パック・エックス通信を御覧の皆様、こんにちは!
編集長のまつしまでございます。

本日の『TOPから学ぶ!』は、株式会社ヒカリシステムの金光社長(前編)です!

大学卒業後、大手化学メーカーに勤務。
世界中を飛び回る敏腕ビジネスマンだった金光社長は、
創業者である父親から手紙をもらった時、
家へ戻って事業を継ぐ決意をされたそう。

「社長になっても5年間くらいは、父に色んなことを教えてもらおうと、何となく思っていたんですけどね。」

そんな金光社長の思いは叶いませんでした。
創業者であるお父様は癌で急逝。その結果、金光社長は予定よりもだいぶ早く社長に就任されたそうです。

先輩経営者に色んなことを教わりながら、学んだことは徹底的に“マネ”して、
見直しを繰り返しながら徐々にオリジナルのものにしていく。
ディズニーランドでの採用選考会など、独自の面白い取組みにも積極的に取り組む。
そんなお店作り、企業作りの秘訣を話していただきました!

では、どうぞ!

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金光 淳用さん プロフィール

株式会社ヒカリシステム(http://www.haps.co.jp/

代表取締役

1996年3月 慶應義塾大学経済学部卒業
1996年4月 大手化学メーカー入社
2000年2月 ヒカリシステムに入社
2000年5月 取締役に就任
2004年11月 代表取締役社長に就任

金光社長ブログ http://www.haps.co.jp/cgi-bin/bl_index.cgi

TOPから学ぶ!!

 

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―金光社長、本日はどうぞよろしくお願いします。

初めに、本日伺ったら、本社の入口に「パック・エックス松島様 ようこそ!」というウェルカムボードがおいてありました!感動しました・・ありがとうございます!

喜んで頂いてありがとうございます。

真似です、真似。他社さんのいい所はすぐに真似させてもらって、実践してるんですよ。

―真似なんですか!他にも面白い取り組みを沢山されてますよね。例えば新卒採用について、ディズニーランドで選考会をされるそうですね!

新卒採用は、平成8年から断続的にやってます。1期生がちょうど僕と同じ歳なんですよ。

それで、2008年の採用の時にプチバブルにあたって、採用実績が0だったんですよね。あと、それ以前に入社した新卒も、結局あまり定着しなくて、色々と見直そう、ということになりました。

「採用活動は営業活動」ですので、学生さんが惹かれるような目立つことをやろう。と考えた時に、ディズニーランドなら来てくれるだろう!という話になりまして。

「ラッキー!ディズニーランドに行ける!」って、そういう邪心を持った学生をいっぱい採用しようって(笑)

集合して、グループで行動するんですが、色々と課題があるんですよ。

キャラクターからサインを貰ってくるとか、お土産を買ってくる、とか。それを点数制にして選考をします。

最初はとにかく目立とう、人に集まってもらおうっていう作戦だったんですが、やってみたら無駄も多いんですけど、口コミでだんだん広がって注目してもらえるようになったし、半日くらい行動観察をするので、採用担当の見る目も養われるんですよね。

―私もディズニーランド選考会、参加したいです。HPを拝見しても、内容が凝っていたり、店長さん全員のリレーブログがあったりと、本当におもしろいですよね。

最初に言いましたが、全部真似なんですよ!他社さんの面白い取組みはすぐにパクリます(笑)

オリジナリティ、個性が大事といいますが、自分自身が発明したものってあまりなくて、ほとんどが既存の物のブラッシュアップや組み合わせなんですよね。

真似すること自体は割と簡単に出来ますが、大事なことはそれをどれだけ徹底してやっているかってこと。

良いモノを真似して真似して、何回も繰り返してやっていくことで、ヒカリシステムっておもしろいね、って言ってもらえると思います。

お店のサービスでもそうですよね。

やったりやらなかったりすると、一度そのサービスを受けたお客様の中には、やってもらえるという期待がありますので、その期待に応え続けることでファンになって頂けると思います。

だから、僕がマルハンさんをすごいと思うのが、確かに玉の出し方とか色々とあるでしょうけど、一つ決めたことを徹底しているすさまじさというか、ここまでやるか、と感じます。

僕たち他社が、そういった形すら真似できないのに、イズムだなんだと言ってもできないでしょう、と思いますね。

うちは、罰金取ってやっと形が出来るかな、と言う段階です(笑)

繰り返しやっていくためにはルール化、仕組み化は必要だと思います。自分達が楽するためにもね。

ただ、うちでもそうなんですが、仕組み化してしまうと、それをこなすのにいっぱいいっぱいになってしまって失敗するんですよね。

仕組みはあくまで根本の部分であって、その先に自由にやれることがあるのに、それができない。本人の能力もありますが、あまりにもがんじがらめにしてしまうとできなくなります。

なんでもそうですが、社内のルールでも、一旦決めて変えないというのは一番よくないと思います。

やってみてよくないことは見直そう、PDCAサイクルをぐるぐる回そう。それを会社のありとあらゆるところに組み込んでいくんです。

だから基本的にどんな仕組みでも、1年1回は必ず見直すようにしています。

―確かに、継続するためには「仕組み」があった方が自分達もやりやすいです。新卒採用のお話に戻りますが、始められたのはかなり早い時期ですよね?

