、上司の器が大きくないといけない。上司の器が小さいと、彼らが成長したときに漏れてしまう。経営者や組織のリーダーという者は、常に器を大きくし続けなければいけない、勉強し続けなければいけないと思っています。

何でお前はできないんだ、と考えていたのが、今この子が出来ないのはなぜだろう、どうやったら出来るようになるのか。と考えられるようになり、出来るようになるように指導したり、手助けをしたりと、部下へのアプローチも変わりました。

コミュニケーションの量も増えましたよ。

本社の人間は、店のアルバイトの子に直接何か言ったり、指導することは基本的にタブーで、店のことは店長が一任してやる、というわけのわからない暗黙のルールみたいなものがあったんですが、去年くらいからそれも壊してます。

私がブログ始めたのもそういう理由で、本当は直接全員と話したいけど、まずは自分が考えてることを発信して感じてもらいたいな、と思ってアルバイトの方にも見てもらっています。

おかげでコミュニケーションが非常に取り易くなって、アルバイトの子がブログみてますよ、って言ってくれた、少しお時間いいですか、と困ってることを相談してくれたりして、距離が縮まっていると実感しています。

それから、去年辺りから積極的に権限委譲を始めました。

やっていく中で、私自身もすごく人の話を聞くようになったし、部下も任せてもらったら嬉しいし、一生懸命やってくれていたんですが、会社として厳しさがなくなってしまって、結果として業績が落ちてきたんですよね。

今年はそこをテコ入れしていこうと思ってやっています。でも前みたいに私だけが独裁者のように厳しい組織ではなく、社員同士が厳しさを持って、お互い指摘し合い、高め合える組織にしたいと思っています。

色々と試行錯誤しながら、毎年テーマを決めて組織作りを進めていますが、もう少しスピードを上げていかなければ、この厳しい状況で勝ち残っていけないと危機感を抱いているのも事実です。

先日も社員からは、部長だけが先を走りすぎてて、ちょっとしんどいです。と言われましたが、

「俺は止まらんで!お前らも走れ!そうじゃないと、飲み込まれるぞ。」と話しています。

私自身、本当にこの会社の未来に期待しているし、絶対に今の社員、スタッフ達なら、すごい会社になると確信しています。だからこそ、今は私の言っていることがよく分からなくても、半年後、1年後に絶対分かるから頑張ってついてきて欲しい、と話をしています。

―少しずつ一つにまとまっている会社、という感じがします。おっしゃるように、今後が益々楽しみな企業様ですね。

続きは後編へ!

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