後編は前編で行った診断テストの結果を元に、タイプ別の「教える」技術習得のコツをお伝えします。

前編の診断テストでは、リーダーのタイプを大きく4つに分けています。
それぞれの特徴は以下の通りです。

Cタイプ

自分の思い通りに物事を進めることを好む。統率力やリーダーシップに優れている。
行動的、野心的、エネルギッシュ、決断力◎、正義感が強い、人を寄せ付けない印象、相手を攻める傾向にある、あまり人を信用しないetc

Pタイプ

アイディアを出すことを重視する。人に影響を与えたい。
話の中心になる、周囲からほめられる、仕切り役を任されやすい。
順応性が高い、仕切り上手、アイディア豊富、飽きっぽい、計画下手、細かさに欠ける、あまり話を聞かないetc

Sタイプ

人との協調性を大事にし、人を援助することを好む。俗に言う「いい人」タイプ。
人の視点に立ってものを見ることが得意で気配り上手。暖かく穏やか、協調性が高い、直観力がある、決断に時間がかかる、目標に関心が薄い、リスクを冒すのが苦手、感情を抑えがちetc

Aタイプ

慎重派。何かを始める前にデータを集め、分析するタイプ。
物事を客観的に捉えるのが得意で、問題解決と分析の専門家。
プランニングするのが好き、客観的で冷静、規則を好む、粘り強い、堅実、頑固、変化に弱い、傍観者になり勝ち、情報や言葉を深刻にとらえがちetc

みなさんはどのタイプでしたか?自分にあてはまりましたか?
上記の特徴をよく読んで、自分にはこういった傾向がある、ということをまず認識してください。
では次に、タイプ別に教育・指導する際に気をつけたいポイント、コーチングのコツを記しますので、参考にしてみてください。

タイプ別コーチングのコツ

Cタイプ

・自分が必要と思う以上に10倍人を褒める事。「このくらい出来て当然!」と思うことを褒めていきましょう。
・人に任せること。あれこれ指図しないようにしましょう。
・気配りが足りません。細やかな気遣いをすることを心がけましょう。
・器を大きく持つことを心がけ、穏やかにしておきましょう。あなたは怖いと思われていることが多いです。
・問題を解決してやろうと思わない。あなたの深入りは他人にとってはうっとおしいと感じられることが多いです。
・簡単なアドバイスだけにして、しゃべりすぎないこと。嫌がられる可能性が高いです。
・問い詰めないようにしましょう。また、質問し続けない、説教しない。あなたは怖がられている事に気づきましょう。

Pタイプ

・軽い人間に見られることがあります。軽率な行動は謹み、理論性を身につけることを心がけましょう。行動する前に少し考えるクセをつけることで、だいぶ改善されます。
・継続する力を付ける事が必要です。何事も継続しなければ成功しません。
・集中力をつけましょう。いつも何かにすぐ気を取られる傾向にあります。
・人の気持ちに気を配る事。あなたの調子のよさについていける人ばかりじゃありません。
・会話をコロコロ変えないこと。会話はあなたのためだけじゃありません。相手の人がいてこそです。気配りが大事。
・人の話を良く聞いてしっかりと受け答えする事。すぐに安直な回答するので、信用性がないと思われていることが多いです。
・相手の内面を良く見て、褒めるクセをつけること。自分が褒められたいなら、人も褒めましょう。

Sタイプ

・相手に求めすぎない事、人に頼りすぎない事です。
・目標や計画を立てるクセをつけましょう。
・決断力を付ける事。人の判断ばかりに頼ってはいけません。
・少し大雑把になりましょう。
・人に、自由にさせるのを許す事。寛大な心を持ちましょう。
・できないことは断る勇気を持つこと。優しいあなたは何でも受け入れてしまいます。できないときは傷つきますから、できないことはできないと言いましょう。
・言葉で褒めてもらえなくても、心の中では褒めてもらえているんだ!と思うこと。

Aタイプ

・自分のことをもっと話しましょう。
・何事も深刻には捉えない事、そして考えすぎない事。
・堅く真面目に見られ、とっつきにくく見えます。もっと砕けた人になることを心がけてください。
・慎重になり過ぎない。
・速い行動をするクセをつけましょう。
・感情表現を表に出す。よく笑いましょう。
・自分の主観も交えて話すクセをつけましょう。
・理由のハッキリしない事も受け入れる器を持ちましょう。
・変化や混乱に自らすすんで入り込むことを心がけてください。

上記の診断で全てが分かるわけではありませんが、自分はこういうタイプで、こんな考え方をする傾向にあるから気をつけよう、こんな言い方をしてしまうから意識して変えよう、など少しだけでも念頭に置いて行動することで、部下とスムーズにコミュニケーションをとることが出来るようになります。

また、話は「相手を知る」という点に戻りますが、上記の診断シートを利用すれば、部下のタイプも知ることが出来ますね。
自分を知り、相手を知ることで、声のかけ方、褒め方、叱り方が変わり、部下は「(その他大勢ではなく)自分にだけ言ってくれている。」と感じることができます。

最後に・・・

このタイプ分けは、他者(今回は部下)との関係を作る上でとても役に立つツールです。
しかし、ひとつだけ注意してください。それは、「過信は禁物」ということです。

「あいつは○○タイプだから」「あの子はこのタイプだから」と決め付けてしまうとしたら本末転倒です。
このタイプ分けは相手の心の扉を開けるひとつの「鍵」として使ってください。
相手のやり方、考え方を尊重してより良い関係作りに努めていただければと思います。

ここまでお読み頂ければお分かりかと思いますが、人材育成は指導スキルを学ぶこと以前に、

・自分がどういう人間なのかを把握すること
・部下に向き合い、部下がどういう人間なのかを知ろうとすること
・積極的にコミュニケーションをとること

がとても重要です。
同じ指導をしたとしても、部下との信頼関係がしっかりと構築されているのといないのとでは、その結果の差は歴然ですよね。

最後に、信頼関係について大切なことをお伝えします。

「信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬。そして、失ったときは最初の信頼レベルより下に落ちる。」

・信頼とは、徐々に増していくものです。
・信頼のベースは、言葉と行動の一致からです。
・何の問題も無いときこそ、意識してコミュニケーションをとりましょう。

以上、「部下育成に役立つ、タイプ別コミュニケーション」でした!今日から一緒に少しずつ仲間とのコミュニケーションを深めて、より良い関係を築いていきましょう!

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