成功する新卒採用とは?後編

前編は採用活動において重要な2つのポイントについてのお話でした。

1つめは「パチンコ業界の存在意義」や、「パチンコ業界だからこそ、自社だからこそ感じられる仕事のやりがい」などを、学生がイメージしやすいよう、エピソードを交えて伝えること。
2つめは、採用活動を担当する社員の人選です。

採用活動を任せる社員は、自分自身が今の仕事にやりがいを感じ、自社への満足度が高い社員でなければいけません。ですので、既存社員の満足度を上げることも、採用活動を成功させるためには必要なことです。

後編では社員の満足度を上げるための、モチベーションについてお伝えします。

社員のモチベーションの要因は①衛生要因と②動機付け要因に分けて考えることができます。

①衛生要因
代表的な例は「休日、給与、人間関係」などです。
社員にとって “あって当たり前のもの、なければ不満”なものが衛生要因です。これを充実させたとしても極端にモチベーションを上げることはできませんが、不満を抑える効果は充分にあります。

②動機付け要因
代表的な例は「評価、自己成長、昇進」などです。
例えば適正な評価をされている職場で、自分の評価が高ければモチベーションが上がり、さらにがんばろうという気持ちになるはずです。
逆に自分の評価が低かったとしても、適正な評価をされていると感じていれば、不満ではなくもっとがんばっていい評価を得られるようにしようというモチベーションになります。

この2つの要因がバランスよく充実していることが社員の高いモチベーションを維持することにつながります。

※出典 http://www.intelledge.jp/sub3-5-2.htm

以前あるパチンコ業界の経営者の方より、若手社員の離職率が高いというご相談を受けたことがあります。
詳しくお話を伺うと、現場から教育に関しての不満が多く出ているようでした。
そこで提案したのがCHC(Company Health Check)です。これはパック・エックスがパチンコ業界向けに開発した、従業員満足度を図るツールです。様々な項目に答えていただき、結果を分析することで、社員の方が今抱えている悩みや不満、意見などを知ることができます。

この会社の調査結果からわかったことは、仕事にやりがいを感じていない若手社員が多い、休日が少ないことへの不満が高いということでした。

詳しく分析してみると、ひとつひとつの仕事の意味をきちんと教えていないという現状がわかってきました。

・言われた通り、マニュアル通りに仕事をこなしているだけ。
・意味を聞いても答えてくれる先輩・上司がいない。
これらのことが積み重なり、自分たちの仕事に価値が見出せず、やりがいを感じにくい環境になっていたのです。

また、休日が月6日ということにも不満は高く、その分高い給与を支払ってはいましたが、それだけではモチベーションを維持することは難しいということもわかりました。

厚生労働省が発表した平成22年度の平均年間休日日数は113.4日。
産業別に見ると娯楽業界は最も少ない98.4日です。週休2日制の目安が年間104日ですので、それと比べても少ないと言えます。上記の会社では月6日の休みと夏期休暇、年末年始休暇を合せて年間約80日ほどでした。

この会社では休日数の見直しをすると共に、企業理念を社員にもう一度伝えるということを始めました。
ひとつひとつの仕事がどう企業理念につながるか、経営者の方自ら中間管理職の方に伝え、中間管理職の方から若手社員へと伝える機会を増やしました。
時間はかかりますが、衛生要因、動機付け要因どちらも満たすには必要なことだといえます。

なかなか優秀な人材を採用できない、採用してもすぐ辞めてしまう、人材が育たない、といった悩みをお持ちの企業様は、正しく社員の意識や考えを把握することから行ってみてはいかがでしょうか。モチベーションが高い会社は、社員が生き生きと働くので、お客様への接客姿勢もよくなります。それが結果的には、お客様の来店頻度が高まる、滞在時間が長くなるなどに繋がり、業績向上にも繋がっていきます。

―以上、「成功する新卒採用とは?」でした!

関連記事