パックエックス通信

ピーアークホールディングス株式会社、庄司正英社長 TOPから学ぶ

庄司正英/ピーアークホールディングス株式会社 代表取締役。青山学院大学経営学部卒後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)を経て、1984年辰巳商事(現ピーアークHD)設立後、代表取締役社長に 就任。社団法人日本遊技関連事業協会元会長、現相談役。社団法人関東ニュービジネス協議会 副会長も務める。

今週のパックエックス通信はピーアークホールディングス株式会社の庄司社長です!

庄司社長にインタビューさせて頂くことになったのは、株式会社マルハンの韓社長からのお話がきっかけでした。実は、マルハンさんがモデル店の立ち上げの際に、全メンバーで視察に行き、最も影響を受けたお店がピーアークさんだったそうです。

「業界初」と言えば、ピーアーク!というイメージの同社。1円パチンコ、ペアシート、アンチパチンコ宣言・・など、次から次へと新しい取組みを展開される真の理由。そして、マルハンさんが参考にしたという【0から1を生み出す力】の源になっていることとは?業界内外問わず幅広い分野で活動、貢献し、この業界の産業としての認知に尽力されている庄司社長に、たっぷりとお話を聞きました。ではどうぞ!!

庄司社長、本日はよろしくお願いします。ピーアークさんと言えば、イチパチ(1円パチンコ)(イチパチは、ピーアークの登録商標)や50銭パチンコ、「アンチパチンコ宣言」など業界初の取組みを次々と展開されていらっしゃいますが、0から1を生み出す力はの源泉となっているものはなんでしょう?

今回の取材のお話をご紹介頂いた、韓社長率いるマルハンさんが「業界を変える」というビジョンを掲げていらっしゃるように、ピーアークにも企業ミッション、企業カルチャーがあります。それは、Fun for theCustomer、Fun for the Area、Fun for the Staffの3つのFun(ピーアークの行動指針)からなるクレド(信条・信念)「Funfor Life ~私たちの仕事は世の中を楽しくすること~」を経営の錦の御旗として、一つのやり方にこだわらず、多様な成長モデルを示し続けていくことだと考えています。これまでのあり方を否定するのではなく、これからさらに新しい様々なやり方があるということを指し示す立場として存在する、ということです。

そういう意味で、私たちは業界初の色々な取組みにチャレンジしてきました。例えばイチパチ(1円パチンコ)。1年かけてプランを練り、2006年ピーアーク三田でトライアルを開始しました。イチパチをはじめてみて何が起きたかというと、たとえば、それまで飲み会の2次会ならカラオケに行っていた人たちが、連れ立って1円パチンコを打ちに来てくださるようになったこともありました。今は「連れパチ」と呼んでいます。

これこそが、ピーアークのやりたかったことでした。今は当たり前に展開されていますが、単なるデフレ対策の「単価の変更」ではなく、業態そのものを変えてしまうこと、つまり、潜在ニーズを発見し、新しい業態を確立することこそ、私たちがイチパチをスタートした狙いでした。

そして2008年からは、竹の塚のピーアークジョイタイムで、これまた全国初の「50銭パチンコ」を実施しています。そこで遊んでくださったお客様を見ていると4円パチンコとは違って一般景品の出庫が非常に多く、駄菓子など沢山の景品を持って帰ってくださいます。そして、それを近隣の公園で戦利品として、お友達の皆さんに配ったりされているんです。この光景には感動しましたね。ある意味、これが、本来のパチンコのあるべき姿、国民的大衆娯楽のあり方だと思います。それは私がずっとやりたかったこと、見たかった光景でした。

そして、パチンコが大好きだけど、遊びの単価が高過ぎて出来ない、というファンの方たちにやらせてあげられなかった業界としてのふがいなさ。これは私も経営者として反省しなければいけないことだと思っています。また、ピーアーク銀座では、「アンチパチンコ宣言」を掲げて、パチンコを敬遠されるお客様の「けむい、うるさい、わからない」という声に応えたい!という取組みを2007年から実施しています。わざわざこの店舗を選んで、遠方からお見えになる方もいらっしゃいますし、海外旅行客の中にもパチンコを楽しみにしてお越し頂くお客様もいらっしゃって、とてもありがたいですよ。