そうですね、平成8年からなので、業界の中でも早い方だと思います。

結構何でも早い時期にやっていましたね。TVCMを出したり、CR機を入れたり。創業社長である父が、新しいもの好きでしたので。

新卒採用も断続的に行っているんですが、まだ新卒から店長になっている人がいないんですよ。

私の感覚として、良いナンバー2は沢山いるなと思います。

ところが、トップってある程度わがままで、言うこととやることが違ったり、ガムシャラにやるときはやるんだけど、お行儀なんかかまってられない!と言うような破天荒な部分があるじゃないですか。

そこを持っている人っていうのがちょっと少ないかな、という感覚です。

良い補佐官にはなるんだけど、トップに求められていることと、ナンバー2に求められることは違うと思うんですよ ね。

―トップに必要なことをもう少し具体的に教えていただけますか。

うーん。

色で言うと、黄色とか赤っぽい人。逆に緑や青はあんまりトップは持ってはいけないかな。

黄色とか赤って、右脳型。直感的で、抽象的な言葉やイメージを描くことで相手に伝える能力というか、逆に緑や青というと、左脳型、論理的で全てを数値化して語るようなタイプなんですが、トップは右脳重視の方がいいと思うんですよね。

僕も本当は緑や青が多いタイプなんですが、先日、右脳・左脳と論理的・抽象的の組み合わせで思考の癖を解析してくれるテストがあるんですが、それをやったら黄色の範囲がすごく大きくなっていました。

恐らく社長としての役割を演じていて、本当はすごく理屈っぽい人間なんだけど、そうならないように努めているんだと思います。

―「思考」って、訓練で変わるものなのですか??

出来ますよ。人間って、何でも練習すればうまくなると思います。

数値が苦手って言ってても、経理の仕事を3ヶ月もやれば慣れますし、生活習慣にしても、いきなりガラっと変わらなくても、朝起きて散歩するとか、習慣化すれば上手になります。

脳ってフレキシブルな器官らしくて、例えばポジティブな言葉をずっと使っていれば、前向きな思考の習慣がつくし、ネガティブなことばっかり言っていると、どんどん後ろ向きになるし。

実際自分でそういうこと勉強しながら、確かにそうだな、と実感していますので、自分は社長としてのあるべき姿を実践しようと思っています。

あんまり細かいこと考えないで大雑把にやろう、とか。こうなりたいな、と思う人達と積極的に交流を持っているとだんだんそうなります。

だから、店長でもそうですが、これまでナンバー2をやっていた人でも、トップのポジションについたら、当然仕事の役割を意識して変えなければならないと思います。

今までキャッチャーをやっていた人が、ピッチャーになるようなものですからね。

ポジションにあわせて、自分が求められている行動と、自分が持っているどうしても変えられないこと、強みをすり合わせていくことは絶対必要。

部長が社長になったのに、いつまでも部長の仕事をしてると困るわけですよね。

それはどうしたらいいのというと?同じポジションの仲間と話したり聞いたりして、とにかく真似してみることですね。

―7店舗の店長同士で話されたりするんですか??

そうですね。

うちの会議って、すごく淡々とやるんですよ。現場の状況、競合の状況、スタッフの状況、来月の方針。を淡々と。もちろんこれが完成形では無いですが、喧々諤々と議論をする場ではないなと思っています。

なので、お酒を飲みながら本音で話せる機会を設けたりしています。

店長同士でもそうですが、半期に2回は各部署で、上司と部下はマンツーマンで食事や飲みに行くことを義務付けてます。

僕自身も、エリア長二人、取締役二人とそれぞれ月に1回、あと現場の皆とも行きますよ。

なんだかんだで年間で80日くらいは、会社の人とお酒飲んでますね~。同じくらい外の人ともお酒飲んでます。

自分自身がお酒が嫌いじゃない、といいうことと、そういう日本的なウエットな部分って無駄じゃないと思うんですよね。

特にうちの場合、業績が落ちるときって、競合、機械、規制がどうということではなく、店舗の中でのコミュニケーション不足なんです。

例えば店長に対して言いたいことがあるのに、一歩踏み込んで意見を言わない。

うまくコミュニケーションが取れないが故に、お客様への対応が遅れがちになる。

結局その一歩が、一日、半月、一ヶ月と競合店との差になっていくと思うんです。

過去にあったことですが、トイレに灰皿を1個置いてくれ、とお客様に言われたのに、伝達が出来てなくて1ヶ月後に何にもやっていない。ライバルはその日のうちにやっている、というような小さなことの積み重ねが、大きな差になるんです。

