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先達に訊くvol.2 マルハン武田幸久さん第4回


先達に訊くとは…
パチンコ業界で約20年以上働いてきた「先達」にインタビューする新企画です。
パチンコ業界でも新卒採用が活発に行われるようになり、若手人材が多く入ってくるようになりました。そんな若手人材に向け、これまでのパチンコ業界の歴史を先達のリアルな体験談を交えながら語り継いでいきたいという想いを込めています。

profile
武田幸久さん
株式会社マルハン
人材開発部 部長
1975年生まれ、香川県出身。大阪体育大学卒業後、1997年に株式会社マルハンの新卒5期生として入社。
2002年にマルハン貝塚堤店で店長に就任。2004年に兵庫エリアのエリア長に就任。その後中国・四国エリアのエリア長を経て2010年に人事本部に異動となり、人事部を経て現在に至る。

現在は人材開発部で部長をされていますが、人事に来られたのはいつ頃なのでしょうか?

2010年の35歳の時です。この時が辞めたいと思った4回目なんですが…(笑)。

中国・四国でエリア長に就任してから4年目になったタイミングで、人事本部長から人事はどうかと誘って頂きました。
でも私は人事部に良いイメージをもってなかったんですよ(笑)。だから誘われたときは「検討します」と返答しました。
その2カ月後に人事本部長が中国・四国エリアの店舗を見たいと来られて、改めて「この間の話だけど…」と人事に誘って頂きました。

結果的に人事に異動しようと思った理由は2つあって、1つは中国・四国エリアはチームワークがよくて居心地もよかったからこそ、このまま続けていたら自身の成長が止まると思ったことです。
もう1つは店舗スタッフの可能性を広げるためにも社内ベンチャー制度を作りたかったからです。エリア長では実現は難しいかもしれないけれど、人事に行けば実現できるかもしれないと思いました。

人事に異動した後、なぜ「辞めたい」と思うようになったのでしょうか?

私は社内で初めてエリア長から人事に異動しました。部署内のほとんどが人事のスペシャリストの中、私はというと役職は人事部次長 兼 人事課課長でしたが人事のことはほとんどわからない状態でした。しかも私が異動したことで元々いた課長3名が降職するという組織改編も同時に行われました。そんなこともあり、周りの目は厳しかったです。
最初はよくわからないのでズレた対応をしてしまうことも多々あったのですが、、影でいろいろ言われていたんじゃないかなと思います。

そのため毎朝会社に行くのが嫌で嫌で…。毎週日曜の夕方になるとサザエさん症候群のように「また明日から会社か…」と憂鬱でした。
この頃は妻が毎朝見送りをしてくれていました。今までそんなことなかったのですが、何かおかしいと思ったんでしょうね。

なんとかそんな状況を変えたいと思い、100万円くらいかけて伝える力を身につけるセミナーに1年間参加したこともありました。妻に内緒で参加したのでなかなか言えなくて…後でバレてちょっと怒られました(笑)。

こうした日々は1年間続いたのですが、1年人事の仕事を経験するとある程度流れが見えてきて、徐々に自身の考えを形にしていくことができました。
また、営業の経験をしているから営業部長会議などにも積極的に参加して、人事の施策について自分の言葉で話したり、意見を聞いたりしています。
そういったこれまでになかった人事としての姿が徐々に認められ、信頼されるようになり、仕事に自信ややりがいを感じるようになっていきました。

数々の困難を乗り越えられてきた武田さんですが、座右の銘はありますか?

「死ぬこと以外は、かすり傷」、「勝つこととは転ぶ度に起き上がることである」、「すべての逆境には、それと同等かそれ以上の幸せの種を含む」といった言葉が好きですね。

これまでいろんな困難があり、その時々は本当に辛かったです。ですが、こういう言葉を思い出してどこか楽観視するというか、できることを考えて動いたことで乗り越えることができたのではないかと思います。

▼マルハン本社オフィスにて

武田さんの今後の目標を教えてください。

2つあるのですが、1つは70歳になっても知力体力ともに充実し今以上にバリバリ仕事をしていることです。「なんであんな元気なん」「あんな人になりたい」と言われたいです。
なぜ70歳と設定しているかというと、今は65歳が定年ですが、今後は定年の年齢は上がるか、定年自体廃止になる可能性があります。60歳になってからやっぱり体力が必要だとトレーニングを始めても遅いので、30代なかばからトライアスロンを再開しました。

もう1つは56歳になったときに娘が腕を組んで歩いてくれるようなかっこいい父親でいることです。実は、私が56歳になったときに娘が20歳になるんですね。やっぱり一緒にお酒を飲みに行ったりしたいし、バーに一緒に行ってマスターにどんな関係だろうと訝しがられるような人でいたいです(笑)。

そういうビジョンを描いているのですが、人はどうしても弱い生き物です。そうならないように毎月トライアスロンやトレイルラン、マラソンなど何らかのレースの予定を入れて鍛えています。直近の大きな目標は、2018UTMFという富士山で行われるトレイルレース完走です。

最後にパチンコ業界で働く若い世代にメッセージをお願いします。

自分として業界をどうしていきたいのか、自分がどうありたいか、それぞれに対してビジョンを描くことが大切だと思います。

ワークライフバランスと言われていますが、仕事もプライベートも自分自身のビジョンがしっかり描けていないと、充実させることは難しいです。
ビジョンがあれば自分が何をやるべきかがはっきりしますし、困難があっても乗り越えることができます。

私はエリア長のとき、マネージャーに「店長になりたいか?」とよく聞いていました。「なりたい」と答えたら、「今のままでは、なれない」と答えていました。
なぜなら「なりたい」という言葉の裏には「なれたらいいな」という言葉が隠れています。その状態では店長になるために必要な課題が見えていないからやることも決まらない。だから店長になれないんです。

店長になった人は、店長になることを期限付きで決めています。そうすれば店長になるための課題が見えてきて、いつまでに何をやるかが明確になっていきます。
ですからビジョンを描くということは、期限を区切ってこれをやると「決める」ことです。

これまでたくさんの人を見てきて、意外とビジョンが明確に描けている人は少ないですが、描けている人は確実に目標を達成できていると感じます。

人それぞれタイミングがあるので、今はまだビジョンを描けていない人もいるかもしれません。ただ、やりたいことがあるなら期限を決めて、やると「決める」ことが必要なのではないかと思います。

ありがとうございました!

-おわり

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