このように、多様なバリエーション、新たな成長モデルを世に示していくことこそが、ピーアークミッションだと思っています。私は「遊びの民主主義」、という言葉をよく使いますが、それは常々1つのものだけをお客様に提供するのはよくないと思ってきたからです。これはこうだ、と遊び方を強制することも良くないし、パチンコのいわゆる射幸性ばかりを追いかけていては、この産業の裾野は広がらないと思うんです。やはり、お客様目線での選択肢の多さやメニューの提示は必要不可欠だと思います。

もちろん100%うまくいっていることばかりではありませんよ。ですが、ピーアークでは1つのサクセスストーリよりも、100のチャレンジ、100のトライ&エラーを繰り返しながら、新しい可能性を見出していくことに価値を置いています。それがピーアークの企業カルチャーであり、ゼロからイチを生み出す力の源なのです。

新しいことをやると後続がどんどん出ますよね。真似されることに違和感はありませんか?

全くありませんし、大歓迎ですね。むしろ、それが狙いと言ってもいいでしょう。この産業の大きな問題は、ワンレーンを1万3千店がひたすら走っている、ということだと思います。しかも、今はだいぶ変わりましたが、射幸性というレーンを走り続けてきました。

先ほども言いましたが、産業としての成長性というのは、ファン層の裾野が広がらなければ可能性がないと思います。そして、ワンレーンを全パチンコ店が走り続けた結果、限られたお客様にしか受け容れられない産業になっています。店長の仕事は、近隣店からお客様を奪うことだ、という話を聞くと、そこに携わっている者としてはすごくさびしい思いになりますね。

そういう意味でも、もっともっと多くの人に認知される産業として、広げなければと思います。未来に向けて、本来の産業としての魅力や付加価値を形作っていく、つまり進化していかなければならないのです。

マルハンの韓社長がモデル店を作られた際に、メンバー全員で視察し、最も影響を受けたのがピーアークさんの店舗だったそうです。

ピーアーク溝の口のことですね。実に光栄なことです。1990年頃、ちょうどプリペイドカードの導入が始まった時期でした。溝の口は、私たちが「時間消費型レジャー」を具現化する店としての第1号店です。お客様が遊んでくださるプロセスを商品化しようとしました。ロケーションは、大型スーパーの隣だったので、ターゲットは買い物帰りのお客様。生鮮品が悪くなってしまうので冷蔵ロッカーを用意したり、パウダールームを作ったり、全部顧客視点でビジネスモデルを組み立て直しました。

有難いことに、マルハンさんのように沢山の業界の方やメディアの皆さんにも注目していただきました。もう20年前のことですが、画期的な取組みだったと思います。ただ、成功体験に浸っていては前に進めませんから、一度全てを壊して、全く新しい店にしましたよ。昨年の話しですが。―――人はどうしても成功体験にこだわりたくなると思いますが?

ピーアークは、一つのビックサクセスでワンモデルは否定しますから、成功体験に浸っていてはいけないんです(笑)。それが、ピーアークの企業体としてのビジョンであり、カルチャーなんですね。

クレドである「Fun for Life」を実現するために、この業界はもっと裾野を広げなければならないし、私たちももっと進化しなければならない。そのために業界の多様な成長モデルを示すこと、ゼロからイチをうみだすことが、ピーアーク当社のミッションであり得意技だと思っています。

先ほども触れましたが、【1個のサクセスストーリーではなく、100のチャレンジ、100のトライ&エラーを。】 そして、【1人の天才ではなく、100人のプロフェッショナルを。】 これが合言葉のように根付いている言葉ですね。

まさに「ゼロからイチを生み出し続けている企業」という印象です。前例のないことをやるのはリスクがつきものだと思うのですが、それでもそこにこだわる理由は何でしょうか。

いえ、むしろリスクヘッジなんですよ。進化というのは、生き延びるためにリスクを回避するということだと思います。大昔、恐竜が絶滅したように、世の中の変化に対応できない企業がどうなるのか。ましてや、100年に1度の不景気と言われたリセッション(景気後退)を皮切りに、これだけ想定外のことが次から次と起こっている世の中では、1つの成功モデルを大きくし続けることの方が、リスクが高いと思っています。絶対に失敗のない正解があれば別ですが、そんなことは誰にも分からないですよね。

であれば、進化の源泉である多様性を培っていくこと、具体的には、様々な業態の店を展開し、仮説検証を繰り返して、リスクを減少させることができると思うんです。最適解を更新すること、より良いもの、お客様の期待価値を創造することを目指しています。

