今回はパチンコ業界の転職市場についてお伝えします。
パック・エックスでは『パチンコキャリア』という名前で人材紹介事業を行っています。
そちらを利用していただいている人材の方(転職希望者)や、人材を募集されている企業の方を対象に、アンケート調査を行っています。

今回はその調査結果を元にした記事です。
アミューズメントジャパン7月号にも掲載させて頂きましたので、そちらも是非ご覧下さい。

店長の平均年収595万円に

店長の平均年収は2002年度658万、2008年度606万と徐々に下がり続け、
2011年度の調査では595万と、600万を切る結果になりました。

2011年度の調査対象者の年齢構成は35歳以下の若手が6割弱を占めています。
(30歳以下 17.3%、31~35歳 40.6%、36~40歳 21.1%、41歳以上 21.1%)

2007年6~9月にパック・エックスがまとめた結果と比べ、
30歳以下、40代が増加し、母集団の年齢層は上がっています。
調査期間、母数、年齢構成が異なるため、単純な比較はできませんが、
この3年間で店長の年収は約9万円減っています。

この結果についてキャリアサポート部統括マネージャー・松林孝征氏はこう分析しています。

「以前に比べ年収1,000万円以上の店長が減少したため、全体の平均値が下がったのだと思います。
また、年収1,000万円以上の店長は旧態依然のホール企業に多い傾向があります。
こうした店長の中には釘調整と機械選定だけをやっていれば営業できた時代の人も多く、
現在の転職市場にはあまり出てこなくなりました。
そのため今回の調査対象に入らなかったのではないでしょうか。
現在のエース店長でも年収は750万円くらいだと思います。

07年の調査結果と比べ各年齢層で年収500万円以上が減少する一方で、
年収400万円未満、400万円台の回答が増加し、
年収が減少傾向にあることが伺えます。

あるホール企業の役職者は、
「自社の店長の年収も700万円から635万円まで下がっている。
営業を管理する本部スタッフが増えたことで、以前に比べて店長の業務内容が減ったこと、
福利厚生が充実して以前のように休日が少ない分を給料で埋め合わせするということがなくなったことも要因では。」
と見ています。

また、別のホール企業の役職者は
「かつては不正を抑止するために、高給を与えていた面もあるのでは」と話します。

店長の適切な年収はこれだ!というのが一律に決まるわけではありませんが、
上記のように減少傾向にあるのは間違いありません。
また、年収の減少が、必ずしも店長の会社に対する不満につながるわけではありません。

年収が下がっていたとしても、
社内の人事制度を整備し休暇を増やすとともに
店長の役割を見直すことで、
店長のモチベーションupにつながり、

離職率の低下や組織活性化に結び付けている企業もあります。
今回の調査結果を自社の店長の役割や年収、
キャリアアップ制度について考える参考にしてもらえればと思います。

役職や年齢によって、社員が企業に対して感じる不満や、求めるものは違います。
後編では役職による傾向や考え方の違いにスポットをあてた内容をお送りします。

―続きは後編で!

関連記事