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株式会社アローエンターテイメント、上里健二社長 TOPから学ぶ後編

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東京都大田区池上でARROW池上店を運営する株式会社アローエンターテイメントの上里健二社長のトップインタビューです。後編ではARROW池上店のオープンの経緯や今後の展望、今のパチンコ業界について感じていることをお聞きしました。

(前編はこちら 株式会社アローエンターテイメント、上里健二社長 TOPから学ぶ前編)

東京の池上という場所に新店をオープンさせるときも、上里社長が手を挙げたのですか?

それは東京にパチンコ事業を出来る人間が私しかいなかったというだけですね。

関西にいた上里社長が、なぜその時東京にいたのか、経緯を教えてください。

2009年秋ごろに屋久島にホテルをオープンさせようということになり、私はそのホテルの広報担当になりました。主要メディアは東京に集中していますので、そのまま東京で広報の経験を積んでほしいと言われて、プレスリリースや、パブリシティを取ってくるといった多岐にわたる仕事をしていました。

その時にARROW池上店をオープンしようということになったのですね。

そうです。東京にもパチンコ店をオープンしたいということで、良い物件がないか調べてくれと依頼がありました。そこで見つけたのが今の場所です。東京で店舗運営をするなら東京で法人を作った方が良いのではないかということで、私がアローエンターテイメントの代表になり、現在に至ります。

上里社長は10年以上東京に住んでいるのですね。

アローエンターテイメント設立から8年、現在は神奈川県に自宅を購入して家族で住んでいます。自宅を購入する時は社長にも相談しましたが、もう大阪でやってくのは無理なんちゃうかと言われました(笑)それならもう買おうと。平川商事に入社して24年、駆け抜けてきたなと思いましたね。

上里社長がトップとして心掛けていることはありますか?

アローエンターテイメントの代表と言えど、平川商事の一員ですから、会社の考え方とズレがないかを意識するようにしています。遠隔地というのは、やはり感覚がズレてきてしまうところがある。定期的に社長と話をしている私ですらズレが生じることもあるので、現場の社員は尚更です。私が会社の方向性や考え方を正しく発信していかなければならないと日々感じています。

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上里健二/株式会社アローエンターテイメント 代表取締役。1996年に平川商事株式会社に新卒入社し、店長、リゾートホテルの広報を経て2012年5月にARROW池上店オープンの際に設立した株式会社アローエンターテイメントの代表取締役に就任。

社員同士は定期的に顔を合わせる機会はあるのですか?

年に1度、USJで表彰式を行っているのですが、表彰者として選ばれた社員は顔を合わせます。以前は社員旅行がありましたが、今はインセンティブ旅行というものに変わって、そこでも社員同士のコミュニケーションが生まれていると思います。

ARROW池上店は稼働の高いお店ですが、高稼働の秘訣を教えてください。

立地の良さが土台となっているので、あえて奇策は打たないというのが方針です。それよりもお客様と向き合い、信頼関係を築くことに注力しています。近視眼的な営業をしてしまわないよう、長期的な視点でお店のファンが増えるような営業を継続していくことを第一に考えていますね。遊技する上で情報を多く持っている方が有利になりがちですが、誰がいつ来てもチャンスのあるお店を目指しています。

立地の良さを生かしながら堅実にファンを増やしていくということですね。

本当に、立地がすごく良いんですよ。この地域は商圏が混在していて、蒲田は主に自動車部品工場があり、西側行くと高級住宅街、川崎はまた雰囲気の違う土地柄ですし、そこから自転車やバイクで来て頂くことが非常に多い。駐車場が少ないので、車でパチンコ店に行こうとなったらこの辺りだと3店舗くらいしか選択肢がないのです。

ARROW池上店がオープンした後、一番大変だったことはなんですか?

人事はずっと大変です。一店舗しかないので、異動という選択肢がないのです。違う環境に身を置くと勉強になるし刺激にもなる、何より色々な人と一緒に仕事をするのはすごく楽しい経験だと思うのです。将来的には少なくとも3店舗はオープンさせて、教育やポストの面での悩みは解決したいと考えています。

今後の展望としては新規出店も考えているのですか?

出店したいという気持ちはあります。しかし、客観的に見て、今かと言われたら難しいですね。パチンコ店は出店までに大きなコストがかかるものです。出店は派手で、社員のモチベーションも上がると思いますが、今後の機械性能や遊技人口を考えて出店の時期は慎重に判断したいと思います。

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タイミングが合えば、という事ですね。

今までも諦めていたわけではなく、チャレンジはしてきましたが、なかなか上手くいかなかった。もっと積極的に動いても良かったという反省点もあります。実はARROW池上店を出店する時も反対されました。駐車場を作っても車で来る客様はいないのではないかと。

それでもその横の道路は車が走っているわけですから、そこから来客に繋がると考えた。オープン前、このあたりは夜あまり人が歩いていなくて、駅前に人が集中していたのですが、オープンしてみたら思った以上に夜の稼働が良くて驚きました。周辺の人口インパクトが予想より大きく、層が厚かったのは嬉しい誤算でした。

オープンしてから、思った以上に良い場所だったということもあるのですね。

そういう意味ではたくさん出店している会社は良い物件に対する精度も高いと思うので、見習わなければと思います。出店を断念した場所の商圏を細かく調べたら思った以上に良かったということもあるし、平川商事もたくさんの出店の中で学んで成長してきたので、今後はもっと積極的に物件も探していきたいと思っています。

そして、まずはARROW池上店を、ここにARROWがあってよかったと思われる、今まで以上に愛されるお店にしたいですね。最近は地域の方が営んでいるお店の商品を積極的に仕入れるということも始めていて、もっと地域の活性化に貢献できることはないかと模索しています。

最後に、今のパチンコ業界に対してどう感じていますか?

私が新卒入社したとき、パチンコ業界は遊技人口3000万人30兆円の業界で、ネガティブなイメージも変えようとしていた時代でした。それをこの20年で食いつぶしてきてしまったような、そんな感覚があります。私自身、業界で生きてきて、もしかしたらおごりがあったのではないかと思い反省すべきことは多々あります。

それでも、すぐにかつての時代に戻すことは難しいかもしれませんが、また同じだけの時間をかければ戻していくこともできるのではないかと思うのです。パチンコという遊びそのものに対して面白いと思う人は必ずいるので、そういう人達に向けて誠実にサービスを提供していきたいですね。業界の未来に対して、明るいとは言うことはできませんが、なくしたくないので。

パチンコ業界の一員として、自分のできることを一生懸命やっていきたいと思います。

本日はありがとうございました。

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―インタビューを終えて

上里社長のとても謙虚なお人柄の中にも、現場に寄り添い、現場を思う情熱を感じることができるインタビューでした。新卒で入社され、積極的に手を上げ仕事をしていくスタンスになるまでの経緯に、平川商事様の役員の方々の人材育成のスタンスも見えたような気がします。とても有意義なインタビューでした。ありがとうざいます。(インタビュアー元木)

 

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