お客様の期待価値というのは常に要求水準が上がり続けるもので、一定のレベルになったら次を求められます。変化し続ける水準に対応するために、いろんなバリエーションを広げることこそが究極のリスクヘッジなんです。

競争相手はもはやこの産業ではありません。インターネット、家庭用テレビゲーム、ケータイのモバイルカルチャーやアニメなどのサブカルチャーといった遊びのバリエーションにしろ、色んなアミューズメントにしろ、全てがお客様の選択肢であり、私たちの競争相手なんです。ここを越えていくには、業界内だけの発想では、間違いなく行き詰まると思います。もっと社会全体を見ながら、自分達が業態を変えていこう、という意志が必要条件ですよね。

チャレンジがリスクヘッジ、という発想には目からウロコです。100のトライ&エラー、ゼロからイチを生み出すという言葉に象徴されている企業カルチャーは、どのようにして根付いてきたのでしょうか?

まず、全員がこの会社の企業価値を共有・共感している、ということがスタートでしょう。新卒採用に関しても、まずピーアークのカルチャーがはじめにありきで、それを大切にしていこうという考え方です。恋愛と同様でインタレストな想いが、「事(コト)」のはじまりですね。

10年ごとに長期ビジョンを示しているのですが、全員でミッションを共有して、ビジョンを共有して、ステップを上がってきています。そういうプロセスに価値観を見出しているし、チャレンジをすることによって自分達も自信を持ち、そこに「一生懸命」が生まれます。私の役割は、ビジョンを共有するために社内LANでメッセージを発信するくらいですよ(笑)。社内の主要な会議などは、社員がほとんど自分達で企画・実行するから、面白いんでしょうね。すごく盛り上がっていますよ。私がテーマにしているフレーズは「任せて託す」ですからね。

前回、新卒採用が基本というお話がありましたが、原則、中途採用をやらない=異文化が入ってこないことによる閉塞感はないのでしょうか?

それは感じます。まさにリスクです。今の基本的な成長モデルとして、新規出店よりもM&Aという形をとっています。株式会社サンパワーというグループ内の事業会社があるのですが、元は5店舗を運営していました。2002年にこれをM&Aにより子会社化し、今では9店舗の経営をするまでに成長してきました。

普通M&Aをしたら、もとからのプロパー社員は退職を余儀なくされたり、社名も変更となりがちですが、ピーアークではそれをやりません。それは、サンパワーにはサンパワーの独特のカルチャーなり、強さがあって、そこから学ぶことが沢山あるからです。そうすることで同質というかワンモデルにならないようにしています。マネジメントのあり方も多様化しないと存続リスクになりますからね。今、パチンコホール運営以外の事業会社も5つあり、ホールディング化しています。それぞれの企業カルチャー、多様なものを持ち寄って、切磋琢磨して欲しいと考えています。

チャレンジしないことは悪で、失敗してもチャレンジをすることに価値がある、という企業カルチャーの中で、実際にチャレンジした人を評価する仕組みはあるのですか?

ありますよ。360度の多面評価とプロセス評価を徹底しています。店舗の評価も、結果利益が上がったというのではなく、顧客満足度など色んな指標で評価をしています。結果オーライでは、より納得感のある評価はできませんね。顧客満足度に関しては、アンケートで実際にお客様にご意見を伺いますし、カスタマーセンターにも力を入れています。このカスタマーセンターの仕事は、いわゆるクレーム処理ではありません。お客様との絆を作る大切な役割を担っているところで、今や当社の肝と言っても過言でありませんね。電話だけじゃなく、インターネットやハガキなど、色んな方法でお客様の声にお応えしています。時には、クレームだけじゃなくて、「もっと頑張れ!」とピーアークに対する愛情を頂けることもあります。すごくありがたいことですよ。

お客様との絆作りにこだわっていらっしゃるとのことですが、カスタマーセンターの他に、どのような取り組みをなさっているのでしょうか?