仕事の役割で言うと、物事を決定する人がトップで、決定した方針を実施するのが幹部。

現場でいうなら、トップは店長です。店長が決断を下せるような情報をあげて、決定されたことに対して実施するのは役職者やその部下達です。

数値責任を負っているのは店長なんですよね。店長が持っている権限を部下に委譲することはあっても、結果何かあったら責任を取るのは店長。

責任を取るべき人が、決定するという仕事にきっちり集中するためには、お客様の声や競合の状況を、部下が情報として伝えないといけません。店長が100%一人で把握するのは不可能ですからね。

だからこそ、普段から役割の共通の理解、コミュニケーションの訓練ができていないとなかなかうまくいかないと思います。

今でも業績が落ち込んでいる店を注意して見ていると、部下が店長に対して思っていることを溜め込んで言わないとか、店長が自分の悩みを部下に話せないで、部下は見ているしかない。みたいな事が起こっているんですよね。

そうなってしまったら、どこか人を異動したり、組み合わせを変えるしかないんです。

―お店のそういったよくない変化にはどうやって気付いて、どう対応されますか?

僕もそんなに現場に行ってないので、年中見ているわけではありませんが、まず数字がおかしくなりますね。それでお店行ったら、店長とスタッフの会話が噛み合わない。店長が話し始めるとみんなが話をしなくなる、とか。

あとは、良いことばっかり報告しはじめたら、作文じゃないかなと思いますね。

悪い情報ほど早く欲しいのに、それが上がってこないってことは、多分僕自身もはだかの王様になっているし。

対応に関しては、なるべく自分では手を出さないようにします。

異動だとか必要であれば提案してもらって、納得いけばそのままやりますね。

いっぱい失敗もしますけど、やってみないとわからないですからね。

―お店の改装なども、ほとんど任せられているとか?

そうですね。ああしろ、こうしろとは言わないようにしています。設備業者さんの選定、機材の選定とか、プレゼンという形で持ってきてもらっていますね。

気に入らないと「なんで?なんで?」と突っ込みますけど(笑)絶対譲れない部分って言うのはありますからね。

例えば、会社って潰れちゃいけないじゃないですか。

もちろんお客様の満足度はありきですが、会社潰さないためには絶対この業績をあげないといけない、という条件があって、その条件をクリアしていないと、どんなにいいことでも、長続きしない。そういうことはやっぱりやっちゃだめだと思っています。

単なる「いいこと」ではなく、成果の出ることをやらなければならない。

もちろん「いいこと」はやるべきです。でも花を咲かせたら実をならせて、もう一度種を蒔かないと、また花が咲かないですよね。

花だけ咲かせて自分達だけいい思いをしておしまい。というのは、経営者として卑怯だと思うんですよ。

僕らも、諸先輩方が努力してこられた結果、仕事があって、家族を養えて、お客様に来て頂けている、という歴史があります。自分達も、後世に残していかないといけないと思います。

―色んなことを任せる中でも、店長さんに求めていることはどんなことでしょう?

好奇心。それと、諦めないことですね。

1ヶ月、2ヶ月の失敗くらいで諦めないで、どんどん挑戦して欲しい。

機種選定とかでも守りに入らないで、さっきの役割の話じゃないですが、ちゃんとナンバー2に補佐してくれるような人を置いて、どっちかというとイケイケドンドンでやって欲しいですね。

お金を使うことを恐れないこと。

稼ぐのは技術だけど、使うのは芸術だ。って言いますよね。

稼ぐのは何となく稼げると思いますけど、使い方というのは、失敗を繰り返さないと上手にならないと思うんですよ。

それに、お金をつかうと言うことは、行動するということです。正しいことだけをやろうとすると動きがとれなくなるので、とにかくアクションの回数を増やすことですよね。

何処の会社の社長も、いっぱい失敗をして、会社に一番損害を与えているはずなんです。でも会社は潰れてないわけですから、店長の失敗で会社が潰れることはありません。思いっきりやって欲しいです。

うちの店長には、半年に1回くらいは自分で穴を掘ってでも失敗しろ。って話しています。過去に失敗して、それを検証してきたことが、必ずその後にいきてきますから。

失敗しない=何もしないってことなんですよね。伸びようとおもったら絶対に失敗するし、無駄もでる。

なんだかんだ言っても店長って、その会社や店のエンジン役ですからね。

―「積極的に失敗をしろ!」と言ってくれる上司、素敵ですね。勇気が出ると思います!(後編へ)

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