例えば、お客様から頂く「ありがとう」のエピソードを日々書き留めて、各店の事務所に飾っています。Funエピソードという制度で、壁に貼られたエピソードを皆で眺めて、お客様に感謝し、仲間に感謝し合っていますよ。私たちの元気のエネルギーは、この「ありがとうの絆」にあるんです。また、多くの店舗に「クリーン隊」というものがあります。曜日を決めて、商店街や駅前の掃除を朝一番でやるんです。特にピーアーク三田のスタッフは、商店街の行事に呼ばれたり、地域の運動会に呼ばれたり。グループのマスコットキャラクターである「ピーくん」も一緒に参加しています。ピーくんは小さな子どもたちから手紙をもらったりするんですよ。

地域清掃などの取組みを見て、厳しく教育されているんですか、とよく言われますが(笑)、私はそういうことは強要しません。全て現場からのアイデアで実現していることなんです。自分たちが企画し、実行したいことの価値は「値千金」ですね。</>p

クレドであるFun forLife。そして、行動指針である、Fun for the Customer(お客様を楽しく)、Fun for the Area(地域を楽しく)という、地域にとって楽しい存在を目指そう、というビジョンを突き詰めて、どんどん咀嚼していくことで、自発的にやり始めてくれているんです。顧客志向というのは、経営者がお客様のために!と叫んでいるだけじゃなくて、現場で、本当に顧客志向の色々な仕組み、色々なやり方、沢山の事例を作って、それを共有してお客様も自分達もハッピーになる、ということだと思います。それがピーアークの最大の強みだと思うんです。それは活字では表せないけど、暗黙知でみんなが共有しています。それは「ピーアーク愛」でしょうか。すごい愛情だと思いますよ、ほんとに頭が下がります。

まさに現場の方々は、トライ&エラーを体現されているんですね。

全てのトライ&エラーは、もちろんクレドやミッションに基づいているわけですが、現場の若手と話し込んだりしていると、「ピーアークのやるべきこと」というキーワードが頻繁に出てきます。「社長、これは本当にピーアークがやるべきことなんでしょうか?」 「これはピーアークがやらなきゃ嘘でしょう! 社長!!」って。私の方が、「なるほど、ガッテン」で感動しています。

1円や50銭パチンコにしろ、ペアシート、サポーターズシートにしろ、業界初で私たちが行っていることのほとんどが、そういう発火点なんですよ。「そうじゃないとピーアークじゃない。」なんて言われると、感動しますよね。じゃあ、やってみようかと。私も含め経営陣が、ピーアークがやらなくてどうするんですかっ!という熱い声に、乗せられるんですよね(笑)。私は、このマネジメントスタイルを楽しんでいます。

同じように、営業の会議をやっている現場では、Fun for Lifeというキーワードが出て、「これは本当にFun for Lifeなことなのか?」と、現場の店長以下、真剣に話し合ってますよ。その結果、やろう、となったら本当に一生懸命やってる。もう止められませんね。そういう意味じゃ、経営陣以上に熱いですよ、現場は。それが楽しいということの原点なんだろうと思いますね。まさにパッションです。

ピーアークは、毎年新卒採用を行っているのですが、嬉しいことに、現場を見学した学生さんが、何であの人たちはあんなに一生懸命楽しそうに働いているんだろう。と思うんだそうです。そして、あんな風になりたいと、給与の高さや店舗数の多さでなく、ピーアークを選んでくれる。これにはグッときますね~。

やっぱり会社の魅力って、店舗のスタッフがお客様のために、一生懸命サービスをしようとしてるその姿だと思うんですよ。この会社すごい、って。社長が褒められるんじゃなくて、お店であり、社員の姿なんですよね。最終面接にはお客様が喜んでくれることが幸せ、と思っている人が集まってくれています。本当にありがたいですよ。その姿をどうやって、組織として職場として大事にしていくかということが、経営者の最大のミッションだと思っています。働くスタッフの障害を取り除き、仕組みを整えていくことが経営者の仕事。「それしかないな。」と思っています。

「ピーアークがやるべきだ。」とはすごい言葉ですね。企業としての存在価値を強烈に意識していないと言えない言葉だと思います。社員の方々の意識の高さが伺えます。

それでは、TOPに必要なことはどんなことだと思われますか?ひとつだけ挙げるとすれば、単純明快で「ネバーギブアップ」でしょうね。成功の反対は失敗じゃない。それはチャレンジしないこと、諦めること、つまりギブアップなんです。

だから、トップには成功するまで決して諦めない能力が必要。そういう姿を見せ続けるということだと思いますよ。仮に失敗しても、失敗は成功のもと。成功するまでいくらでも乗り越えれば、可能性は消えることはありません。私の原点は、「銀行員上がりの人間にパチンコ屋が出来てたまるか!」と、かなり叩かれた過去にあります。その当時、組合からのプレッシャー、業界の常識論で感情を踏み付けられてきました。「業界の常識はおかしい」、「業界の常識は、お客様の非常識だ」と言い続けてるのは、そんな経験があるからなんですね。

ただ、徹底的にいじめ抜かれるとね(笑)、自分の正義が出来てきて強くなります。新たに挑んでいく際のジハード(聖戦)になって、損得を越えてくるんですね。そしてまた強くなる。「正義は勝つんだ!」の念仏で堪えられます。でも、それを前面に出すとかっこよくないから(笑)、内に秘めたるものとしてのジハード(聖戦)、いつでも正義はここにあるよ、という思いは示していこうと考えています。そんな経験が原点にあるからこそ、ネバーギブアップの精神と「必ず実現できる」の信念で生きていけます。

ここまでのお話や2005年12月にジャスダックへ上場申請をされたことなどから、庄司社長から業界認知、業界発展への強い想いを感じます。お聞かせ頂けますか?

20年、30年前に比べれば、格段に一つの産業としてポジションが上がっていますし、出来ることが圧倒的に増えています。それは、先人達の努力が結果として出ているのだと思います。この産業を社会に認知させるんだ、という想いの結果ですね。だから私たちはそれを追っていけばいいし、現状に満足せず邁進することが必要です。目線を高く持てば、やるべきことはまだまだ沢山あるのですから。

私たちが2005年12月に上場申請した理由も、そこにあります。決して資金調達だけのためではなく、この産業がもっと認知されるためにという思いからでした。お客様が本当に楽しんで遊技されている姿を見る一方で、「ダイレクトメールを送らないで。」と言われることがあります。かなりショックなことです。経営者として、ふがいないという思いと、このままではいけない、変えなければならないという思いでした。「趣味はパチンコ。」、そう言えないなどのうしろめたさとか、そもそも、そう思わせないような産業にしなければいけない。だからこそ、上場しなければならない、と。

もちろんそれはピーアークじゃなくてもいいんですが、どこか1社が上場したら、そのディスクローズを通じて今までの産業への誤解や認識が画期的に変わると思っています。それなりの成長過程を遂げた産業は、こうして社会に認知されていきます。だから上場するのがやはり正しい、と主張し続けています。もちろん今も諦めていませんよ。それは私たちに課せられたミッションだと思っていますから。

それ以外の努力では、私自身も「P対談」と呼んでいますが、経営者や、ジャーナリスト、文化人の方など、様々で著名な各界の方との対談を行なってきています。そのきっかけも、この業界に対する誤解や偏見を覆したかったからです。そのために、世の中へ対談して頂いた皆さんの言葉を通して、パチンコって本当はこうなんですよ、誤解していますよ。というメッセージを発信することが必要だと思いました。何と生意気に、と思われるかもしれませんが、もう15年位続けています。

ブランディングの究極は、やはり社会に対してメッセージを発信することです。そして、これからを担う若い世代には、出来ないことではなく出来ることに目を向けて欲しいと思っています。先ほども言いましたが、ここ数十年で、業界は何もかもが変わりました。それでも、まだ成長する余地も必要もあります。業界の閉塞感をどう変えるか。それは色んなことにトライし、出来ることの品揃えを増やしていくことだと思います。利益だけを追求するのではなく、お客様が喜んでくださることをとことん考える。そしてチャレンジしてみるんです。そこにこそ、将来の可能性があるのだと思いますよ。

庄司社長が大切にされている言葉を教えてください。

そうですね、私の考え方の基本になっている言葉です。「努むるは、好むるに如かず。好むるは、楽しむに如かず。」 努力している人も、好きでやっている人にはかなわない。好きでやっている人も、楽しんでやっている人にはもっとかなわないという意味ですね。私たちが掲げているFun for Lifeの原点でもあります。楽しむことは最上位の価値観なんですね。

とても納得の言葉です。グッときました。最後に読者の皆さんにメッセージをいただけますか?

この産業のポテンシャルは、私たちの諸先輩、前の世代の方々が築いてこられたのと同様に、次の若い世代の人々の手の中にあります。だから、全然心配することはありません。この先どうなるのか・・っと、心配している人が多いようですが、自分がどうしたいのかが大切です。必ず自分の中に答えがある。自分自身がそういう風に思えるかどうか、だけだと思います。全然難しくはありません。未来への覚悟さえあれば、です。皆さん!共に、日本発の国民的娯楽、このパチンコ産業を進化させていきましょう!

ありがとうございました。

関連記事